富山地方鉄道の市内電車(軌道線)と富山ライトレールが、富山駅を経由して直通運転をする、いわゆる「南北接続」が、2020年3月21日に実施されることになった。両社と富山市による記者会見で、新しいダイヤが発表になった。なお、両社は実施に先立つ2020年2月に合併をおこない、富山地鉄が存続会社となる。
新しい運行形態は、現在の地鉄市内電車の1系統、2系統、環状線(3系統)のいずれも南北接続の対象となり、それぞれ一部の列車が、岩瀬浜に直通する。岩瀬浜側からみると、全列車が南北横断の列車となる。
北側(富山港線)は、朝は毎時6本の現在と同じ10分間隔で、1系統との直通(南富山駅発着)、2系統との直通(大学前発着)が交互に運転される。さらに、城川原始発の列車2本が増発される。
日中は運転本数そのものは毎時4本と変わらず、1,2系統との直通は毎時1本ずつで、さらに環状線との直通が毎時2本となる。夕方はピーク帯で2本増発されるが、基本的には日中と同じ運行形態となる。
南側(市内電車側)は、区間ごとの本数はおおむね現状維持で、一部列車が北側との直通に切り替わる形だ。ただし、環状線は日中の運転が毎時4本になり、現状よりも微減となりそうだ。
ここから私見。コンパクトシティ構想を打ち出し、路面電車復権の先頭を走ってきた富山市の構想がいよいよ完成することになります。記者会見にもありますが、富山地鉄の市内電車は、環状線運行開始前は年間360万人だった乗客が、昨年には530万人まで増えたそうです。ライトレール側は、JR時代は113万人だった乗客は、ここのところ200万人台を超えているとか。これが、南北接続でどこまで増えるか注目ですね。建設中の宇都宮LRTも、駅の東西でいうと「賑わっていない」方の駅東側の区間が開通しますが、そのあと中心市街地である西側まで延伸するかどうか議論があるそうで、富山の事例も大いに参考になるでしょう。
http://www.city.toyama.toyama.jp/kikakukanribu/kohoka/kishakaiken/reiwagannenndo/kishakaikenR11001.html
http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/20686/1/2019.1001sansyakaikenshiryou.pdf
http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/20686/1/20191001sansyakaikengaiyou.pdf
この情報は、ライジングさんよりいただきました。ありがとうございました。
2019年10月29日
2019年10月24日
[JR西日本]近畿エリアの終電繰り上げへ「目安は24時」。早ければ2021年春?
JR西日本は、近畿エリアの在来線について終電を繰り上げる検討に着手した、と発表した。検討の中心となるのは24時以降の列車。発表によると、深夜帯の保線現場は人手不足が続いており、終電繰り上げにより1日の作業の時間を長く確保することで、作業が必要な日数の軽減を目指すという。以前に比べて、23〜24時台の乗客が減ってるという背景もあるとしている。報道各社によると、実施は早ければ2021年春のダイヤ改正時。
大阪駅発では、東海道線下りが0:28発西明石ゆき、上りが0:31発高槻ゆき。これらを、仮に24時ちょうどまで繰り上げると、深夜作業の日数が10%削減できるという。
産経新聞によると、会見では「午前0時はあくまで目安で、利用状況を基に検討を進めたい」と説明があったという。2021年春のダイヤ改正で実施する見通しだという。
朝日新聞は、現時点で阪急、阪神、京阪の各社は、終電繰り上げについて「足並みをそろえることは考えていない」と報じている。
ここから私見。調べてみると、実はJR西日本が大阪中心部の終電を繰り上げるのは、2009年春のダイヤ改正以来で、このときは、尼崎の事故を受けて「外部有識者から運転士の体調管理への配慮を提言された」という理由を挙げていました。労働環境改善という名目では今回と似ています。いわゆる「国電区間」は歴史的に終電が遅く、特に関西では私鉄の終電が関東に比べて早いことから、JR西からすると余計に負担感が大きいのでしょうね。
(JR西日本)
https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/10/page_15168.html
(産経新聞)
https://www.sankei.com/life/news/191024/lif1910240032-n1.html
(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASMBS5H4LMBSPTIL01M.html
この情報は、ライジングさんよりいただきました。ありがとうございました。
大阪駅発では、東海道線下りが0:28発西明石ゆき、上りが0:31発高槻ゆき。これらを、仮に24時ちょうどまで繰り上げると、深夜作業の日数が10%削減できるという。
産経新聞によると、会見では「午前0時はあくまで目安で、利用状況を基に検討を進めたい」と説明があったという。2021年春のダイヤ改正で実施する見通しだという。
朝日新聞は、現時点で阪急、阪神、京阪の各社は、終電繰り上げについて「足並みをそろえることは考えていない」と報じている。
ここから私見。調べてみると、実はJR西日本が大阪中心部の終電を繰り上げるのは、2009年春のダイヤ改正以来で、このときは、尼崎の事故を受けて「外部有識者から運転士の体調管理への配慮を提言された」という理由を挙げていました。労働環境改善という名目では今回と似ています。いわゆる「国電区間」は歴史的に終電が遅く、特に関西では私鉄の終電が関東に比べて早いことから、JR西からすると余計に負担感が大きいのでしょうね。
(JR西日本)
https://www.westjr.co.jp/press/article/2019/10/page_15168.html
(産経新聞)
https://www.sankei.com/life/news/191024/lif1910240032-n1.html
(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASMBS5H4LMBSPTIL01M.html
この情報は、ライジングさんよりいただきました。ありがとうございました。