川崎市議の井口まみ氏は自身のブログで、今年3月に行われた小田急電鉄本社で行われた要請に対して、小田急側が「来年3月のダイヤ改正の際に、どういう形になるかわからないが、ご要望に応えられるよう取り組んでいく」と回答したことを明らかにした。
神奈川県は毎年、地元自治体の声を集めた要望書を鉄道会社に提出し、その回答を公表している。登戸への快急停車要望に対して、2014年度の時点まで小田急は、快速急行は遠近分離のため設定したもので、急行の混雑緩和にもつながり、多くの乗客から好評だとし「停車の予定はございません」と「ゼロ回答」を続けていた。
ただ、2015年度の時点では、種別ごとの乗車率の均等が崩れるため通過としているとしながらも、登戸は乗降人員が4位のターミナルであることもふまえ、「利便性の高いダイヤ検討を進める」という表現に変わった。つい先日公開された2016年度の回答では、さらに2018年3月に、東北沢−梅ヶ丘間の複々線化完成と、登戸の下り2線化の設備完成があることを触れ、この時点で何らかの対応があることをうかがわせている。
小田急は2018年3月にダイヤ改正を行う予定で、すでに朝ラッシュのピーク時間帯に増発して1時間36本運行することや、町田−新宿間で10分短縮すること、ロマンスカーをピーク帯にも新設することなどを発表している。
ここから私見。すみません。はっきりしない情報ではありますが、小田急の来春の新ダイヤを楽しみにする気持ちも多々あり、記事を書きました。小田急において、地元要望による停車駅追加というと、2004年の急行の経堂停車が思い浮かびますが、いまになって考えると、これは地元対策でもありつつ、世田谷区内の他の駅の毎時6本化(2本減)に向けた先鞭でもあったような気がします。登戸や川崎市内の各駅を、小田急が戦略的にどう捉えているのか、興味深いですね。
(川崎市議井口まみ氏のブログ)
http://www.iguchi-mami.jp/archives/5314
(神奈川県鉄道輸送力増強促進会議)
http://www.pref.kanagawa.jp/cnt/f7140/
(同 2014年度の小田急電鉄の回答)
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/760711.pdf
(同 2015年度の小田急電鉄の回答)
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/823580.pdf
(同 2016年度の小田急電鉄の回答)
http://www.pref.kanagawa.jp/uploaded/attachment/882706.pdf
コメント欄にて、おさんぽPANDAさんからいただいた情報を活用させていただきました。ありがとうございました。
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