2022年10月24日

[京成][北総]スカイライナーが新鎌ヶ谷停車。土休日に新鎌ヶ谷以東を上下20本増発。2022/11/26にダイヤ改正

 京成電鉄と北総鉄道、東京都交通局(都営浅草線)、芝山鉄道は2022年11月26日に、各線でダイヤ改正をおこなうと発表した。各社とも今年2月にダイヤ改正をしており、同じ年の2回目の改正となる。

(京急についてはこちらの記事です)

北総線■2月に続いて新鎌ヶ谷以東を増発。急行はこの改正で消滅か

 北総鉄道では、土休日に新鎌ヶ谷−印西牧の原(一部は印旛日本医大)間の区間列車の増発をおこなう。8〜10時台と14〜19時台で、上下それぞれ10本、合計20本が増発される。朝7〜9時台の上りは10分間隔、15〜19時台の下りは15分間隔になるとしている。
 北総は、今年10月の歴史的な運賃値下げを前に、今年2月のダイヤ改正で、平日を中心に新鎌ヶ谷以東のみの区間列車を増発した。今改正はそれに続くものだ。
 そのほか、平日下り19時台に運転されている急行2本を普通に変更する。現行ダイヤで残る急行はこの2本のみで、この改正で消滅することになりそうだ。

京成線■一般列車は時刻表の発表まで詳細不明

 京成電鉄では、スカイライナーの一部を新鎌ヶ谷に新たに停車させる。現在、毎時3本のスカイライナーのうち1本が青砥に停車している。この列車をさらに新鎌ヶ谷に停車させる。上野や青砥との料金も設定され、空港利用だけではなく都心側との行き来にも利用可能になる。京成は2019年に発表した中期経営計画でスカイライナーの「停車駅の再検討」を掲げていたが、新京成や東武の利用者にも便利な新鎌ヶ谷が選ばれたことになる。
 一般列車についてリリースで明記されているのは、一部路線のワンマン運転導入のみ。ワンマン運転は、金町線・千原線・東成田線・芝山鉄道で、9〜17時台の4両編成の列車の一部で導入される。これによる運行体系の変更などの説明はない。千原線は、千葉線とともに2018年のダイヤ改正ですべての列車が6両化されている。
 リリースの最後に「お客様のご利用状況にあわせて一部の列車の発着時刻や運転区間、種別等を変更します」とあるが、詳細は不明。京成は他社と比べてリリースで詳細を明らかにしない傾向があり、詳しいことは時刻表の発表が待たれる。都営浅草線(後述)が朝ラッシュ時に減便する予定で、京成にも影響している可能性もある。
 京成は今年2月の改正で、日中パターンを変え、特急を快速に変更しており、今回は小幅の変化の可能性もある。
 なお、京成は今も紙の時刻表を発行する数少ない会社の1つだが、今回も11/21から発売予定だという。

<追記12/11 17:45>結局、京成の一般列車についてはほとんど変化なしでした。浅草線の朝ラッシュ時の減便も、押上始発の便の削減で京成には影響がありませんでした。コメント欄にて多くの方がご報告くださいました。ありがとうございました。

都営浅草線■朝ラッシュ時に減便

 東京都交通局のリリースによると、都営浅草線は朝ラッシュ時に減便を行う。
 押上から泉岳寺方向は、押上発8、9時台にそれぞれ1本ずつの減便となる。押上始発の列車かどうかについては不明。ここ数年あまり変化のなかった京成の朝ラッシュダイヤにも影響がある可能性がある。泉岳寺から押上方向は、泉岳寺発6時台と9時台にそれぞれ1本ずつの減便。西馬込−泉岳寺間は、泉岳寺方向が7時台に2本減便。逆も7〜8時台に2本減便する。
 今年2月の改正では、日中のエアポート快特の半数を快特に変更したほか、西馬込−泉岳寺間の日中の減便をおこなっている。

<お知らせ>
もともと9/24に、こちらに「京成と京急で11/26にダイヤ改正か」という内容を投稿しました。多くのコメントを寄せていただきましたが、京急の変化が大きかったため、記事を分離することにしました、以前の記事に京成についてコメントしてくださった皆さんすみません。ご不便をおかけしますが、今後はこちらの記事にコメントをいただけると幸いです。


(京成)
https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/Aq5eJLly.pdf
(北総)
https://www.hokuso-railway.co.jp/topics/detail/19305
(東京都交通局)
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022102410650_h_01.pdf
(芝山鉄道)
https://www.sibatetu.co.jp/news/2022/10/post-495.html

この情報は、ななさん、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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[京急]23年ぶりの大変化。日中の本線も空港線も快特のうち毎時3本を特急に変更。2022/11/26ダイヤ改正を正式発表

【お知らせ 10/24】この記事は、もともと9/24に「[京成][京急]2022/11/26にダイヤ改正か。京急はモーニング・ウィング号時刻変更、京成は一部区間ワンマン化をそれぞれ発表」というタイトルで公開しましたが、改正内容について正式な発表がありましたので、全面的に書き直した上で、タイムスタンプを変更しました。この記事では京急についてまとめました。北総・京成などは別記事にしました(京成などについてコメントくださった皆さんごめんなさい)

 京浜急行電鉄は、2022年11月26日のダイヤ改正をおこなうとして、その内容を正式に公表した。リリースで自ら「23年ぶりの大幅な変更」とうたう通り、日中のパターンが大きく変わる。京急・京成関係の各線は今年2月に続いて、同じ年に2度目のダイヤ改正となる。

日中■本線系統は浅草線直通快特が特急に。エアポート急行も半減

 23年前の1999年のダイヤ改正以来、日中の本線系統では、快特が毎時6本運転されてきた。今改正では、6本のうち都営浅草線直通の3本が特急に変更となる。快特と比べて横浜までに3駅、横須賀中央までに5駅停車駅が増える。
 空港線系統では、品川−空港間の快特が、現行では毎時6本運転されている(エアポート快特含む)が、このうち北総線に直通する3本が特急に変更になる。空港線内は各駅停車となる。
 つまり、両系統とも「快特と特急が1本ずつの20分パターン」になる(ただし空港線は快特の一部はエア快)。
 羽田空港−逗子・葉山間のエアポート急行(いわゆる南エア急)は現行は毎時6本(10分間隔)だが、こちらも半減されて毎時3本となる。ただし、文庫−逗子・葉山間については普通が代わりに設定される。
 蒲田以南の本線は、快特・特急・急行が20分に1本ずつという1999年以前のパターンに似たものとなる。
 リリースでは、京急川崎以東と空港線を「利便性が向上する区間」として挙げている。青物横丁や平和島では2012年10月の京急蒲田立体化ダイヤ改正以降、日中の優等列車停車がなくなり、近年では毎時6本の普通だけになっているが、今改正で特急が毎時6本増えて停車本数は倍増となる。さらに、平和島では普通と特急の接続も行われるようになり、リリースではわかりやすい図をつけて、梅屋敷から品川への所要時間が短縮されることがうたわれている。
 なお、これらの変更は平日はおおむね10〜15時台、土休日はおおむね10〜20時台に適用される。

平日朝夕■朝ラッシュ時の快特5本が特急化。文庫の4両増結8列車で取りやめ

 平日朝ラッシュ時は、品川8時台に到着する快特5本を特急に変更する。羽田空港ゆき2本を削減する。また、12両編成運転が削減され、上り優等の金沢文庫での4両増結を8列車で取りやめる(品川方面ゆき6本、羽田空港ゆき2本)。
 また、早朝下り1本、午前中上り1本のエアポート快特を、快特に変更する。
「モーニング・ウィング」号では、現在品川9:20に到着する5号を約30分繰り上げて、品川8:53着(三浦海岸7:28発)とする。
 平日夜間には、品川21〜22時台発の特急三崎口ゆき2本を、浦賀ゆきに変更する。

土休日■19時台以降の本線は特急6本体制に

 土休日は19時台以降、浅草線直通の快特に加えて、泉岳寺・品川始発の快特についても特急に変更する。また同じく19時以降、京急久里浜−三崎口間については、毎時3本に減らす(現行は毎時6本)。
 一方で、19時台以降、浅草線からの下りエアポート急行7本を快特に変更する。
 上り19時台のエアポート快特1本を快特に変更する。

終電繰り上げ■羽田→品川の終電を約10分繰り上げ

 羽田空港発品川ゆきの上り終電を、約10分繰り上げる。現行では羽田空港第1・第2ターミナル23:59発(平日はエア急で品川0:22着、土休日は快特で品川0:18発)だが、改正後は23:48発のエア急(品川0:10着)となる。

 ここから私見です。リリースも「23年ぶり」とわざわざ書いてしまうあたり、強い決意を感じました。賛否両論あるでしょうし、とくに現在快特を利用している方からは、特急化に不満もあるでしょう。ただ、これは2月の京成のダイヤ改正のときにも感じたのですが、京急や京成はこれまで優先順位の最も高い区間や駅にダイヤが最適化され、それ以外の区間や駅の中には不遇なところもありました。他線との競争が激しい2社にとっての戦略上の「選択と集中」だったのだと思います。しかし2月の京成、今回の京急の変化は、これから首都圏も人口減時代に突入していく中で、特定の駅よりも沿線のわりと広い範囲をバランスよくそれなりに便利にして、沿線の活性化をはかりたいという方針転換のあらわれなのかもしれないと思いました。

https://www.keikyu.co.jp/company/news/2022/20221024_22098TE.html
https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20221024HP_22098TE02.pdf

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。

<お知らせ>
以下は9/24に投稿した内容です。

 京急と京成のダイヤ改正が今年(2022年)秋にありそうだ。これまでの情報だと、11月26日に行われる可能性が高そうだ。
 京成は、次回のダイヤ改正から、金町線・東成田線・千原線でワンマン運転を導入する予定で、改正前まで試運転を行うという案内を、駅に掲示した。対象となるのは、平日・土休日ともに9〜17時頃の一部列車。
 京急は、11月28日からモーニング・ウィング5号を現在よりも約30分繰り上げて、品川8:53着(現行は品川9:20着)に変更される旨の掲示をおこなった。この掲示は、11月分のwing pass購入者向けで、時刻変更の詳細は後日発表するという。8時台に品川に到着するモーニング・ウィング号は現在ない。
 この2つの情報から、11月28日の前の土曜日である11月26日に京急と京成、都営浅草線、北総、芝山鉄道のダイヤ改正が行われる可能性が高そうだ。
 各社とも今年2月に実施したばかり(京成京急)だが、コロナ前の2010年代は、秋に実施するのが基本だった。

 まだほとんど情報がない段階ですが、試しに記事化してみました。正式な発表があり次第、この記事の見出しと本文を直します。今年2月の改正は京成も都営浅草線も大きな内容でしたが、この秋はどうなるのか。

(京急=モーニング・ウィング号の時刻変更)
https://www.keikyu.co.jp/report/2022/_202211wing_pass.html

この情報は、ななさん、地場氏さん、銀千ハイパワーさん、Yさん、ライジングさんから情報をいただきました。ありがとうございました。


京成の直近の主な改正記事
[京成][北総]日中の京成本線特急を快速に変更。新鎌ヶ谷−印西牧の原間の区間列車増発。2022/2/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京成][北総]本線は日中40分パターンに。特急の半数が成田止まり快特に、快速の半数が成田空港発着に。2019/10/26のダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京成][北総]深夜の成田空港発を拡充、津田沼以西の本線上り最終が大幅繰り下げ。2017/10/28にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京成][北総]北総線に平日夜下りにも特急新設。京成はML、ELが船橋停車。2015/12/5にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース

京急の直近の主な改正記事
[都営][京急]浅草線のエア快の半数が各停化、西馬込口は日中9→6本/時に。2022/2/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急][京成]日中蒲田発着の普通は廃止。最終佐倉ゆきは平日も快速に。ダイヤ改正は2021/3/27に: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急]快特の座席指定「ウィングシート」を土休日40分毎に設定、2019/10/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急][都営]平日朝の羽田発横浜方面エア急が増発。最終特急金沢文庫ゆきは、成田空港23:00発に。2017/10/28にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
タグ:京成 京急
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2022年10月19日

[東京モノレール]下り区間快速が平日朝1本だけ復活、空港快速から変更。2022/11/7にダイヤ改正

 東京モノレールは2022年11月7日、ダイヤ改正(リリースではダイヤ改訂)をおこなう。
 平日朝9時台の下り空港快速1本を、区間快速に変更する。区間快速は2021年3月のダイヤ改正以降、早朝上り1本のみになっている。今改正で、1本だけとはいえ下り列車が1年半ぶりの復活となる。
 2021年以前の東京モノレールでは、日中は12分パターンで、普通、区間快速、空港快速が1本ずつ走り、区間快速は空港−浜松町間を先着する種別として空港快速を補完しつつ、中間駅の利用者もひきつける立場にあった。2021年3月ダイヤ改正で大幅な減便が行われ、現在は基本的には普通と空港快速のみのダイヤになっている。
 なお、変更の対象となる空港快速は現状、一つ前の普通を昭和島で追い越すが、区間快速化でそれはなくなる。
 そのほか、平日20時台に上り普通を2本増発する。
 ここから私見です。現状ではバスの免許維持路線なみの本数の区間快速。とはいえ維持する以上、いつかは復活することを想定しているのだと思っていましたが、まさかの1本だけ。本数やダイヤの大枠を変えずに、回復しつつあるオフピーク通勤需要を満たすということでしょうか。この調子だと、今後柔軟に増えていきそうな気もしますね。

http://www.tokyo-monorail.co.jp/news/pdf/press_20221018.pdf

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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2022年10月14日

[山陽]17時台に上りS特急を2本増発、「沿線企業の勤務時間変化」で。終電繰り上げも。2022/12/17にダイヤ改正

 山陽電鉄は2022年12月17日に全線でダイヤ改正をおこなう。
 平日夕方17時台に高砂発の上りS特急を2本増発し、既存の1本と合わせてこの時間帯に3本運行とする。沿線企業の勤務時間の変化に伴うものとしている。
 平日・土休日ともに、荒井・白浜の宮への直通特急の夕方の停車時間帯を30分前に倒し、17時から20時半とする。朝については従来通り。こちらも同じく沿線企業の勤務時間の変化によるものという。
 同じく早朝5時台に東二見発山陽姫路ゆき特急1本を増発する。
 また、多くの区間で終電の繰り上げもおこなう。一例を挙げると、新開地発の山陽姫路ゆき終電は現在は23:38発だが、23分繰り上がって23:15発になる。新開地発の最終は現在24:16発山陽須磨ゆきだが、改正後は7分繰り上がった上に東須磨止まりとなる。ただし、上り最終の東須磨ゆきは東二見で後続の特急の到着を待つことになり、現在より5〜6分繰り下がる。

https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1665550599.pdf

この情報は、ライジングさん、やぎさんからいただきました。ありがとうございました。
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2022年10月13日

[Osaka Metro]堺筋線の平日日中は毎時12→9本に。朝と深夜も減便。2022/12/17にダイヤ改正

 Osaka Metro(大阪メトロ、大阪市高速電気軌道)は2022年12月17日、堺筋線のダイヤ改正をおこなう。直通する阪急の改正に合わせたもの。多くの時間帯で減便(運行間隔の拡大)が行われる。
 平日日中は、現在毎時12本(5分間隔)だが、これが3本減って毎時9本(6分40秒間隔)になる。直通列車は現在は半数の毎時6本(10分間隔)だが、阪急側は日中の本数に変更がないため、運転間隔がなんらかの形でずれることになりそうだ。
 朝ラッシュ時も、現在は1時間あたり20本(3分間隔)のところが、17本(3分30秒間隔)になる。
 平日・土休日ともに深夜帯で10分間隔のところは、12分間隔に広がる。
 減便される本数は平日が上下各25本、土休日が同4本。
 そのほか、ホーム柵の設置にともない、各駅の停車時間を5〜10秒延ばすという。

https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20221012_sakaisujiline_dia_kaisei.php

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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2022年10月12日

[近鉄]京都線の地下鉄直通の急行を日中から朝夕に変更。2022/12/17ダイヤ改正

<追記 12/11 17:30>
近鉄が各駅の時刻表を発表しましたので、奈良線、京都線の主な変更点をまとめた内容を追記します

 近鉄は2022年12月17日のダイヤ改正後の時刻表を公式サイトに掲載した。10月時点のプレスリリースでほとんど明らかにされなかった改正内容の詳細が判明した。すでにコメント欄にご報告いただいておりますが、改めてまとめます。

奈良線■平日日中の優等は快急4、急行2、区準2に

 平日日中のパターンが変わる。現在は快急、急行、区間準急がいずれも毎時3本の20分パターンだが、これが快急4本、急行2本、区準2本という30分パターンとなる。現行の快急はすべて阪神直通だが、改正後は半分が大阪難波発着となる。
 阪神が快急を30分毎に減らすというリリースをする一方で、近鉄のリリースには奈良線の変更について説明がなく、どうなるのかが注目されていた。全体的な本数はそれほど変わりがないが、快急がとまらない急行停車駅や区準停車駅にとっては優等の本数が少し減ることになるため詳細の公表をためらった可能性がある。

京都線■日中の地下直急行は単純減。京都−奈良間の急行も減少

 地下鉄直通急行が日中から朝夕に変更されるというリリースがあったが、蓋を開けてみると日中は地下鉄直通急行が単純な減便となるようだ。朝上りについては急行の一部が地下鉄直通に変更になり、その分京都ゆき急行は減っている。
 さらに京都−奈良間の急行も減り(大和西大寺発着もしくは天理発着に変更)、京都と奈良を直通するのは特急だけという時間帯が発生する。普通列車は一部を除いて新田辺で系統分離される。
 橿原線では平日夕方に大和西大寺−天理間の普通が運転され、この区間の普通は増発となる。

 コメントいただいたはげぼうずさん、ななさん、しんさん、Humanさん、ふーふーさん、丸太さん、ありがとうございました。

この下は10/12に投稿した記事本文です


 近鉄(近畿日本鉄道)は2022年12月17日に、奈良線、京都線、大阪線、名古屋線など多くの路線でダイヤ改正をおこなう。
 リリースの冒頭では、「お客さまのご利用状況を勘案」して、奈良線、京都線、橿原線を中心に、運転区間や種別、編成、時刻を変更するとしている。しかし、リリースで明記されている変更点はわずかだ。
 はっきり書かれている点を取り上げると、まず奈良線については、阪神本線内快急の8両化による阪神尼崎の停車時間短縮と、東花園発大阪難波ゆき終電の繰り上げのみ。阪神側のダイヤ改正の発表では、平日日中の快急が現行の毎時3本(20分間隔)から2本(30分間隔)に減ることが明らかにされているが、近鉄側がどうなるかについては特に記載がなかった。
 京都線では、京都市営地下鉄と直通する急行について、平日は日中の運転から朝夕時間帯に変更するという。現在ある日中の急行が、改正後は(近鉄)京都発着に変わるのか、単純に減便になるのかは気になるところだ。また平日朝には京都−新田辺間の普通をすべて6両編成で運転する。
 ほかには、名古屋線で平日早朝に白子発鳥羽ゆき急行を増発するとしている。
 特急列車については、奈良線で大阪難波に7:47に到着する大和西大寺発「ひのとり」を増発する(平日のみ)。京都線では高の原駅の特急停車を拡大し、9〜12時台に6本を増やす。また、「あをによし」の時刻を変更し、京都−奈良間を1往復増やす。

(近鉄)
https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/20221217daiyahenkou.pdf

この情報は、ライジングさん、やぎさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 23:07 | Comment(16) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [近鉄]京都線の地下鉄直通の急行を日中から朝夕に変更。2022/12/17ダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[阪神]日中の快急は毎時3→2本に減便、芦屋は通過へ。終電繰り上げも。2022/12/17ダイヤ改正

 阪神電鉄は2022年12月17日にダイヤ改正をおこなう。平日日中のパターンや快急の停車駅が変わる。
 阪神なんば線に直通する快速急行は、現行では平日日中毎時3本走っているが、2本に減る。両方向とも1日あたり8本の削減となる。リリースによると、代わりに大阪梅田−西宮間の急行を増やし、毎時4本とする(現行は3本)。尼崎発着の急行は毎時3本から2本に減る。
 快速急行は芦屋が平日朝ラッシュ時を除いて通過になる。2020年のダイヤ改正から土休日は通過になっていたが、今改正から平日日中と夕方も通過となり、停車するのは平日朝ラッシュ時のみとなる。一方、現行では平日は日中のみ停車の武庫川・今津に夕方ラッシュ時も停車する(朝は通過のまま)。
 夕方については快急を全区間で8両化(現行は尼崎以西は6両)する。尼崎の連結・解放作業をなくして所要時間を短縮するという。
 そのほか、平日朝7時台の大阪梅田発急行2本(甲子園ゆき)を区間急行に変更する。
 さらに、大規模な終電繰り上げも行う。阪神での2021年での終電繰り上げは大阪梅田発の最終近辺の変更にとどまっていたが、今回は直通特急を含めて多くの区間が対象となる。
(終電繰り上げの詳細についてはのちほど追記します)

(阪神)
https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/d4b01688ef283f5a20f79580277d713956c12e0d.pdf

この情報は、ライジングさん、やぎさんからいただきました。コメント欄のご指摘もありがとうございました。
posted by Uchio at 22:19 | Comment(16) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [阪神]日中の快急は毎時3→2本に減便、芦屋は通過へ。終電繰り上げも。2022/12/17ダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[阪急][能勢]準特急登場、快急から改称。京都線は朝夕減便で通勤特急は朝のみに。10両編成を大幅減。2022/12/17にダイヤ改正

