インターネットの乗換案内サイトで、紙の時刻表の形式での表示が可能だった「えきから時刻表」が2019年3月29日でサービスを終了する。さらに、JR山手線も含めて首都圏の全駅全列車の時刻表を掲載した月刊誌『マイライン東京時刻表』が、2019年3月15日発行の号(2019年4月号)を最後に、不定期化されることになった。いずれも、いわゆる時刻表趣味者(通称「スジ鉄」)から長く愛された存在で、今回のダイヤ改正の季節はいつもにまして寂しい春となる。
「えきから時刻表」は、グルメサイト大手のぐるなびが運営。他の乗換案内サービスと大きく異なるのが、路線ごとに複数の列車が縦に並ぶ「時刻表形式」での表示が可能なことで、列車番号も掲載されていることで、鉄道趣味者に便利だった。
『マイライン東京時刻表』は1998年に、JR時刻表を発行する弘済出版社(現・交通新聞社)が創刊した月刊誌で、全国版の時刻表では始電と終電のみの掲載だったJR山手線などの通勤路線についても、全駅全列車の時刻を掲載している。今後は、主要な改正のタイミングで不定期に刊行するという。
ここから私見です(いや、ここまでも私見でしたが)。「えきから時刻表」は本当に残念ですね。乗換案内サービスは数多ありますが、「時刻表形式」をサポートしているのは、ほとんどなく、残るは交通新聞社の「デジタルJR時刻表」(有料アプリ)のみでしょうか。
さらに「東京時刻表」。通勤路線の時刻表としては先発の八峰出版の「MATT」(2000年代に休刊)が、スペース節約のために各線主要駅のみ掲載だったところを、携帯性を犠牲にしてでも全駅を掲載するところは、ダイヤ研究にはもってこいでした。わたし個人は「デジタルJR時刻表Lite」をスマホで日常的に使っていますが、家で見る時はやはり雑誌形式のほうが馴染みます。なお、最新号はAmazonなどでも品切れですが、交通新聞社の公式SHOPでは売ってます。
(えきから時刻表)
http://www.ekikara.jp/top.htm
(交通新聞社リリース)
https://www.kotsu.co.jp/information/2019/2018_1_1.html
この情報は、ライジングさん他からいただきました。ありがとうございました。
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