報道各社は、難波と「うめきた」を結ぶ通称「なにわ筋線」計画について、JR西日本、南海電鉄と大阪府、大阪市の4者が、大筋で合意したと報じている。また、毎日新聞などは、阪急も参加を表明し、4者が受け入れたとも報じている。
■建設費の分担は?
「なにわ筋線」は、JR西日本が大阪駅の北側にある梅田貨物駅跡地に建設予定の「北梅田駅」(仮称)から、なにわ筋の地下を通って、難波までの6.5キロ。難波では南海とJRの双方に接続する。中之島に途中駅を作る案もある。北梅田以北は東海道支線で新大阪までつながっており、新大阪と関空を結ぶルートとして期待されている。計画自体は以前からあったが、2014年から本格的な検討がおこなわれてきた。この区間の建設費は、大阪市の試算では4000億円。
この建設費の分担について、各紙の報道にはやや隔たりがある。
日経新聞などによると、建設は新設される第3セクター会社が行い、鉄道会社は運行収益から建設費を払う「上下分離方式」が採用される見通しだとしている。南海が、北梅田−難波間の鉄道免許を取得し、JRとは共同運行する方向だという。
一方、朝日新聞によると、建設費の分担についての協議はこれから。市によると、既存のスキームの場合、自治体(府市)、鉄道会社(JRと南海)がそれぞれ1500億円前後を負担することになるという。また、記事によると、交渉が難航していたのは、北梅田−中之島間の営業権についてJRと南海が対立していたからで、南海がJRに使用料を払うことでまとまったとしている。
■阪急も「参加表明」
さらに阪急も参加を表明したと毎日新聞などは報じている。3月14日の4者協議の場に阪急が出席し、十三−北梅田間に新線を建設することを検討していると表明したという。新線は、JRや南海に直通できるよう狭軌で、十三駅は地下に建設される見込みだという。記事によると、異論はあったものの最終的には、5者協議を始めることで合意したとしている。
(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20170317/ddn/001/020/011000c
(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO14180320W7A310C1LKA000/
(朝日新聞)
http://www.asahi.com/articles/ASK3J5GFTK3JPTIL019.html
この情報は、かえるちゃんさんほかの皆様からいただきました。ありがとうございました。