 阪急電鉄は2022年12月17日に全線でダイヤ改正をおこなう(この記事では同日の能勢電鉄のダイヤ改正についても記述します)。
 方向幕に用意されているのが見つかって話題になっていた「準特急」の登場がついに正式に発表された。その正体は、神戸線・京都線で運行されている快速急行からの改称で、両線とも停車駅は変わらないまま名前だけが変わる。リリースによると、2024年から京都線で座席指定サービスを開始する予定で、その対象を「特急」「通勤特急」「準特急」とするという。その準備のための改称のようだ。
 また、各線とも平日朝の10両編成の列車を一部を除いて8両化するほか、深夜帯の運転間隔を広げ、多くの区間で終電を繰り上げる。ただし、日中帯は現在の本数が確保されるという。
(終電繰り上げについては別途追記します)

神戸線■朝の新開地発特急の神戸三宮での増結を廃止

 平日朝ラッシュ時の新開地発大阪梅田ゆき特急は、神戸三宮で増結をとりやめて8両編成のままで運行する。増結にかかる時間を短縮する。神戸三宮発の通勤特急は10両編成のままとなる。
 今津線の宝塚発大阪梅田ゆき準急は、運転時間を15分繰り上げて、宝塚6:46発からとする。
 平日夜間〜深夜帯の運転間隔を広げる。21、22時台は10分間隔を12分間隔に、23時台は10〜15分間隔を15分間隔にする。

宝塚線■通勤特急を1本増発。箕面からの直通は全廃

 平日朝の通勤特急は運転時間を拡げて1本増発する。一方で、10両編成から8両編成に変更する。箕面発大阪梅田ゆき直通列車がいよいよ全廃される。2018年までは準急も運転されていたが、同年のダイヤ改正で激減していた。
 平日夜間〜深夜帯の運転間隔を広げる。21、22時台は10分間隔を12分間隔に、23時台は12分間隔を15分間隔にする。

京都線■朝夕は減便。早朝・深夜に急行が復活、快速を西京極停車にして置き換え

 快速急行が準特急に変わるほか、快速も停車駅に西京極を追加して急行に変更される。現在の快速は定期列車としては2010年に登場した。急行の復活は2007年以来となるが、停車駅は当時と異なる。
 平日朝夕のラッシュ時は、減便をおこなうことで一部列車の所要時間を短縮する。リリースでは「利用動向の変化に対応した運転本数の調整」としている。また、10両編成はすべて8両編成に変える。
 通勤特急は夕方〜夜間の運転がなくなり、朝ラッシュ時に上下各3本のみとなる。一方で、準特急(現在の快速急行)を増やすとしている。
 リリースではそれ以外の説明はないが、改正時に快速に代わって新設される急行の運転時間帯が「早朝・深夜」となっていて、夕ラッシュ時から消える可能性がある。
 平日夜間〜深夜帯の運転間隔を広げる。21、22時台は10分間隔を12分間隔にする。
 土休日の「快速特急A」(京とれいん)は廃止される。快速特急は「京とれいん雅洛」のみとなる。快速特急Aは、十三も通過する点が快速特急と比べて異なっている。

能勢電鉄■日中は日生中央系統に統一。妙見口系統は区間運転のみに

 能勢電鉄でも2022年12月17日にダイヤ改正をおこなう。
 日中は現在、日生中央系統と妙見口系統が交互に運転されているが、すべて日生中央系統になる。山下で、山下−妙見口間の区間運転列車と接続する。
 平日朝ラッシュ時には、上り電車を5本削減する。平日夜間は、阪急宝塚線に合わせて、21、22時台は12分間隔、23時台は15分間隔になる。
 土曜ダイヤが廃止され、土休日ダイヤに統合される。土曜日は現在5〜10分間隔だが、10分間隔になる。
 終電の繰り上げもおこなわれる。

(阪急)
https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/dd2e3f9dbc4759095b47e378f4d54e59336a79ac.pdf
(能勢電鉄)
https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/a538febc7005ddd7bc9be82eec75dbf8382ee15b.pdf

この情報は、ライジングさん、どこぞのだれぞさん、やぎさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 20:54 | Comment(25) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [阪急][能勢]準特急登場、快急から改称。京都線は朝夕減便で通勤特急は朝のみに。10両編成を大幅減。2022/12/17にダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする