京阪電鉄は2021年9月25日、京阪線・大津線でダイヤ改正をおこなう。日中のパターンの刷新(主要種別が毎時6本から4本に)や、朝夕ラッシュ時の減便、さらに終電繰り上げまで含む抜本的な改正となる。日経新聞や毎日新聞によると、運行本数を平日は15%、土休日は20%削減する。同社過去最大の減便規模だという。
日中●パターン刷新、特急・準急・普通4本に快急2本
京阪線系統では、日中のパターンが刷新される。現在は特急・準急・普通が毎時6本ずつで10分パターンのダイヤだが、改正後は特急・準急・普通もいずれも毎時4本ずつとなる。さらに、快速急行2本が加わる。快急でもプレミアムカーサービスを提供する。優等が淀屋橋発着で、普通が中之島発着というのは今と同じ。交野線・宇治線も毎時4本になる。
ここだけ私見を入れさせてください。中之島線、複々線区間の緩行線がともに毎時4本というのは驚きです。特に区急が停車する各駅は、2011年のダイヤ改正までは日中、区急含めて毎時12本ありましたからね。各列車の運行パターンや詳しい時刻は明らかにされていませんが、特急や準急は快急と合わせて10分間隔に近づけるようなパターンを組むのか、単純な15分パターンの中に30分間隔の快急が時折挟まる形になるのか、時刻表の公開が待たれます。
平日朝夕●朝ラッシュ時下りは5本減便、夕方は12分パターンに
朝ラッシュ時は、平日7〜8時台に京橋に到着する下り列車の数を5本減らして、58本とする。
平日の夕方から夜間にかけては、17〜20時台は10分パターンを、12分パターンに変更する。主要な種別は毎時1本分減る勘定だ。22時台は12分パターンを15分に変更する。交野線・宇治線も同程度とのこと。
ライナーは、増発される。朝は樟葉発下り1本、夕方は淀屋橋発上り2本が増え、朝下り5本、夕上り4本という態勢になる。
早朝・深夜●終電最大20分繰り上げ、深夜急行は廃止か
早朝は、上りの初電の始発を、現行の淀屋橋(5:04発)から中之島(5:00発)に変更する。淀屋橋発の初電は5:33発になる。
終電繰り下げも行われる。主な区間の平日の終電は以下の通りで、最大で20分程度の繰り上げ幅だ。京阪だけの珍しい種別だった「深夜急行」(淀屋橋0:20発、新型コロナの感染拡大で今年4/30から運休中)はおそらく廃止されるものと思われる。交野線、宇治線でも約20分の終電繰り上げがある。
【現行】(※は4/30から運休中)※淀屋橋022普通→萱島、※淀屋橋020深夜急行→樟葉、淀屋橋004準急→淀、淀屋橋2340特急→三条、中之島008普通→萱島、※出町柳019普通→淀、出町柳000普通→枚方市
【改正後】淀屋橋002普通→萱島、淀屋橋000快急→樟葉、淀屋橋2345準急→淀、淀屋橋2333特急→三条、中之島2350普通→萱島、出町柳006急行→淀、出町柳2357普通→淀、出町柳2339特急→枚方市
大津線●日中の石山坂本線の半数は近江神宮前発着に
大津線系統では、石山坂本線の日中で、半数の列車を石山寺−近江神宮前間に短縮する。京津線には大きな変更はない。
また、石山坂本線に「学休期ダイヤ」を導入する。学校が休みになる春・夏・冬に、7〜9時台の列車を減便する。今年の冬が最初の対象期間となる。
なお、京阪は公式発表ではダイヤ改正という言葉を使っておらず、今回も「ダイヤの変更」としている。
(京阪リリース)
https://www.keihan.co.jp/corporate/release/upload/2021-07-08_diagram.pdf
(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20210708/k00/00m/040/284000c
(日経新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF084ED0Y1A700C2000000/
この情報は、tettyanさんからいただきました。ありがとうございました。