東急電鉄は2018年冬に、大井町線に有料座席指定サービスを導入すると発表した。
大井町発長津田ゆきの急行で、平日19時半〜23時のうち、毎日5本程度。今年3月に導入される最新車両6020系の7両編成のうち1両を、ロング・クロス(L/C)転換可能な車両に置き換える。1両のみで、座席数は40。それ以外の6両は通常の車両となる。
料金や発券方法、有料となる区間などの詳細は「決まり次第お知らせする」としている。
東急の有料座席指定サービスは、東横線のS−TRAINがあるが、自社車両によるものは初めてとなる。
一方、ほぼ同時に発表された、2018〜2020年度の中期3か年経営計画では、このサービスについては全く言及がなかった。
(東急リリース)
http://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20180326.pdf
(中期経営計画)
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180323496206.pdf
この情報は、るびすさんから教えていただきました。ありがとうございました。
東急が座席指定サービスを始めるというのは正直驚きです。と
東急が座席指定サービスを始めるというのは正直驚きです。東横線や田園都市線のターミナルである渋谷はどちらも通過形の配線なのでしかも、東横線の特急や田園都市線の急行はメトロ線(副都心線や半蔵門線)を超えて、東武や西武に直通することになるので、両線は厳しいのかなぁ。需要的には渋谷が優先だとは思いますが。
どうせなら終日座席指定にすれば、扉の数を減らして座席を増やし、リクライニングの付いた座席を入れることができると思うのですが。
東横線で運行するSーTRAINでも実証済みだが、ラッシュ時には不向きなのでは。
どうせやるなら、7両共にロング/クロスに転換する車種の方が良いのでは。
溝の口で本線急行の直後に来てどうすんだよw
せいぜいあざみ野で乗り換えるくらいしか使い道ないけど、乗り換えても長津田止まりだし、それならそのまま各停で座って帰ったほうがいいよ。もっとも直通急行もガラガラだけどw
大井町線そのものも輸送力は限界に近く、路線の性格からも着席サービスはさほど求められてはいないと思われます。しかし渋谷駅の乗降客を減らすため、主に山手線への乗り換え客を大井町線に誘導するための施策が3月のダイヤ改正で実施された朝の急行増発と増車で今回の発表もその流れに沿ったものと理解できます。
本来着席需要が見込めるのは半蔵門線から田園都市線に直通する列車ですが、輸送力が限界の同線で夕方に編成まるごと着席保証の列車でも走らせようものなら渋谷駅で入場規制必至かと。
ひとことでいえば今回の施策の目的は需要に応えるためではなく、需要を誘導することになろうかと思います。
28本/時運転されているとして、ホームドア設置によって各列車の停車時間が5秒延びると、一時間あたりでは5秒×28本で140秒=2分20秒延びます。そうなると1本/時削減しなければなりません。10秒延びるなら2本/時の削減です。心配だなあ、どうするつもりなんだろう?
渋谷だけにはホームドアを設置しない、というのであれば何とかなるでしょうが、安全面では一番設置したいのが渋谷でしょうから、変な話になってしまいます。
また、停車時間を各列車5秒ずつ縮めれば計算上はOKですが、そんなことが可能なら現在の慢性的遅延も解消しているはずです。
ホームドアの設置により、ホーム上にあふれている利用者を気にせず勢いよく入線できるようになって、その分時間短縮できるかもしれませんが、先行列車が詰まればやはり徐行しつつ入線することになります。
東急はどんな対策を考えているんだろう?
京浜東北線がもっとぎゅうぎゅうになっちゃわない?
その対策は誰がしてくれるんだろ?
国内でのホームドアの作動状況を見ると、ドアの閉め始めから起動までは導入前に比べて5〜10秒ほど伸びていますが、その大部分は、
(1)車両のドアが閉まってからホーム側のドアが閉まるまでにタイムラグがある、
(2)ホーム側のドアが閉まってから起動までに時間がかかる、
ことによるようです。
そこでふと思い出したのが、台北のMRTのホームドアです。同MTRには全部で6,7路線あってすべての駅にホームドアがありますが、上記(1)については、より幅の広いホーム側ドアの開閉速度が車両側より早く、同時に閉まり始めて同時に閉まり終わる、(2)についてはドアが閉まり終わってから2,3秒で起動する、ことによってホームドア設置のハンデを感じさせないきびきびした発車をしていた記憶があります。
どのような安全確認を含む発車手順になっているのかはわかりませんが、あれなら現在の渋谷駅での起動までの所要時間と変わらないでしょう。
これまでに国内でホームドアを設置した路線は、ホームドア設置に伴い本数を削減しても何とかなる路線だったり、本数に余裕があってホームドアを設置して停車時間が実質的に延びてもこれまた何とかなる路線だった気がします。田園都市線への導入は、上記のいずれにも該当しない「本数の削減も停車時間の延伸も許されない」条件下での初めてのケースになるのでは。海外の先進事例も役に立つというか参考にして準備を進めているかもしれません。
ホームドアの位置さえ合わせれば問題無い筈。
田園都市線の場合、半蔵門線・東武(スカイツリーライン系)と
東横線の場合、みなとみらい線・副都心線・東武(東上線系)・西武と
目黒線系の場合、将来を考えると相鉄・南北線・三田線が全部対応できるようにホームドアを対応するか、ドア幅が変わっても今のホームドアでいいようにするか(できるのか知りませんが)しないといけないわけですよね。
ダイヤ改正に直接は関連しませんが、また、東急そのものではありませんが、以前ライジング様が投稿された、横浜高速鉄道のみなとみらい線車両留置場について、続報があったので紹介させていただきます。
留置場整備による東横線などの遅延回復への寄与、それから、MM線が空いた後の元住吉の車庫への目黒線の留置によって、玉突きで奥沢車庫の用地が空き、立体化が進むことを期待します(奥沢は、当面は立体化せずに8両対応工事を先行させることを発表済み)。
もちろん、超将来的には、MM線の本牧延伸も期待したいところです。