2016年12月08日

[JR西日本]北陸新幹線「小浜・京都ルート」に 政府与党が方針固める、と各紙報道

 マスコミ各社は2016年12月8日までに、政府・与党が、北陸新幹線の敦賀以西について、福井県小浜市と京都市を経由して新大阪に至る、通称「小浜・京都ルート」を採用する方針を固めたと報じた。
 これまで、北陸本線に沿って米原で東海道新幹線に接続する「米原ルート」、小浜市と京都市に加えて、舞鶴市を経由する「小浜・舞鶴・京都ルート(以下、舞鶴)」と合わせて3つの案が俎上にのぼっていた。JR西日本と北陸3県は「小浜・京都」を、滋賀県は「米原」、京都府は「舞鶴」をそれぞれ推していた。
 小浜・京都ルートの、建設費は2兆700億円。「舞鶴」は、建設費がさらに高く、費用対効果(B/C比)が1を下回り、建設の条件を満たさなかった。「米原」は、「小浜・京都」の建設費の4分の1で、費用対効果も高いが、米原で乗換が必要で時間がかかり、料金も高くなることが敬遠されたという。
 北陸新幹線は、2015年に金沢まで開通。金沢−敦賀間が、2022年度末の開通をめざして建設中だ。
朝日新聞によると、整備新幹線の財源は2030年度分までは、現在建設中の区間に費やされる予定。早期着工には、別の予算の確保が必要だが、日経新聞によると、財源についてのメドはたっていない。2031年に着工したとすると、15年後の2046年に開通するという。
 ここから私見。このルート選択については、今春のダイヤ改正の記事のコメント欄で、みなさんの激論が交わされており、素人の私が言うのもなんですが、4分の1の建設費で、B/C比も高く、しかも早期開通が可能なルートが不採用になるというのは、ずいぶんと政治的な決定だなと思います。国交省の調査で、米原での乗り換え時間が15分としているとの話もなんだかなーという感じです。いっそのこと、2兆円のうちかなりの部分を占めるであろう京都−新大阪間は建設しないとかどうですかね。

(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASJD75SHPJD7UTFK018.html
(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS07H6U_X01C16A2MM8000/
(タビリスの分析記事)
http://tabiris.com/archives/hokuriku-shinkansen-10/

この情報は、イベント線沿線民さんほかからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 19:18 | Comment(270) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [JR西日本]北陸新幹線「小浜・京都ルート」に 政府与党が方針固める、と各紙報道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする