(※追記 10/3 13:30 京急・小田急に続いて、東急についての報道があったので追加しました)
(2021年の終電繰り上げ関連の記事一覧)
JR東日本・JR西日本による終電繰り上げ方針表明に続いて、JR以外の大手私鉄の一部でも検討が進んでいることを報道各社が相次いで報じている。
日経新聞とテレビ朝日は、西武鉄道が早ければ2021年の春にダイヤ改正で、20〜30分、終電を繰り上げる検討に入ったと報じた。対象は西武新宿線と西武池袋線など。日経新聞によると、曜日ごとに終電を変えることも視野に入れるという。
西武鉄道からの公式発表はないが、9月24日に発表した業績予想のIR資料で、「アフターコロナの社会」に向けて、実行計画を策定中のポイントとして、「ご利用時間帯の変化など利用傾向の変化に対応して、ダイヤ改正も検討」を挙げている。
産経新聞や西日本新聞は、西日本鉄道が、9月17日に開いた社長記者会見で、2021年春に実施予定のダイヤ改正で、終電を繰り上げる検討をしていることを明らかにした。「一定程度の効率性を確保するため、終電を繰り上げることが正しいのではないか」と話したという。日中の減便についても言及した。
西日本新聞によると、高速バスや路線バスのダイヤも見直すという。
朝日新聞によると、京急電鉄でも終電の繰り上げの検討を始めた。具体的な時期や繰り上げの幅は未定だとしている。
日経新聞はさらに、小田急電鉄でも検討を始めたと報じた。
日経新聞は10月1日、東急電鉄も検討することを明らかにしたと報じた。
何度も追記してますので、乗じて私見を。関東大手私鉄の終電は、1990年代前半に軒並み繰り下げられましたが、これは当時、運輸省から運賃値上げを認可する代わりに、深夜輸送を充実させよという指導があったからだそうです(「鉄ピク」小田急臨増2010.1)。バブル期で「24時間戦えますか」の時代でした。小田急も西武もそのとき30分ぐらい繰り下がりました。小田急は数年後に10分ちょっと繰り上げましたが、「複々線化工事の時間確保のため」と掲げていました。西武は今も当時のままですね。実際、なかなか変えづらいのでしょう。今回はさらに他の各社にも広がるかもしれませんね。
(日経新聞 その1)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64141850T20C20A9916M00/
(テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000193948.html
(産経新聞)
https://www.sankei.com/region/news/200918/rgn2009180007-n1.html
(西日本新聞)
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/645938/
(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASN9S72TLN9SUTIL03T.html
(日経新聞 その2)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO64283410V20C20A9TJ1000/
(日経新聞 その3)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64503360R01C20A0916M00/
この情報は、クロブチさん、ライジングさん、ムーンライトながら族さんよりいただきました。ありがとうございました。