2022年10月24日

[京成][北総]スカイライナーが新鎌ヶ谷停車。土休日に新鎌ヶ谷以東を上下20本増発。2022/11/26にダイヤ改正

 京成電鉄と北総鉄道、東京都交通局(都営浅草線)、芝山鉄道は2022年11月26日に、各線でダイヤ改正をおこなうと発表した。各社とも今年2月にダイヤ改正をしており、同じ年の2回目の改正となる。

(京急についてはこちらの記事です)

北総線■2月に続いて新鎌ヶ谷以東を増発。急行はこの改正で消滅か

 北総鉄道では、土休日に新鎌ヶ谷−印西牧の原(一部は印旛日本医大)間の区間列車の増発をおこなう。8〜10時台と14〜19時台で、上下それぞれ10本、合計20本が増発される。朝7〜9時台の上りは10分間隔、15〜19時台の下りは15分間隔になるとしている。
 北総は、今年10月の歴史的な運賃値下げを前に、今年2月のダイヤ改正で、平日を中心に新鎌ヶ谷以東のみの区間列車を増発した。今改正はそれに続くものだ。
 そのほか、平日下り19時台に運転されている急行2本を普通に変更する。現行ダイヤで残る急行はこの2本のみで、この改正で消滅することになりそうだ。

京成線■一般列車は時刻表の発表まで詳細不明

 京成電鉄では、スカイライナーの一部を新鎌ヶ谷に新たに停車させる。現在、毎時3本のスカイライナーのうち1本が青砥に停車している。この列車をさらに新鎌ヶ谷に停車させる。上野や青砥との料金も設定され、空港利用だけではなく都心側との行き来にも利用可能になる。京成は2019年に発表した中期経営計画でスカイライナーの「停車駅の再検討」を掲げていたが、新京成や東武の利用者にも便利な新鎌ヶ谷が選ばれたことになる。
 一般列車についてリリースで明記されているのは、一部路線のワンマン運転導入のみ。ワンマン運転は、金町線・千原線・東成田線・芝山鉄道で、9〜17時台の4両編成の列車の一部で導入される。これによる運行体系の変更などの説明はない。千原線は、千葉線とともに2018年のダイヤ改正ですべての列車が6両化されている。
 リリースの最後に「お客様のご利用状況にあわせて一部の列車の発着時刻や運転区間、種別等を変更します」とあるが、詳細は不明。京成は他社と比べてリリースで詳細を明らかにしない傾向があり、詳しいことは時刻表の発表が待たれる。都営浅草線(後述)が朝ラッシュ時に減便する予定で、京成にも影響している可能性もある。
 京成は今年2月の改正で、日中パターンを変え、特急を快速に変更しており、今回は小幅の変化の可能性もある。
 なお、京成は今も紙の時刻表を発行する数少ない会社の1つだが、今回も11/21から発売予定だという。

<追記12/11 17:45>結局、京成の一般列車についてはほとんど変化なしでした。浅草線の朝ラッシュ時の減便も、押上始発の便の削減で京成には影響がありませんでした。コメント欄にて多くの方がご報告くださいました。ありがとうございました。

都営浅草線■朝ラッシュ時に減便

 東京都交通局のリリースによると、都営浅草線は朝ラッシュ時に減便を行う。
 押上から泉岳寺方向は、押上発8、9時台にそれぞれ1本ずつの減便となる。押上始発の列車かどうかについては不明。ここ数年あまり変化のなかった京成の朝ラッシュダイヤにも影響がある可能性がある。泉岳寺から押上方向は、泉岳寺発6時台と9時台にそれぞれ1本ずつの減便。西馬込−泉岳寺間は、泉岳寺方向が7時台に2本減便。逆も7〜8時台に2本減便する。
 今年2月の改正では、日中のエアポート快特の半数を快特に変更したほか、西馬込−泉岳寺間の日中の減便をおこなっている。

