2014年11月26日

[JR東日本]上野東京ライン開業時、京浜東北線も減便?計画。組合広報で明らかに

 JR東日本が、2015年3月14日の「上野東京ライン」(東北縦貫線)の開業に合わせて、京浜東北線の編成数削減を計画していることが、同社の組合「JR東労組」のウェブサイトに載せられた広報から明らかになった。
 11月13日付けの広報によると、この開業に合わせて、京浜東北線では、夕方ラッシュ時に稼働する編成数を減らす予定で、会社側は「上野東京ライン開業により京浜東北線の輸送量が減るから」と説明しているという。編成数削減イコール減便とは言い切れないが(快速運転時間帯の延長という可能性もある)、ただ組合は、これにより混雑率が上昇すると反論していることから、減便ものとみられる。
 ここから私見というか説明。組合は、東十条駅に隣接する「下十条運転区」の廃止など、配置転換を問題にしているようですが、そのあたりはこのサイトの範疇外ですので、あくまでダイヤについてのみ考えます。上野東京ラインの開業メリットとして、車両運用の効率化があげられることが多いのですが、一方で乗務員の手配はなかなか効率化しにくいところであります。新聞報道によると、上野東京ラインには新たに上下300本が走ることになるとすると、やはり並行する京浜東北線の減便もセットにせざるをえないのでしょう。今後、JRの思惑通りに、上野東京ラインに乗客が転移するのか、それとも高頻度の京浜東北線・山手線がこれまで通り混雑するのか、注目されます。

(組合広報)
http://www.jreu.or.jp/02labor/pdf/page2370.pdf
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2014年11月07日

[JR東日本]常磐線特急が全席指定、「スワロー」に似た形に。名前は「ひたち」「ときわ」。来春の改正から

 JR東日本は、2015年3月14日の上野東京ライン開業に合わせて、常磐線の特急列車の
自由席を廃止する一方で、指定席料金を値下げする。昨年、高崎線で導入された「スワローあかぎ」形式に近いが、料金体系は微妙に異なり、さらに普通列車のグリーン車のように事前料金と車内料金を分ける。
 事前料金は、50キロまで750円、100キロまでが1000円。車内で購入する場合は、車内料金となり260円上乗せされる。ただし、えきねっとチケットレスサービスを利用すると、逆に100円引きとなる。
 現行の「フレッシュひたち回数券」などは廃止される。
 特急の名称も変更される。速達形は「ひたち」、停車形は「ときわ」となる。それぞれ、現在のスーパーひたち、フレッシュひたちからそのまま置き換わるかはリリースからは読み取れない。また、水戸と勝田で特急を乗り継ぐ場合、通し区間で料金を計算する特例が廃止される。
 ここから私見。品川直通後、途中駅(東京や上野)からでも確実に着席できるサービスというコンセプトはわかります。指定席と自由席の利用率を平準化する意味もあるでしょうし、普通列車のグリーン車に近い料金にして、着席サービスとしての料金感を統一するという意味もあるでしょう。おおむね間違っていないのですが、やはり気になる点があります。別の記事のコメント欄でも書かれている方がいらっしゃいましたが、座席未指定の状態。車内で買うと、未指定のままとなり、指定を受けられません。この場合、指定席に客が来たら譲らなければならず、その時点で満席であれば、譲った後は立つしかないのですね。なかなか厳しいですね。めったに満席にならない列車であれば起こりにくいのですが、夕方の特急はそうではないでしょうから。

(上野東京ラインについては、宇都宮線、高崎線、常磐線の本数を、報道各社の記事から推測した記事がこちら、JRのリリースを元にした記事がこちら、になります。合わせてごらんください)

(JRプレスリリース)
http://www.jreast.co.jp/press/2014/20141021.pdf

すでに多くの方から情報をいただいておりますが、ようやく記事にしました。お待たせしてすみません。
posted by Uchio at 20:41 | Comment(36) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [JR東日本]常磐線特急が全席指定、「スワロー」に似た形に。名前は「ひたち」「ときわ」。来春の改正から | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする