2017年11月03日

[小田急]快急が登戸停車、千代田線直通の各停も登場(小田急複々線化新ダイヤ・1)

 小田急電鉄は2018年3月に予定されている複々線化完成にともなうダイヤ改正について、詳細な内容を発表した。2016年4月に所要時間などを発表していたが、今回は種別、停車駅や本数など、ほぼ全容が明らかになった。今回のリリースは、本文だけで18ページ。発表の数時間後には、朝の上り・夕方〜深夜の下りの時刻表18ページも追加され、合計36ページという異例のボリュームだ。

【お知らせ】この記事では、種別や停車駅の変更と、朝と日中のパターンについて報じます。夕方や早朝深夜についてと、エリア毎に新ダイヤの損得を考える記事は、別途設けようと思います。
 先に公開した速報記事には多くの方から、コメントをいただきました。それを参考にさせていただいた部分も多々あります。ありがとうございました。

【種別】快急が登戸停車。準急は千・祖・狛の3駅停車。通勤急行、通勤準急が新設

 快速急行が、登戸に停車する。一部時間帯のみという予測もあったが、全列車が登戸停車となる。公開された朝夕の時刻表を見ると、登戸では積極的に緩急接続が行われ、向ヶ丘遊園や生田3駅も速達性を享受できそうだ。
 また、快急は多摩線系統にも新設される。線内の停車駅は急行と同じで栗平、永山、多摩センター、唐木田。一方で、多摩急行は廃止される。
 朝ピーク時の「通勤急行」が新設される。急行と異なるのは、登戸は通過する点。
 同じく朝ピーク時のみの「通勤準急」が新設される。こちらは現在の準急と同じ停車駅で、経堂にも停車する。先代の「通勤準急」は、1964年に廃止されているが、停車駅は現在の準急とほぼ同じで、54年ぶりの復活とも言えそうだ。
 準急は、新たに千歳船橋、祖師ヶ谷大蔵、狛江に停車する。準急と通勤準急は、千代田線直通のみの種別となり、新宿発着の列車はなくなる。さらに、準急の大半は、向ヶ丘遊園または成城学園前発着で、これまでと全く異なる性格の列車となる。
 朝ラッシュ時には、江ノ島線内急行で、相模大野から快速急行という列車が登場する。南林間、長後などの利用者には朗報だ。
 時刻表によると、新百合ヶ丘以西は各停という急行が、相当数誕生する。1980年代には「スキップ準急」と言われていた列車だが、新種別の導入には至らなかったようだ。

【朝】劇的な変更。10分パターンに、快急2、通急1、通準1、各停2

 朝ラッシュ時の上りは、小田原線、江ノ島線からの上り急行はすべて快急(登戸停車)になる。多摩線からの「通勤急行」が新設され、向ヶ丘遊園と成城学園前をカバーする代わりに、登戸は通過となる。
 朝ラッシュピーク時の上り1時間を、現状の27本から36本に増やすのは既にアナウンスにあったが、新しいダイヤでは、複線区間の新百合ヶ丘−向ヶ丘遊園間も30本と3本増やす。通勤急行を快急の直後に走らせることで、実現させる構えのようだ。
 ピーク時は10分パターンで、新宿系統は、小田原発快急、藤沢発快急(江ノ島線内急行)、多摩線からの通勤急行、本厚木始発の各停の各1本。千代田線系統は、本厚木または海老名始発の通勤準急、向ヶ丘遊園始発の各停の各1本。
 快急は、きれいに5分間隔になる。向ヶ丘遊園と成城学園前では、新宿に向かう優等が、10分ごとの通勤急行のみとなる。
 通勤準急は一部区間で緩行線を走るようだ。そのため、各停は、成城または経堂で、通勤準急を待避する。各停は所要時間が伸びる。緩行線側に待避線がある経堂上りの配線から想像できたものの、小田急が長年してきた複々線化によって「各停も待避がなくなる」という説明との整合性がなくなる。

【日中】現パターンとほぼ同じ。千代田線直通準急が追加。唐木田急行は新宿へ

 日中の時刻表は公開されていないが、リリースを見る限り、2016年のダイヤ改正で「歴史的な刷新」を遂げた日中ダイヤは、複々線化後もその20分パターンを概ね引き継ぐようだ。毎時の本数は、快急6、急行6、各停6で、今改正ではさらに千代田線直通の準急3が増発される。現行ダイヤでは、急行のうち多摩線系統は千代田線直通だが、新宿発着に変更になり、新宿系統の急行が6本に復活する形だ。
 快速急行が登戸に停車になることで、緩急接続が広がる可能性があるが、リリース上では何も触れられていない。
 久しぶりに日中に設定される準急は、現行ダイヤの準急とは性格が全く異なる列車で、千代田線直通で向ヶ丘遊園発着。近郊区間の急行通過駅の中で、乗客の多い3駅に新たに停車する。この3駅では毎時9本、それ以外の急行通過駅はこれまで通り各停のみ毎時6本となる。なお、土休日はさらに成城学園前発着が毎時3本追加され、合わせて毎時6本となる。
 各停は、すべて新宿−本厚木間で現状と変わらず、千代田線直通はない。
 リリースでは、不便になる点として、11〜15時台の新松田−小田原間の各駅停車の減便が挙げられている。
posted by Uchio at 22:43 | Comment(166) | ニュース はてなブックマーク - [小田急]快急が登戸停車、千代田線直通の各停も登場(小田急複々線化新ダイヤ・1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする