2019年03月29日

[東京メトロ]有楽町線は日中5分間隔化、東西線改良工事は大幅に後ろ倒し。2021年に向けた中期経営計画発表

 東京メトロは、2019〜2021年にかけての中期経営計画「東京メトロプラン2021」を発表した。
 この記事では、各線ごとに運行関係の内容をまとめます。また、2016年に発表された前回の中期経営計画でも示された項目については、目標年次などの変更点も取り上げます。

銀座線■浅草駅の折り返し設備を整備

 前回も掲載された浅草駅構内への折り返し設備整備は、1年遅れて2021年度に。

丸ノ内線■方南町支線6両化は2019年度

 方南町支線の6両化、本線との直通は、予定通り2019年度に実施。前回載っていた「新宿三丁目折り返し列車の新設」は今回の発表からは外されている。

日比谷線■霞ヶ関発着の列車を中目黒まで延長

 朝夕に霞ヶ関発着の列車を中目黒まで延長する。2020年度に実施予定という。また、東武の新型車両による「有料着席サービス」も項目に挙がっている。

東西線■九段下折り返し設備は6年ずれて2025年度に

 今回の計画でも東西線だけは別格で多くの項目が取り上げられている。ただし、残念ながら、前回の発表時の「目標年次」と比べると大幅に後ろ倒しされている。
 列車増発のカギとなる飯田橋−九段下間の折り返し設備は、前回の計画では2019年度となっていたが、今回の発表では2025年度と一気に後退した。南砂町の2面3線化も前回発表時の2021年度から、2027年度と大きく後ろ倒し。
 茅場町のホーム延伸は2022年度(前回発表では2020年度)、木場駅の大規模改良は2025年度(前回発表では2021年度)にプロットされた。

有楽町線■日中5分間隔化、2019年度に

 朝夕の増発と、日中の5分間隔化(現在は6分間隔)を2019年度に実施するという。5分間隔化は、副都心線や相互乗り入れする他社線にも影響する可能性があり、新しいダイヤのかたちが注目される。豊洲駅の改良は2020年度だという。

南北線■ついに8両化、2022年度目標

 朝夕の増発が2019年度に行われる。東急新横浜線・相鉄新横浜線の完成に伴って、相鉄からの直通列車が増えると思われる中で、現状で6両の編成長がどうなるか注目されていたが、ついに8両化を2022年度目標で行うとしている。

(東京メトロ)
https://www.tokyometro.jp/corporate/profile/plan/index.html


この情報は、ライジングさん、oshimapandaさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 20:54 | Comment(31) | ニュース はてなブックマーク - [東京メトロ]有楽町線は日中5分間隔化、東西線改良工事は大幅に後ろ倒し。2021年に向けた中期経営計画発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[多摩モノレール]「開業以来初」の全面ダイヤ改正、土日日中は9分間隔に

 多摩モノレール(多摩都市モノレール)は2019年3月23日、ダイヤ改正をおこなった。同社によると、1999年の開業以来初めての全面的な改正だという。
 土休日の日中をこれまでの10分間隔から、9分間隔とした。23本増発した。
 朝夕のラッシュ時について、遅延を防ぐために所要時間を伸ばして余裕を持たせた。

 始電の繰り上げと終電の繰り下げもおこなわれた。
 始電は、上北台発多摩センターゆきが5:30発となり15分繰り上がった。さらにその前に、高松5:12発が新設され、同駅以南は28分の繰り上げとなった。多摩センター発上北台ゆきは5:24発になり6分の繰り上げ。さらにその前に高幡不動5:23発が新設されて、同駅以北は19分の繰り上げとなった。
 終電も、多摩センター発上北台ゆきが20分繰り下がり0:00発に、立川北ゆきが17分繰り下げられ、0:17発となった。上北台発多摩センターゆきも23:55発と5分繰り下げられた。

https://www.tama-monorail.co.jp/190222_daiyakaisei_p.pdf

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2019年03月28日

[都営地下鉄]大江戸線でラッシュ時中心に増発。清澄白河発光が丘ゆき始電を繰り上げ。3/28にダイヤ改正

 東京都交通局は2019年3月28日、大江戸線のダイヤ改正を実施した。平日ラッシュ時を中心に増発をおこなった。
 平日朝ラッシュ時には、清澄白河基準で、飯田橋方向については6〜8時台に合計4本、大門方向については8時台に2本を増発。光が丘発では5、6時台に合計2本、9時台に2本をそれぞれ増発した。
 平日夕ラッシュ時から夜間には、外回り方向(都庁前→清澄白河→都庁前→光が丘)について、17、19〜23時台に増発した。
 土休日は、朝と深夜に増発をおこなった。
 また、平日・土休日ともに清澄白河5:00発光が丘ゆきを増発し、これが同駅の始電となった(それまでは新御徒町始発の列車が同駅の始電だった)。リリースでは、大門駅で浅草線に乗り換えると、従来より19分早い5:42に羽田空港国内線ターミナル駅に到着すると謳っている。

https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/subway/2019/sub_p_201903058443_h.html

この情報はライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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[東武][東京メトロ]伊勢崎・日比谷線直通の有料着席サービスを開始。L/C車を新造

 東武鉄道と東京メトロは、東武伊勢崎線(スカイツリーライン)と東京メトロ日比谷線を直通する新しい有料着席サービスを、2020年度から開始すると発表した。
 東武が、70000系をベースとしたL/C車(70090型)を新造するという。
 運行区間、停車駅、料金などについては今後明らかにしていくという。

(東武)
http://www.tobu.co.jp/file/pdf/b45e7ea444db6f7c2a3fa9bbed58dfb1/190326.pdf?date=20190326142742
(東京メトロ)
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews20190326_g15.pdf

この情報はライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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[相鉄][JR東日本]直通開始日は11月30日と発表、ダイヤなどは不明

 相模鉄道(相鉄)とJR東日本は、西谷−羽沢横浜国大間の新線を経由する「相鉄・JR直通線」(神奈川東部方面線)の運行開始日を、2019年11月30日と発表した。運行区間や時刻などのダイヤの詳細は一切明らかにならなかった。
 運行開始時期はこれまでに何度か延期になり、2016年の時点で、2019年下期と発表していた。
 JR東日本側では、埼京線、湘南新宿ライン、横須賀線などへの影響もあり、同日に同社の広範囲なダイヤ改正が行われる可能性もある。
 今年1月には、共同通信が「12月を軸に調整」と報じていた。今回のリリースでは、ダイヤについては一切明らかにならなかったが、共同通信の記事では、川越線川越まで直通するとしており、今後の発表が注目される。

https://www.sotetsu.co.jp/news_release/pdf/190328_01.pdf

この情報はTAKさんからいただきました。ありがとうございました。
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2019年03月27日

『マイライン東京時刻表』が不定期化、「えきから時刻表」も終了、寂しい春に

 インターネットの乗換案内サイトで、紙の時刻表の形式での表示が可能だった「えきから時刻表」が2019年3月29日でサービスを終了する。さらに、JR山手線も含めて首都圏の全駅全列車の時刻表を掲載した月刊誌『マイライン東京時刻表』が、2019年3月15日発行の号(2019年4月号)を最後に、不定期化されることになった。いずれも、いわゆる時刻表趣味者(通称「スジ鉄」)から長く愛された存在で、今回のダイヤ改正の季節はいつもにまして寂しい春となる。
「えきから時刻表」は、グルメサイト大手のぐるなびが運営。他の乗換案内サービスと大きく異なるのが、路線ごとに複数の列車が縦に並ぶ「時刻表形式」での表示が可能なことで、列車番号も掲載されていることで、鉄道趣味者に便利だった。
『マイライン東京時刻表』は1998年に、JR時刻表を発行する弘済出版社(現・交通新聞社)が創刊した月刊誌で、全国版の時刻表では始電と終電のみの掲載だったJR山手線などの通勤路線についても、全駅全列車の時刻を掲載している。今後は、主要な改正のタイミングで不定期に刊行するという。
 ここから私見です(いや、ここまでも私見でしたが)。「えきから時刻表」は本当に残念ですね。乗換案内サービスは数多ありますが、「時刻表形式」をサポートしているのは、ほとんどなく、残るは交通新聞社の「デジタルJR時刻表」(有料アプリ)のみでしょうか。
 さらに「東京時刻表」。通勤路線の時刻表としては先発の八峰出版の「MATT」(2000年代に休刊)が、スペース節約のために各線主要駅のみ掲載だったところを、携帯性を犠牲にしてでも全駅を掲載するところは、ダイヤ研究にはもってこいでした。わたし個人は「デジタルJR時刻表Lite」をスマホで日常的に使っていますが、家で見る時はやはり雑誌形式のほうが馴染みます。なお、最新号はAmazonなどでも品切れですが、交通新聞社の公式SHOPでは売ってます。

(えきから時刻表)
http://www.ekikara.jp/top.htm
(交通新聞社リリース)
https://www.kotsu.co.jp/information/2019/2018_1_1.html

この情報は、ライジングさん他からいただきました。ありがとうございました。

※なお、リンクはアフィリエイトではありません。
posted by Uchio at 21:23 | Comment(11) | ニュース はてなブックマーク - 『マイライン東京時刻表』が不定期化、「えきから時刻表」も終了、寂しい春に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月10日

[小田急]準急半減、夜間の千代直急行・各停も・・発表されなかった減便が次々と判明。複々線化2年目ダイヤ改正(2019年3月16日ダイヤ改正・12)

2019年3月16日のJRグループおよび各私鉄のダイヤ改正に関するニュース一覧

 2018年春の複々線化から1年経っての改正として注目されていた小田急電鉄の2019年3月16日のダイヤ改正。小田急時刻表や乗換案内サイトなどで詳細時刻が明らかになり、昨年12月のプレスリリースでは一切触れられていなかった減便がいくつかあることがわかった。
 大きな所では、昨春の改正で近郊区間の千代田線直通列車に模様替えした準急が、土休日の日中12〜15時台は半減となる。向ヶ丘遊園発着の毎時3本に加えて、土休日は成城学園前発着の毎時3本が加わるが、12〜15時台は成城発着の便が廃止となる。
 また平日下り22時台以降は、経堂の急行停車化が発表されていたが、それ以外にも新宿発のパターン間隔が7〜8分から10分に変わる。各停と千代田線からの急行が減らされている。新宿23:02発の快急は、代々木上原で急行に接続しない。
 ここから私見。大増発のダイヤ改正から1年。乗客の動向を見て、無駄を削ってくるだろうとい予想はあったものの、まさかリリースで一言も触れないとは思いませんでした。10年以上前はともかく、ここ数年の小田急の広報は丁寧で、減便についても割と誠実な発表をしていたのでちょっと残念です。

<訂正>準急が(成城・遊園発着ともに)「毎時2本」とあるのは誤りで、正しくは「毎時3本」でした。ご指摘いただいたムーンライトながら族さん、ありがとうございました。

 プレスリリース時点の記事に多くのコメントをいただきありがとうございました。
posted by Uchio at 17:14 | Comment(56) | ニュース はてなブックマーク - [小田急]準急半減、夜間の千代直急行・各停も・・発表されなかった減便が次々と判明。複々線化2年目ダイヤ改正(2019年3月16日ダイヤ改正・12) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月03日

[東武]東上線、土休日の最終川越市ゆき15分繰り下げ。TJライナーは値上げ、小児料金も設定(2019年3月16日ダイヤ改正・11)

2019年3月16日のJRグループおよび各私鉄のダイヤ改正に関するニュース一覧

 東武鉄道は、2019年3月16日の東上線ダイヤ改正の詳細をリリースで明らかにした。これまでのリリースでは、特別料金不要のクロス車による新種別「川越特急」の新設が発表されたが、今回はそれ以外の列車についても発表があった。
 大きなところは、土休日の池袋発の川越市ゆきの最終が現行の0:15(準急)から、0:30(同)に、15分繰り下がる。川越市発の上り、小川町発の上りもそれぞれ7〜9分繰り下がる。
 TJライナーは、利用に必要な料金がいずれも50円値上げとなり、川越以遠からの上りは460円(現行410円)、下りとふじみ野からの上りは360円(現行310円)となる。一方で、これまでは設定がなかった「小児料金」が新設される。いずれも大人の半額。さらにこれまでは定員制だったところが、座席指定制に変わる。

http://www.tobu.co.jp/file/pdf/8ec1b6cc91ef33effbea794955431a1f/190129_1.pdf
http://www.tobu.co.jp/file/pdf/15ec85a2bafba8a0095c7b1015d6281c/190129_2.pdf

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 20:53 | Comment(7) | ニュース はてなブックマーク - [東武]東上線、土休日の最終川越市ゆき15分繰り下げ。TJライナーは値上げ、小児料金も設定(2019年3月16日ダイヤ改正・11) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年03月01日

[JR東日本]羽田空港アクセス線は、まず「東山手ルート」から着手

 JR東日本は構想中の羽田空港アクセス線3ルートのうち、まず、東京駅や常磐・宇都宮・高崎の各線と結ぶ「東山手ルート」から、環境評価(アセス)調査に着手すると発表した。
 各社の報道によると、JRはアセスに3年、工事に7年を予定。その通りにいけば、2029年度に開業できることになる。総工費は3000億円を超える。負担については、国や都の補助金を期待しつつ、自己負担も視野に入っているという。
 そのほかの2つのルートは、新宿・埼京線方面と結ぶ「西山手ルート」、新木場・京葉線方面と結ぶ「臨海部ルート」。朝日新聞によると、途中でりんかい線(東京臨海高速鉄道)を挟むことから、今回は自社路線だけで完結する東山手ルートに絞ったとしている

<訂正>りんかい線の正式名称について誤りがありましたので、記事を直しました。ご指摘いただいたライジングさん、ありがとうございました。

(JR東日本)
https://www.jreast.co.jp/press/2018/20190220.pdf
(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASM2H438ZM2HUTIL018.html
(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019021002000119.html
(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41325240V10C19A2X13000/
(東洋経済)
https://toyokeizai.net/articles/-/266210

この情報はライジングさん、E415系さん、横川軽井沢鉄道(仮名) さんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 08:37 | Comment(39) | ニュース はてなブックマーク - [JR東日本]羽田空港アクセス線は、まず「東山手ルート」から着手 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする