2019年10月29日

[富山地鉄][富山ライトレール]南北接続時の新ダイヤ発表、2020年3月に運行開始

 富山地方鉄道の市内電車(軌道線)と富山ライトレールが、富山駅を経由して直通運転をする、いわゆる「南北接続」が、2020年3月21日に実施されることになった。両社と富山市による記者会見で、新しいダイヤが発表になった。なお、両社は実施に先立つ2020年2月に合併をおこない、富山地鉄が存続会社となる。
 新しい運行形態は、現在の地鉄市内電車の1系統、2系統、環状線(3系統)のいずれも南北接続の対象となり、それぞれ一部の列車が、岩瀬浜に直通する。岩瀬浜側からみると、全列車が南北横断の列車となる。
 北側(富山港線)は、朝は毎時6本の現在と同じ10分間隔で、1系統との直通(南富山駅発着)、2系統との直通(大学前発着)が交互に運転される。さらに、城川原始発の列車2本が増発される。
 日中は運転本数そのものは毎時4本と変わらず、1,2系統との直通は毎時1本ずつで、さらに環状線との直通が毎時2本となる。夕方はピーク帯で2本増発されるが、基本的には日中と同じ運行形態となる。
 南側(市内電車側)は、区間ごとの本数はおおむね現状維持で、一部列車が北側との直通に切り替わる形だ。ただし、環状線は日中の運転が毎時4本になり、現状よりも微減となりそうだ。
 ここから私見。コンパクトシティ構想を打ち出し、路面電車復権の先頭を走ってきた富山市の構想がいよいよ完成することになります。記者会見にもありますが、富山地鉄の市内電車は、環状線運行開始前は年間360万人だった乗客が、昨年には530万人まで増えたそうです。ライトレール側は、JR時代は113万人だった乗客は、ここのところ200万人台を超えているとか。これが、南北接続でどこまで増えるか注目ですね。建設中の宇都宮LRTも、駅の東西でいうと「賑わっていない」方の駅東側の区間が開通しますが、そのあと中心市街地である西側まで延伸するかどうか議論があるそうで、富山の事例も大いに参考になるでしょう。

http://www.city.toyama.toyama.jp/kikakukanribu/kohoka/kishakaiken/reiwagannenndo/kishakaikenR11001.html
http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/20686/1/2019.1001sansyakaikenshiryou.pdf
http://www.city.toyama.toyama.jp/data/open/cnt/3/20686/1/20191001sansyakaikengaiyou.pdf

この情報は、ライジングさんよりいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 22:53 | Comment(13) | ニュース はてなブックマーク - [富山地鉄][富山ライトレール]南北接続時の新ダイヤ発表、2020年3月に運行開始 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする