東京メトロは2022年8月27日、銀座線、丸ノ内線、東西線、千代田線のダイヤ改正を行う。いずれも「ご利用状況に合わせ」て減便となる。銀座線と丸ノ内線は今年3月のダイヤ改正で日中の減便をしたばかりだが、わずか5ヶ月でさらなる減便となる。
(なお、この記事では○時台の表現はプレスリリースに合わせました。プレスリリースでは基準となる駅が明示されていますがここでは省略します。必ずしも始発駅の時刻ではありません)
銀座線■日中と土休日が毎時18→12本に。朝夕ラッシュ時も減便
銀座線は今年(2022年)3月の改正で、日中と土休日の朝〜夕方が毎時20本から18本に減ったが、今改正では、これらの時間帯がさらに一挙に毎時12本にまで減る。
平日朝ラッシュ時も減便で、最ピークの8時台は両方向とも30本から4本減らして26本にする。7時台、9時台も減らす。
平日夕ラッシュ時も、17、18時台に両方向とも毎時2本ずつ減らす。
丸ノ内線■日中は毎時1本ずつ減。朝の新宿発着を新宿以西に延長
丸ノ内線も今年3月の改正で、日中と土休日の朝〜夕方までを減便したが、今改正でさらに減る。
池袋−中野坂上間は今春に毎時15本が13本に減ったが、今回さらに12本に減る。中野坂上−荻窪間も今春12本から11本に減ったが、今回10本に減る。
平日朝ラッシュ時は、8時台の池袋発新宿方面ゆきが3本減るほか、7、9時台には両方向とも減便となる。一方、最ピーク時間帯にある新宿発着の列車が、新宿以西に延長される(1本は残る?)。中野坂上−新宿間は8時台の本数が両方向とも3本増える。
平日夕ラッシュ時は、両方向とも毎時1本程度の減便となる。
方南町支線は、今改正を機に全列車が6両編成となる。一方、平日朝夕および夜間は両方向とも毎時2〜4本程度の減便となる。土休日の朝と夜も減便となる。今春の改正で日中は毎時9本が7本に減らされたが、今改正では日中の減便はないようだ。
東西線■朝ラッシュ時に減便。浦安始発のうち1本を削減
コロナ前は首都圏屈指の混雑路線で、今春の改正でも減便のなかった東西線だが、今改正でいよいよ平日朝ラッシュ時に減便をおこなう。
中野方面は、7時台の浦安発1本と9時台の西船橋発1本が削減され、西船橋方面は8時台の西船橋ゆき1本と、10時台の東陽町ゆき1本が減る。
浦安始発は2019年のダイヤ改正で誕生したものだが、早くも2本のうち1本が減らされることになる。
千代田線■朝ラッシュ時に両方向で2本ずつ減便
千代田線も今春の改正で平日深夜を減便したが、今改正では平日朝ラッシュ時の減便をおこなう。
綾瀬−代々木上原間では、7〜8時台に両方向でそれぞれ2本ずつ減る。北綾瀬−綾瀬間では、7時台に綾瀬方向1本が減る。
ここから私見です。銀座線は今春の改正前には毎時20本だったところが、8月の改正で12本になるという大減便で、驚きというよりも衝撃ですね。今もちょっと信じられません。1ヶ月ほど前に日中に乗りましたが、ガラガラということはなく、それなりに混んでいたように感じていました(そのときだけだったのでしょうか)。とはいえ、「利用状況」を前提にしたリリースの書きぶりは一貫していて、前回の改正から5ヶ月という短さであることも含め、強い意志を感じます。
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews220707_38.pdf
この情報は、ライジングさん、かねさんさんからいただきました。ありがとうございました。