(2018年3月17日のJRグループおよび各私鉄のダイヤ改正に関するニュースはこちらに一覧があります)
JR九州は、2018年3月17日のJRグループ一斉ダイヤ改正の概要を発表した。2016年秋の上場から約1年、思い切った減便を打ち出した。
廃止されるのは、新幹線6本、在来線特急24本、普通・快速87本の合計117本。さらに区間が短縮列車もある。
朝日新聞によると、営業列車の走行距離は九州全体で7%削減される。青柳俊彦社長は、長崎新幹線が暫定開業する2022年までは、新ダイヤをほぼ続ける意向を示した一方で、将来的には「状況をみながら、(減便を)もう一段ということもあろうかと思っている」と述べたという。
日経新聞によると、JR発足以来最多の減便となるという。また、青柳社長は取材に対して「列車1両20人より少ないものについてはリストアップし、利用目的も調べた。問題なければ削減するという作業を1本、1本、丹念に検討した」と説明したとしている。
■福岡都市圏 準快速廃止、普通は区間短縮
福岡都市エリアの鹿児島本線では、「準快速」が廃止になり、かわりに「区間快速」が新設される。区間快速は、一部区間のみ快速運転をする列車で、それ自体は現行の準快速と同じだが、リリースに例示されている快速運転区間は、福間−博多間、博多−二日市間で、大幅に短縮されるようだ。詳しいことは書かれていないが、リリースでは普通列車の区間短縮がそれなりにあることが触れられている。
鹿児島本線では特急も大幅な削減となる。「有明」は、現行では上下5本ずつだが、上りのみ1本になる。「きらめき」は日中に運行される8本が廃止され、朝夕の17本のみとなる。
■ローカル区間 宗太郎越え区間の下りは1日1本のみ
日豊本線の重岡−延岡間(いわゆる「宗太郎越え」)は、現行では上下3本ずつあるが、下り1本、上り2本のみとなる。
日南線、吉都線、肥薩線などでも早朝深夜、日中などを中心に削減され、宮崎県や鹿児島県はJR九州に見直しを求めている。
大村線では、日中の一部区間の普通列車が削減される代わりに、日中の快速列車がその区間で各駅に停車する「区間快速」に格下げになる。さらに、特急「みどり」の早岐−佐世保間が、乗車券のみで乗車できる特例区間となるなど、一部区間では代替措置も導入される。
(新幹線・福岡)
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_honsha.pdf
(長崎)
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_nagasaki.pdf
(大分)
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_ooita.pdf
(熊本)
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_kumamoto_1.pdf
(宮崎)
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_miyazaki.pdf
(鹿児島)
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2017/12/15/171215NewsRelease_kagosima.pdf
(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASKDH5RNVKDHTIPE02D.html
(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO24824210Z11C17A2LX0000/