相鉄・JR直通線の記事のコメント欄で、日本の各鉄道の「種別」の英語訳と、海外鉄道の種別についての話題が出ました。記事の趣旨と大きくズレることもあり皆さま控えめに書き込まれていました。管理人(Uchio)はこの話に興味がありまして、ここに専用の記事を作りましたので、ぜひこちらのコメント欄にどうぞお書きください。
ワタシが知っているのは以下のような感じです。
●LocalとExpressが、日本とまったく同じ意味で使われているのはニューヨークの地下鉄。Localは各駅停車、Expressは通過駅のあるいわゆる「急行」です。
●Limitedは、アメリカで「特急」を表す単語だったけれど、アメリカで鉄道が衰退してしまったため、逆に意味の分かる人が少なくなっている。南武線利用者さんが書いてくださった通り。
●アメリカのCALTRAINは、最優等が「BabyBullet」、その次が「Limited」。各停はLocal。目黒川さんが書いてくださった通り。Limitedよりも上があるというのは、京成と京急に似てますね。
●イギリスの鉄道には現在、種別は全くない。ただし、一般的な単語としての各駅停車は「Stopping train」で、日本で言う特急にあたる列車は「Fast train」。その中間的な列車は「Semi-Fast」(これは業界用語かも)。
●ヨーロッパでは、最優等が「EC」=EuroCity、その次が「IC」=InterCity、その下については、さらに国ごとに「IR」=InterRegioなどがある(1990年代の知識なので現在は違うかも)
・アメリカのどこかに、最上位優等がLimitedで、その次がExpress、各駅停車はLocalという、まさに日本とそっくりという鉄道があったのを見かけた気がするのですが、思い出せずにいます。
ご配慮の上、新記事をご用意いただき、ありがとうございます。
訪米経験で見聞きしたり、訪日米国人との会話からのコメントになりますので、一般的なこととは言えないかと思いますが、一言、二言。(北米三カ国以外は訪問したことがないので、このコメントは米国限定です。)
訪米時にはレンタカーでの移動が基本ですので、乗車経験は数少なく、東から、ボストンの地下鉄と路面電車、ニューヨーク近郊のLIRR、シカゴのエル、シアトルの新交通システム、サンフランシスコの路面電車、ロサンゼルスの地下鉄、サンディエゴの市内電車で、定義を広げるとSFO、DEN、JFKなど空港内連絡電車もあります。どれも各停が原則で、通過運転していたのは、LIRRだけです。種別名を見たことは全くありません。
前にコメントしたCalTrainはたまたま宿泊先のホテルにあった案内パンフレットを眺めていて通過運転をしていることを知っていました。以下のページで時刻表を見ることができますので、興味のある方はご覧になってください。
http://www.caltrain.com/Assets/Assets/Schedules/CT_Pocket_Timetable_04-01-2019.pdf
米国で、日本のような多頻度、多種停車パターンを提供している鉄道があるとすれば、東海岸のボストンーニューヨークーワシントンDCの間かと思いますので、探してみることにします。
ということで、日本のような多頻度、多種停車パターンという仕組みを理解している米国人は限られているので、単に日本の急行、特急などを英単語に置き換えても意味ある情報提供にはならないことを理解すべきだと思います。
もう一つ、カリフォルニア州の新・旧州都を結んでいるキャピトルという列車があるので「特急」に相当する単語がないかと探してみましたが、列車名としてCapitol Corridorとなっていて速達を意味する単語は使われていませんでした。
最後に、昨今の日本では、何でも日本語を文法的に正しい英文にすれば、親切な情報提供になるだろうという傾向がありますが、大変な間違いであること自覚した方が良いと思っています。
同様に外国人でも『Special Express』だの『Rapid Express』だの何が違うのか理解できてないでしょう。
Bangkokさんのおっしゃる通り、
準急『Express A 』
急行『Express B 』
通勤急行『Express C 』
特急『Express D 』
みたいな感じで区別した方が外国人には理解しやすいかもしれませんね。
ちなみにこの前、外国人に尋ねられたので
『Commuter Express』に乗ったら君たちの行きたい駅に行けますよ
と教えたら
Commuter (=通勤客)じゃない俺らがCommuter Expressに乗っていいのか?
って聞かれました。(←そこからかよ!って心の中でツッコミみながら、観光客でも乗っていいんですよと説明しました。)
それから、都営浅草線で外国人に尋ねられた際には、浅草橋駅に行きたいとのことだったので、
『エアポート快特は通過する。快特は停車する。次の電車はエアポート快特だから通過する。』を説明するのにどうしようか迷いまして、結局『Orange Limited Express does not stop Green Limited Express stops So Next train is Orange Limited Express, does not stop.』
と言ったら通じました。
相鉄・JR直通線の記事には、直通運転を外国人が理解できているのか?というコメントがあったと思います。
たしかに
羽田空港から東銀座へ向かう外国人が泉岳寺駅で乗換だと思って電車を降りてしまう
成田空港から浅草駅へ向かう外国人が押上駅で乗換だと思って電車を降りてしまう
というのをよく見かけますね。
(しかも英語版乗換アプリを見ながらも、降りてしまう人もいます...)
乗換駅だと勘違いしている外国人見かけた時には、直通運転をどう説明するか色々と試行錯誤しました。
車内英語アナウンスのように「〜線直通運転(direct service)」などと、説明しても理解してもらえませんでした。
最近ようやく、
「〜線と〜線は、同じ電車(=same train)だ」と言えば理解してくれることに気づきました。
「Keisei line and Asakusa subway line are the same train.」
昨日、「「Merriam-Webster Dictionary」で「Express」を引くと、「traveling at high speed. specifically : traveling with few or no stops along the way」とあり、その用例として「express train」とあります」と紹介しました。Websterは米国英語を基本に発展してきた英語の主要な辞書で、その用例にしっかり出ているということは、意味のあることだと思います。
それに、「limited」だとかが前につかなければ、特別料金が必要とは大抵は思われないでしょう。
こうしたことを考えれば、私鉄の特別な料金を取らない特急などの種別名称には、「Express」をベースにして、その前か後ろにAとかB等のそれ自体には大した意味がないシンプルな、いわば「分別のための記号のようなもの」をつけるのがいい気がします。
この観点から、icさんが最後に書かれた色名をつけるのも良いと思います。たとえば「Red Express」とか「Blue Express」です。こういう種別名称にして、路線図の色、さらには駅や車両の内外の案内表示器の表示色も合わせると分かりやすくなります。
全米の鉄道のホームページを見てみましたが、通過運転をしている例はニューヨークの地下鉄だけでした。過去にはシカゴのエルにもあったようです。
ニューヨークの地下鉄の「Express」も日本の様に同一線路を選択停車するのではなく中央快速線のようにその線路に乗降できる設備のある駅のみ停車します。なので、経路が似ていても別系統として設定されてます。「Express」表示はなく、系統表示だけです。
ということで、日本の種別名としては使用例がありません。道路社会なので、多頻度運転のバスも数カ所調べましたが、サンフランシスコのMUNIにも選択停車のバスがありますが、これも「Express」系統の別路線として設定されていて系統番号のみの表示です。ラスベガスの選択停車バスは「Express」という言葉も使われておらず、「Duece」という名前の独立路線です。
日本での英単語表記ですが、「Express」と表示すれば、親切な説明ができると思うのは間違いで、「止まらない駅があるのね」程度しか伝わりません。ましてや各社ごとに特急の表示用語が違ったからと言って問題となる訳ではありません。どの表記の列車がより速いかなど種別で判断させることも簡単ではありません。
調べていて分かったのですが、路線によっては時刻表などなく、O〜O分間隔のような大雑把な頻度が提示されている路線や、時刻表が掲載されていても「これは標準時刻であって駅によっては5分以内の早着・早発があります。」との注釈がある路線もありました。
また、優等列車の有料・無料ですが、これも同一路線で追加料金が必要となる設定はなく、乗・降車地と設備(コーチ・ビジネス・ファースト)毎に料金が決まる方式です。特急だから追加料金が必要などという発想はありません。こちらは幸いに今の日本では有料特急はすべて名前が付いているので、「この名前の列車は料金が高い」という理解をしてもらえるので混乱はないと思います。
相鉄スレでくださったレスにこちらで返信します。
>私は東急のホームページの英語版を見ています。
>下の凡例には「Spec=Special Express」と書いてあります。
なるほど・・・これは盲点でした。
>ひで99さんが何をご覧になったかわかりませんが
車両の種別表示・路線図・駅の時刻表や発車案内です。これらはどこも統一されています(少し前は揃ってない例も少し見られましたが)。本来ならこれらにHPの方を揃える方がいいように思いますが・・・。
根拠の無い感覚ですが、東急英語HPの作成者が翻訳サイトの結果をそのまま使ってバラバラになってしまった・・・という気がしなくも無いです。
因みに名鉄瀬戸線では一時期、車種によって準急の英語表記が異なっていた時期がありました(6750系=Sub Exp 、4000系=Semi Express)。会社側もその程度の認識なのかもしれませんが・・・。
目黒川さん
>幸いに今の日本では有料特急はすべて名前が付いている〜
JRや小田急などには全て愛称がありますが、近鉄特急には区間・停車駅パターンごとの愛称は基本ありません(表記では「しまかぜ」くらい? 放送ではアーバンライナーもあったかも)。停車駅ごとに甲特急や乙特急といった大まかな区分はありますが、案内は一部を除き全て「特急」で統一されています。
EuroNight・・・寝台特急
InterCity・・・特急(国内幹線)
EuroCity・・・特急(国際)
Gyorsvonat・・・特急(支線)
Sebesvonat・・・区間特急
Zonazo vonat・・・特別快速、新快速
Gyorsitott vonat・・・快速(多くは隔駅停車)
Szemely vonat・・・普通
日本では、通勤◯◯や区間◯◯といった種別を多く使い、大量の列車種別があるケースもありますが、他国では種別の数自体はさほど多く無く、一つの種別の中で多くの停車駅パターンを設けていることが多いです。
Expressは「少し速いのね」とか
「止まらない駅があるのね」とかしか受けとられない、とのことですが、それが4ドアクロスシートなどの追加料金を取らない多くの列車の実態です。となると、Expressを基本に「A Express」などとシンプルな種別にするのはあっていると思います。
目黒川さんは、Expressはお好みではないとして、どうすれば良いとお考えでしょうか?
ひで99さん
同じ会社でも違うところをみていたんですね。お書きになったように、統一できていないのが問題です。同じ列車を、あるところではlimited Expressといい、ほかの
ところではSpecial Expressといっていれば、混乱するのは当たり前です。
「こういう時代だから英語表示や英語版をつくらなきゃ」と考えるところにとどまっていて、読む人の立場に立つところまでは行っていないのでしょう。
批判はできますが、まずはつくったことを肯定的に受けとり、次の進化を期待したいと思います。
日本でも長距離を運転するJRの列車では、同じ特急でも停車駅が異なることは、あちこちにあります。例えば、ひかり、サンダーバード等々で、覚えきれないほどです。
>「止まらない駅があるのね」とかしか受けとられない
文面を見る限り、そこまで伝われば充分じゃないか・・・と私は思ったのですが、どうでしょうか?
日本語でも「特急」という種別一つとっても会社によって有料だったり無料だったり、さらには一部車両が有料車(名鉄の一部特別車など)があったり・・・。
有料列車か否かを案内する話となると、種別をどう訳するかとは別の話になるようにも思えて切り離して考えても良いように思えますが、どうでしょうか。
種別の訳を簡略化する話は私も良いと思うのですが、それをA,B,C〜とした場合、種別の再編があった場合どう対応するのか・・・という懸念があります。
例えば阪急京都線では、過去では「普通<急行<快速急行・・・」という序列になっていましたが、その後急行が廃止されて代わりに準急が登場。その後更に準急の上に快速が登場し、現在は「普通<準急<快速<快速急行・・・」となっています。また最上位には快速特急があるのですが、これも1度廃止されてつい最近になって再登場しています。
この流れの場合だとA-B-Cの順に割り振っているとどれかの停車パターンがそっくり変わってしまうか、または序列がバラバラになるケースが出ることになります。
※他にも阪急宝塚線、東武STL、小田急線などで種別再編がここ10数年以内に行われています。
こういった際に名称変更を防ぐためにも、種別の頭にくる単語は簡略化する場合でも何かしらの名前をあてた方がいい気がします。(でもそうすると、結局現在のやり方に落ち着く・・・?)
ただ、特急以上のクラスになると、使っている車両単位の種別があったり、第2種事業者が複数参入してそれぞれ独自種別にしていたりと、かなり多い場合もあります。
日本は快速以下(運賃のみで乗れる列車)の種別が豊富である一方、その上が特急しか無く、特急の停車駅バリエーションが複雑なのが特徴だと思います。
別に「Expressはお好みではない」訳ではなく、Express=急行という一意的な理解を期待してはいけない、と言っているだけです。速いという理解をしても、何で速いという理解はしません。速いという理解はできるので、使うことには一定の意味はあると思いますが、日本の鉄道の提供しているサービスをその一語で理解して貰おうと期待してはいけません。さらには、同じ急行でも接頭・接尾一語で停車駅が違うとか、遅・速を比較するという発想もありません。最近は表示類が充実してきているので、その一部である路線図で説明できれば、十分だと思います。その図で、この停車パターンはこういう名前/色、と説明があれば、「A」とか「1」とか「S.Express」とか各社独自の名前/色で、必要な情報を伝えることができます。統一する必要もありませんし、統一表現で一意の解釈は期待できないのです。
こうしたことを考えつつ、現状よりは良い案ではないかと思ってこれまで書いてきたのですが、さらに良い案をお持ちならうかがいたいと思ってお尋ねしました。
Expressの外にRapidは、とも考えましたが、五十歩百歩がせいぜいな感じがして、Expressのままです。
例えば、ドイツの首都ベルリンには東京の山手線に相当するSバーン、地下鉄に相当するUバーンがありますが、いずれも速達列車はありません。一方、長距離線には近郊を結ぶ普通列車(RB)や快速列車(RE)がありますが、同一の系統にRBやREがあるのではなく、REの通過駅は別系統のRBがフォローしているというものです。
同じドイツ語圏の首都であるウィーンも事情は似たようなものです(注.オーストリアはドイツ語の国です)。ウィーンにはバーデン線という私鉄はありますが、この私鉄は路面電車に毛が生えたようなものです。当然、バーデン線には快速や急行という概念はありません。
また、私の見た限り、呼び名やスケール感こそ異なるものの、パリ、プラハやブダペストも同様でした。
このように、日本の都市鉄道とヨーロッパの都市鉄道は運行形態が全く異なっています。日本のように複雑な緩急結合ダイヤを実施している海外の都市はあるのでしょうか(無知な私の純粋な疑問です)?もしないとしたら、急行をどう訳すのかという問題以前でしょう。Expressと表記しようが、(極端な話食べ物の)Fishと表記しようがわかりやすさは変わらないのです。海外にはない概念なのですから。
小田急線のExpressといえば、Shinjuku,Yoyogiuehara,Shimokitazawaの順に停車することさえわかれば、その表記がExpressだろうがRapidだろうが何でも良いでしょう。ましてや、他路線と互換性がなくともそこまで困らないでしょう。特急がある路線でLimited Expressで別の路線でSpecial Expressであっても実用上問題ないでしょう。ただし、1回(特定の路線で)急行をExpressと決めたのであれば、それに統一するのは重要です。
多くの人の議論を見ていて、前半で海外と日本の都市鉄道の根本的な違いを示すとともに、後半で私見を述べさせていただきました。
千鳥停車を多用していて普通列車を含め停車駅は種別内で全く統一されていませんでした。
ウィーンはSバーンがRB・RE(オーストリアではR・REX)と同じ線路を走り、路線によってはSバーンが各駅停車・RBが通過運転となっていたりして、3種入り乱れています。これらを別系統とみることも可能ですが、大部分は同じ路線を走っていて、ほとんど同一系統の上位・下位種別と言えます。
おっしゃる通り、Uバーンとバーデン線は全て各駅停車ですが。
ただヨーロッパの場合、列車種別を設定している路線は、各種別毎時2本程度しか走っておらず、追い抜き自体が少ない路線がほとんどで、私も「日本の様な複雑な緩急結合ダイヤを実施している路線」については存じ上げません。
そうなると、参考になる種別表示を見つけることも難しく、自分で考えなければなりません。私の案は一案として、各社で利用者の立場に立って知恵を絞ってほしいと思います。
https://www.oebb.at/de/dam/jcr:f2639fca-b580-408a-8d2b-3c5ce0267d5d/kif510.pdf
青字が普通列車に相当し(黒字・赤字が特急)、REXが特別快速、Rが快速、S2,S3を普通の様な感じになっているのが分かると思います。
・あれば便利な詳細情報
の2つがあると思うのですが、日本の鉄道って「あれば便利な詳細情報」までなんでもかんでも表示しようとしている気がします。
結果、「ぱっと分かる必要がある情報」が「ぱっと見ても分からない」。
「ぱっと分かる」ためには、
・種別はExpress A、Express B程度の実質1文字
・系統名(戸籍上の路線名で直通どうのこうのは要らない!)を番号かアルファベットで(ただし、同じホームにいろいろなのが来ないなら固有名詞でもゆっくり確認知ればいいから可)
・駅ナンバーを系統毎に(数字が増える方向に行くか、減る方向に行くかが大事、枝分かれするなら01から始まらなくてもいい)
という感じかなと思います。
ぱっと見てわかる必要がある人は、毎日乗るわけではないので、種別変更などがある場合は、振り直してしまえばいいと思います。(変更前後だけしっかり告知すればいい。)
昔あった、全駅書いてあって停車駅だけ点灯する案内、あれの方がLEDで何カ国語もスクロールされるよりぱっと確認できるし、車内の表示もディスプレイよりも路線図が光るタイプの方が確認しやすい(こちらは系統が複雑だと難しいですが)。
逆に車両の行き先表示器を4カ国語とかで表示しても、電車が来てからドアが閉まるまでに確認できると思ってるんですかね?
また、全線何が何でも案内をつくるよりも、大きな駅や都内の地下鉄、観光客の多い路線の多い種別だけわかりやすくするといったメリハリも必要だと思います。
案内をわかりやすくするのは、実は情報を捨ててシンプルにすることが大事ですが、日本の場合は全部翻訳したがる傾向にある気がします。
訪日外客が多い国の実情はこんなだと思います。
■中国
・地下鉄は各駅停車のみ
・都市内共通運賃(会社が別でも運賃は共通)
■韓国
・電転線の種別は一部に「急行」がある
・電鉄線(日本で言う地下鉄、国電)は共通運賃・共通路線番号(相互直通でも運賃、駅番号、路線番号は通し)
■台湾
・地下鉄は各駅停車のみ
・桃園空港地下鉄は「直通」と「普通」
・台鉄(国鉄)の電車は「区間快」と「区間」の2種類
・運賃は地下鉄、台鉄はそれぞれ別、台鉄は電車と特急等は別、ただし運賃別立て路線同士の直通はない
■香港
・各駅停車のみ
・運営は1社、運賃共通
■USA
・みなさま記入の通り
・そもそも都市鉄道使うのがニューヨーカーぐらい?
■タイ
・各駅停車のみ
・運賃は会社毎に別、ただし運賃別立て路線同士の直通はない
・そもそも都市鉄道がバンコクぐらい?
番外で面白いのがパリのRERで、種別と行き先を組み合わせた4文字コード表示です。
https://www.ratp.fr/sites/default/files/lines-assets/fiche-horaire/rer/fiche-horaire_rer_ligne-b-aller.1566550076.pdf
時刻表のRER B線の昼間ダイヤの北行き(シャルルドゴール空港方面)だと、
・ERIO・・・北側で急行
・EPAU・・・南側で急行
・ILUS・・・全線各停支線直通
の3種類の組み合わせ。
ラッシュ時や早朝、深夜はIDOLだのEMOIだのいろいろ増えます。
http://www.canadasouthern.com/caso/ptt/timetables.htm
1928年12月の時刻表
http://www.canadasouthern.com/caso/ptt/images/tt-1228.pdf
運賃は基本運賃、急行特急料金、プルマン寝台利用料金に分けられていて日本国鉄の方式と似ている。プルマン寝台は開放式(国鉄581系のような構造、2段式)と個室があった。
優等列車はLimited, Expressの他にSpecialがつくのがある。どれもつかない愛称、列車番号だけの列車もある。
Extra Fare Charges on Limited Trains 「特急列車の追加料金」という表にはExpressが列車名につくものも掲載されている。「特急」「急行」という種別に対する追加料金は無く、列車ごとに追加料金が決められていた。20世紀号の特急料金が一番高い。
列車番号23Western Express は「急行」と名乗りながら追加料金不要。
1930年代は不況でと特急料金はほとんど撤廃されたが、20世紀号だけは特別料金が残った。
時刻表上は一愛称一列車である。多客期は時刻表掲載のスジの前後に増発列車を走らせたが、臨時列車と見なさず、定期列車を複数の編成(section)に分けて運行という見方だった。
20世紀号は人気が高く2部に分けての運行が常態化していたと言われる。一説には食堂車、ラウンジの混雑を避け、ゆったりした旅行をしてもらうために編成両数を限定した。
Limited express
https://en.wikipedia.org/wiki/Limited_express
急行の中で停車駅を限定したもの。特急列車。
Limited-stop
https://en.wikipedia.org/wiki/Limited-stop
別名semi-fast。急行の下位。
大手私鉄の準急、区間急行、快速などが相当する。宗谷線や石北線、飯田線の閑散駅を通過する列車も含めてよいかもしれない。
CalTrainのLimitedはこちらに該当。
・ソウルの近郊電車(KORAIL)には朝夕を中心に急行が走っており、1号線(京仁線)には特急も走ってます。英語だと特急がExpress、急行がRapidと案内されてますね。
・中国の一部の地下鉄路線(上海16号線、広州14,21号線)でも快速(快车(Express),大站车(Major Stop))が走っている。
・台湾の区間快は"Fast Local"と案内されてた気がします。
英語のexpressには「速達」の意味はありません。Expressとは行先を明示的に表明することです。表記の目的地以外は立ち寄らないということで直訳すると「直達」「直行」があてはまると思います。
京成では特急の上位がスカイライナーです。成田空港以外は用がないということで中国語の案内では「直達」とするのも良さそうです。
上記を文字通りに理解すると誤解を生むと思います。上記をお借りしつつ、簡単に私流に書くと、
「英語のexpressに『昔は』速達の意味はなく、『表に出す』でした。それがさまざまに転じる中、鉄道分野では『急行』意味することになりました」です。
9月13日 23:09に「『Merriam-Webster Dictionary』で『Express』を引くと、『traveling at high speed. specifically : traveling with few or no stops along the way』とあり、その用例として『express train』とあります」と書きました。
この用例の記載時期は知りませんが、英語の主要な辞書のこうした説明は、現代英語において「expressは急行の意味を持つ」ことを明らかにしていると思います。
該当箇所を修正すると、一つ目は、
「英語のexpressに『昔は』速達の意味はなく、『表に出す』でした。それがさまざまに転じる中、鉄道分野では『急行あるいは速達列車』を意味することになりました」になります。
そして二つ目は、「英語の主要な辞書のこうした説明は、現代英語において「expressは急行あるいは速達列車の意味を持つ」ことを明らかにしていると思います」になります。失礼しました。
Bangkok様御指摘の通り、expressには速達という意味がありますが、それは現代の話です。Express trainと呼ばれる速い列車が一般化して荷物の配達や洗濯など各種サービスでの所要時間短縮についても言うようになったのです。