JR東日本は2023年3月18日のJRグループ一斉ダイヤ改正の内容を明らかにした。この記事では、公表された内容のうち、首都圏の一般列車を中心にまとめます。
時事通信の記事によると、JR東日本は今改正で在来線の本数を124本減らすという。前改正(2022年春)は239本減だったため、昨年と比較すると減便の規模は約半分となる。
山手線■平日に35本減便
時事通信などによると、山手線の運行本数は平日1日あたり35本減るという。
総武線■快速が日中に減便。各駅停車も本数見直し
総武線快速は日中の時間帯に減便をおこなう。成田空港発着の快速は現在毎時1〜2本だが、これが毎時1本になる。減便となる快速の代わりに千葉−成田空港間は普通列車が運転される。なお、該当の快速が、千葉発着に短縮されるのか、東京−千葉間は削減になるのかははっきりしない。
総武線各駅停車(緩行線)も、「利用状況に合わせた運転本数の見直し」をするとしている。
総武本線では、横芝ゆきの終電(千葉23:50発)は成東止まりに短縮となる。代わりに22時台に普通1本が成東−横芝間を延長となる。
成田線(千葉口)は深夜の上下1本ずつを減便する。
京葉線・武蔵野線■一部の快速を各停に変更。西船橋発着を増発
京葉線では、新習志野−海浜幕張間に新駅・幕張豊砂が開業する。各停のみ(武蔵野線直通列車も含む)が停車する。
平日朝ラッシュ時に西船橋始発の東京ゆきが2本登場する。いずれも10両編成。さらに、現行の東所沢発東京ゆき1本を、海浜幕張ゆきに変更する。
同じく夕ラッシュ時18時台に東京発西船橋ゆき、海浜幕張発西船橋ゆきを1本ずつ増発する。こちらもいずれも10両編成。
一方で、千葉支社のリリースには「東京−蘇我間の一部の快速を各停に変更するほか、運転本数を見直す」とあり、上り快速の運転時間帯は18時台で終了になるという。現行では、平日上りは19〜21時台に毎時2〜3本の快速が運転されている。
その上でさらに「東京−蘇我間は利用状況に合わせて運転本数を見直す」という文言もある。
千葉日報は、京葉線のダイヤ改正について、快速は夕方以降の上りを中心に減便し、一方で東京−海浜幕張間の各停を増やすと報じている。
常磐線■中電の一部を10両から15両化
常磐線では、日中から夜間にかけて、品川−土浦間の上下各6本(一部は上野発着)について10両編成から15両編成に変更する。
上野発21時台の土浦ゆき1本を減便して間隔を調整する。
特急「ときわ」は、全列車が柏に停車するようになる。
(水戸支社の公表した内容のみです)
※追記・訂正:当初、東京支社うんぬんと書いておりましたが、組織変更により東京支社は現在、首都圏本部と名前が変わっているそうです。その部分は削除しました。ライジングさん、ありがとうございました。
高崎線・両毛線■前橋発着の高崎線を削減
高崎線・両毛線では、上野(もしくは東京以南)−前橋間の列車の一部が、高崎または籠原止まりに短縮となる。対象は下り7本(土休日は6本)、上り4本。高崎−前橋間が別の列車として運行される場合もあるが、単純な削減の場合もある。
特急「草津」は「草津・四万」、「スワローあかぎ」は「あかぎ」にそれぞれ改名する。「草津・四万」は全車指定席になり、「あかぎ」は新たな着席サービスが導入され、異なる料金体系となる。
京浜東北線■夕方以降に減便
京浜東北線は、朝日新聞によると夕方以降に減便となる9路線の一つとして名前が挙がっている。
東海道線■東京始発の快速「アクティー」廃止
東海道線では、数少ない東京始発の下り列車だった夜の快速「アクティー」2本がなくなる。19:48発は上野始発の普通に置き換わり、20:48発は単純に廃止となる。快速「アクティー」は東海道線の快速列車として長く運行されてきたが、2021年春の改正で日中の運転がなくなり、夜間だけの運転になっていた。
中央線■「全面的に列車本数見直し」
中央線では、利用状況の変化に合わせて「全面的に列車の本数を見直す」としている。
具体的にあがっているのは、平日朝ラッシュの最ピーク時に、時間あたり29本から28本に減らす一方で、早朝帯は1本増やすとしている。
夜間も減便をしつつ、行き先を延長して利用しやすいダイヤとするとしている。
青梅線・五日市線■日中に中央線直通増加
青梅線では、日中に中央線との直通列車を増やす。平日は上下計35本、土休日は上下計40本。
一方で、朝ラッシュを含めて本数の見直しをおこなう。
青梅で系統を完全に分断する。御嶽・奥多摩方面はすべて青梅発着となる。「ホリデー快速おくたま・あきがわ」については、改正後は「おくたま」は東京−青梅間と青梅−奥多摩間で別々の列車となる。また、「あきがわ」については廃止し、改正後は「おくたま」から拝島で五日市線列車と同一ホームで乗り換えができるようにするという。
五日市線では、青梅線立川直通の列車を増やす。
南武線■朝に小田栄始発を増発
南武線支線では、朝6時台に小田栄始発の尻手ゆきを増発する。
2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら
(JR東日本)
https://www.jreast.co.jp/press/2022/timetable/
(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022121601057&g=eco
(千葉日報)
https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/1009542
(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/DA3S15504410.html?iref=pc_ss_date_article
この情報は、えむえす・あっぷさん、ななさん、夏海さん、京浜東北線利用歴45年さんからいただきました。
[東武]東上線の優等停車駅再編。快速廃止、準急が上板橋停車、快急が朝霞台停車で志木通過に(2023年3月18日ダイヤ改正・1)
東武鉄道は2023年3月18日にダイヤ改正をおこなう。大きな変化があるのは東上線系統で、優等列車の停車駅が全面的に再編される。東武スカイツリーライン系統は、既に発表済みの特急南栗橋停車と、JR・東武直通特急の本数削減・一部臨時化だ。
東上線優等再編■Fライナーは快急に変更。急行は朝霞にも停車
東上線では、優等列車の停車駅が再編され、日中の構成も変わる。
まず、準急の停車駅に上板橋が追加される。
急行の停車駅に朝霞が追加される。
快速急行は、現在は和光市−川越間で志木にのみ停車しているが、改正後は志木は通過し、代わりに朝霞台に停車する。そして川越市以遠は各駅停車となる。
一方で快速は廃止される。快速は2013年に急行を超える速達列車として新設され、特急や快速急行が限られた時間帯のみの運行だったのに対し、日中に毎時2本走って存在感を示しているが、ちょうど10年で消えることになる。
日中のパターンも変わる。東京メトロ副都心線・東急東横線直通の「Fライナー」は、現在は東上線内では急行だが、改正後は快速急行に変わる。
具体的な本数がリリースで明らかになっているのは、川越市−森林公園間で、現行では毎時8本(うち2本は通過駅がある快速)走るが、急行4本、快速急行2本の6本となり、ほぼ10分間隔となる。
ここから私見です。大胆な再編ですね。日中の川越市以南についてはリリースには記載がないのですが、仮に優等の本数に変化がなければ、急行4本、快急2本のほか、川越市発着の準急4本があるということになるでしょうか。上板橋の準急停車は、京急や京成でもみられる近郊区間重視の流れでしょうね。
東上線朝晩その他■朝夕ラッシュ時は本数見直し、上り終電は繰り下げ
朝ラッシュ時は減便をおこなう。現在最ピークの1時間に24本のところを22本にするという。
夕ラッシュ時も、東上線と越生線で利用状況に合わせて種別や行き先、本数を見直すとしている。
また、川越市以北の上り終電が大幅に繰り下がる。森林公園から川越市ゆきの終電(現行23:48発)は0:39発に繰り下がり、川越市到着は1時を越える。また朝の志木以北の初電も6〜7分繰り上がる。
川越特急は増発となる。平日午前下りに2本増やして4本に、土休日午前下りも1本増やして3本となる。また、夕方から夜間の上りが大幅に増える。夕方のTJライナー用の送り込み列車が、快速急行から川越特急に変更になる可能性がある。
TJライナーは平日朝上り1本、夕方下り1本が増えるほか、土日の朝上り列車が新設される。本数は3本で、池袋に9〜10時台に到着する。
東急新横浜線開業で、東武東上線からも新横浜に直通する列車が、日中に毎時1本程度と朝晩に少々運行されるようになる。
スカイツリーライン系統■JRとの直通特急を減便
東武スカイツリーライン系統では、JRと東武日光線を直通する特急(スペーシア日光、きぬがわなど)は、定期列車が減って2往復となる(現行は4往復)。
2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら
(東武鉄道)
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216095003CgiPlyiMuAYy0ETMej1V2g.pdf
この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
東上線優等再編■Fライナーは快急に変更。急行は朝霞にも停車
東上線では、優等列車の停車駅が再編され、日中の構成も変わる。
まず、準急の停車駅に上板橋が追加される。
急行の停車駅に朝霞が追加される。
快速急行は、現在は和光市−川越間で志木にのみ停車しているが、改正後は志木は通過し、代わりに朝霞台に停車する。そして川越市以遠は各駅停車となる。
一方で快速は廃止される。快速は2013年に急行を超える速達列車として新設され、特急や快速急行が限られた時間帯のみの運行だったのに対し、日中に毎時2本走って存在感を示しているが、ちょうど10年で消えることになる。
日中のパターンも変わる。東京メトロ副都心線・東急東横線直通の「Fライナー」は、現在は東上線内では急行だが、改正後は快速急行に変わる。
具体的な本数がリリースで明らかになっているのは、川越市−森林公園間で、現行では毎時8本(うち2本は通過駅がある快速)走るが、急行4本、快速急行2本の6本となり、ほぼ10分間隔となる。
ここから私見です。大胆な再編ですね。日中の川越市以南についてはリリースには記載がないのですが、仮に優等の本数に変化がなければ、急行4本、快急2本のほか、川越市発着の準急4本があるということになるでしょうか。上板橋の準急停車は、京急や京成でもみられる近郊区間重視の流れでしょうね。
東上線朝晩その他■朝夕ラッシュ時は本数見直し、上り終電は繰り下げ
朝ラッシュ時は減便をおこなう。現在最ピークの1時間に24本のところを22本にするという。
夕ラッシュ時も、東上線と越生線で利用状況に合わせて種別や行き先、本数を見直すとしている。
また、川越市以北の上り終電が大幅に繰り下がる。森林公園から川越市ゆきの終電(現行23:48発)は0:39発に繰り下がり、川越市到着は1時を越える。また朝の志木以北の初電も6〜7分繰り上がる。
川越特急は増発となる。平日午前下りに2本増やして4本に、土休日午前下りも1本増やして3本となる。また、夕方から夜間の上りが大幅に増える。夕方のTJライナー用の送り込み列車が、快速急行から川越特急に変更になる可能性がある。
TJライナーは平日朝上り1本、夕方下り1本が増えるほか、土日の朝上り列車が新設される。本数は3本で、池袋に9〜10時台に到着する。
東急新横浜線開業で、東武東上線からも新横浜に直通する列車が、日中に毎時1本程度と朝晩に少々運行されるようになる。
スカイツリーライン系統■JRとの直通特急を減便
東武スカイツリーライン系統では、JRと東武日光線を直通する特急(スペーシア日光、きぬがわなど)は、定期列車が減って2往復となる(現行は4往復)。
2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら
(東武鉄道)
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216095003CgiPlyiMuAYy0ETMej1V2g.pdf
この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。