東急電鉄は、2021年3月13日に行われるダイヤ改正の詳細を発表した。すでに、利用動向に応じた「ダイヤの適正化」が予告されていたが、やはり田園都市線、大井町線、池上線など多くの路線で日中の減便が打ち出された。
また、同時に終電繰り上げも実施される予定だが、今回の発表で深夜帯の詳しい時刻表が公開された。
田園都市線・大井町線■渋谷口の各停が日中毎時2本減って6本に
田園都市線の現行ダイヤでは日中、渋谷口の列車は1時間ごとに急行4、準急2、各停8の14本だが、急行3、準急3、各停6の12本になり、2本減る。一方で、大井町線直通は現行の2本が3本に増える。
田園都市線は、2014年のダイヤ改正で、渋谷口の本数が12本から14本に増えて、半蔵門線と本数が合わなくなり、渋谷折り返しの各停が誕生したが、今回の改正でまた半蔵門線と本数が揃うことになる。
一方で、リリースによると中央林間発着は、大井町線直通を含めて急行6、準急3、各停6になり、渋谷発着の本数を大きく上回ることになる。
大井町線は、現行は急行4、各停10の14本だが、改正後は急行3、各停9の12本に減る。
両線とも、本数的に20分パターンになるものと思われるが、これまで変則パターンの多かった田園都市線で、どこまできれいなパターンになるかが注目される。
また、朝ラッシュ時には、長津田始発の準急3本が中央林間発に延長される。現行では最混雑時間帯の唯一の優等は準急で、すべて長津田始発だが、3本に1本は中央林間始発になる(※1)。また、中央林間発準急1本(6:54発)が急行(改正後7:00発)に変更される。
終電繰り上げで今回明らかになったこととしては、中央林間への最終は渋谷23:52発各停だが、0:01発の準急が長津田で追いついて接続する形となる。それ以降は優等はない。
東急メトロの発表によると、半蔵門線は15時台から16時台に2往復をシフトするという。それ以外のトピックは、終電繰り上げのみだ。
東横線■日中は減便なし
東横線は日中については「適正化」の実施対象にならなかった。しかし、朝や深夜に、田園都市線と合わせて、一部区間で「適正化」が行われるとしている。
平日朝6時台の上り特急1本が、渋谷までの所要時間が1分短縮される。
終電繰り上げで今回明らかになったこととしては、平日の横浜への終電は渋谷23:53発だが、0:00発急行(菊名ゆき)が元住吉で追い越す。それ以降は優等はない。
池上線・東急多摩川線・世田谷線■日中毎時10本が8本に
池上線、東急多摩川線は平日(※2)日中は現在6分間隔(毎時10本)だが、これが7〜8分間隔(毎時8本か)になる。
各線とも夜間の本数は微減となる。
なお今回、目黒線は、終電繰り上げ以外で名前は挙がっていない。
(東急電鉄)
https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20210126-1.pdf
(東京メトロ)
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews210126_02.pdf
(横浜高速鉄道みなとみらい線)
https://www.mm21railway.co.jp/info/news/uploads/press%20release_20210126.pdf
この情報は、ライジングさん、急行Satさん、ななさん、ムーンライトながら族さん、地場氏さんからいただきました。
(1/27 23:00訂正。※1=2本に1本と書いていましたが、正しくは3本に1本でした。※2=リリースでは平日と記載がありましたので、追記しました。パシフィック231さん、ライジングさん、ご指摘ありがとうございました)