<お知らせ>
もともと9/24に、こちらに「京成と京急で11/26にダイヤ改正か」という内容を投稿しました。多くのコメントを寄せていただきましたが、京急の変化が大きかったため、記事を分離することにしました、以前の記事に京成についてコメントしてくださった皆さんすみません。ご不便をおかけしますが、今後はこちらの記事にコメントをいただけると幸いです。


(京成)
https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/Aq5eJLly.pdf
(北総)
https://www.hokuso-railway.co.jp/topics/detail/19305
(東京都交通局)
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022102410650_h_01.pdf
(芝山鉄道)
https://www.sibatetu.co.jp/news/2022/10/post-495.html

この情報は、ななさん、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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[京急]23年ぶりの大変化。日中の本線も空港線も快特のうち毎時3本を特急に変更。2022/11/26ダイヤ改正を正式発表

【お知らせ 10/24】この記事は、もともと9/24に「[京成][京急]2022/11/26にダイヤ改正か。京急はモーニング・ウィング号時刻変更、京成は一部区間ワンマン化をそれぞれ発表」というタイトルで公開しましたが、改正内容について正式な発表がありましたので、全面的に書き直した上で、タイムスタンプを変更しました。この記事では京急についてまとめました。北総・京成などは別記事にしました(京成などについてコメントくださった皆さんごめんなさい)

 京浜急行電鉄は、2022年11月26日のダイヤ改正をおこなうとして、その内容を正式に公表した。リリースで自ら「23年ぶりの大幅な変更」とうたう通り、日中のパターンが大きく変わる。京急・京成関係の各線は今年2月に続いて、同じ年に2度目のダイヤ改正となる。

日中■本線系統は浅草線直通快特が特急に。エアポート急行も半減

 23年前の1999年のダイヤ改正以来、日中の本線系統では、快特が毎時6本運転されてきた。今改正では、6本のうち都営浅草線直通の3本が特急に変更となる。快特と比べて横浜までに3駅、横須賀中央までに5駅停車駅が増える。
 空港線系統では、品川−空港間の快特が、現行では毎時6本運転されている(エアポート快特含む)が、このうち北総線に直通する3本が特急に変更になる。空港線内は各駅停車となる。
 つまり、両系統とも「快特と特急が1本ずつの20分パターン」になる(ただし空港線は快特の一部はエア快)。
 羽田空港−逗子・葉山間のエアポート急行(いわゆる南エア急)は現行は毎時6本(10分間隔)だが、こちらも半減されて毎時3本となる。ただし、文庫−逗子・葉山間については普通が代わりに設定される。
 蒲田以南の本線は、快特・特急・急行が20分に1本ずつという1999年以前のパターンに似たものとなる。
 リリースでは、京急川崎以東と空港線を「利便性が向上する区間」として挙げている。青物横丁や平和島では2012年10月の京急蒲田立体化ダイヤ改正以降、日中の優等列車停車がなくなり、近年では毎時6本の普通だけになっているが、今改正で特急が毎時6本増えて停車本数は倍増となる。さらに、平和島では普通と特急の接続も行われるようになり、リリースではわかりやすい図をつけて、梅屋敷から品川への所要時間が短縮されることがうたわれている。
 なお、これらの変更は平日はおおむね10〜15時台、土休日はおおむね10〜20時台に適用される。

平日朝夕■朝ラッシュ時の快特5本が特急化。文庫の4両増結8列車で取りやめ

 平日朝ラッシュ時は、品川8時台に到着する快特5本を特急に変更する。羽田空港ゆき2本を削減する。また、12両編成運転が削減され、上り優等の金沢文庫での4両増結を8列車で取りやめる(品川方面ゆき6本、羽田空港ゆき2本)。
 また、早朝下り1本、午前中上り1本のエアポート快特を、快特に変更する。
「モーニング・ウィング」号では、現在品川9:20に到着する5号を約30分繰り上げて、品川8:53着(三浦海岸7:28発)とする。
 平日夜間には、品川21〜22時台発の特急三崎口ゆき2本を、浦賀ゆきに変更する。

土休日■19時台以降の本線は特急6本体制に

 土休日は19時台以降、浅草線直通の快特に加えて、泉岳寺・品川始発の快特についても特急に変更する。また同じく19時以降、京急久里浜−三崎口間については、毎時3本に減らす(現行は毎時6本)。
 一方で、19時台以降、浅草線からの下りエアポート急行7本を快特に変更する。
 上り19時台のエアポート快特1本を快特に変更する。

終電繰り上げ■羽田→品川の終電を約10分繰り上げ

 羽田空港発品川ゆきの上り終電を、約10分繰り上げる。現行では羽田空港第1・第2ターミナル23:59発(平日はエア急で品川0:22着、土休日は快特で品川0:18発)だが、改正後は23:48発のエア急(品川0:10着)となる。

 ここから私見です。リリースも「23年ぶり」とわざわざ書いてしまうあたり、強い決意を感じました。賛否両論あるでしょうし、とくに現在快特を利用している方からは、特急化に不満もあるでしょう。ただ、これは2月の京成のダイヤ改正のときにも感じたのですが、京急や京成はこれまで優先順位の最も高い区間や駅にダイヤが最適化され、それ以外の区間や駅の中には不遇なところもありました。他線との競争が激しい2社にとっての戦略上の「選択と集中」だったのだと思います。しかし2月の京成、今回の京急の変化は、これから首都圏も人口減時代に突入していく中で、特定の駅よりも沿線のわりと広い範囲をバランスよくそれなりに便利にして、沿線の活性化をはかりたいという方針転換のあらわれなのかもしれないと思いました。

https://www.keikyu.co.jp/company/news/2022/20221024_22098TE.html
https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20221024HP_22098TE02.pdf

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。

<お知らせ>
以下は9/24に投稿した内容です。

 京急と京成のダイヤ改正が今年(2022年)秋にありそうだ。これまでの情報だと、11月26日に行われる可能性が高そうだ。
 京成は、次回のダイヤ改正から、金町線・東成田線・千原線でワンマン運転を導入する予定で、改正前まで試運転を行うという案内を、駅に掲示した。対象となるのは、平日・土休日ともに9〜17時頃の一部列車。
 京急は、11月28日からモーニング・ウィング5号を現在よりも約30分繰り上げて、品川8:53着(現行は品川9:20着)に変更される旨の掲示をおこなった。この掲示は、11月分のwing pass購入者向けで、時刻変更の詳細は後日発表するという。8時台に品川に到着するモーニング・ウィング号は現在ない。
 この2つの情報から、11月28日の前の土曜日である11月26日に京急と京成、都営浅草線、北総、芝山鉄道のダイヤ改正が行われる可能性が高そうだ。
 各社とも今年2月に実施したばかり(京成京急)だが、コロナ前の2010年代は、秋に実施するのが基本だった。

 まだほとんど情報がない段階ですが、試しに記事化してみました。正式な発表があり次第、この記事の見出しと本文を直します。今年2月の改正は京成も都営浅草線も大きな内容でしたが、この秋はどうなるのか。

(京急=モーニング・ウィング号の時刻変更)
https://www.keikyu.co.jp/report/2022/_202211wing_pass.html

この情報は、ななさん、地場氏さん、銀千ハイパワーさん、Yさん、ライジングさんから情報をいただきました。ありがとうございました。


京成の直近の主な改正記事
[京成][北総]日中の京成本線特急を快速に変更。新鎌ヶ谷−印西牧の原間の区間列車増発。2022/2/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
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京急の直近の主な改正記事
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[京急]快特の座席指定「ウィングシート」を土休日40分毎に設定、2019/10/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急][都営]平日朝の羽田発横浜方面エア急が増発。最終特急金沢文庫ゆきは、成田空港23:00発に。2017/10/28にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
タグ:京成 京急
posted by Uchio at 23:00 | Comment(124) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [京急]23年ぶりの大変化。日中の本線も空港線も快特のうち毎時3本を特急に変更。2022/11/26ダイヤ改正を正式発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする