(JRほか各社の2020年3月14日ダイヤ改正の記事一覧は、こちら)
この記事では、JR東日本による2020年3月14日のダイヤ改正のうち、中央・総武線以外の首都圏各線区の変更点について取り上げます。
■メガループの増強、鶴見線にも
ここ数年、メガループと呼ばれる各線の増強が続くが、今回の改正でも各線で微増となる区間がある。
京葉線・武蔵野線では、土休日に増発がある。東京−西船橋間が早朝と夜間にそれぞれ1往復増発される。さらに、夕方に南船橋発着の武蔵野線が1往復、海浜幕張まで延長になる。
南武線では、平日夕方に下り登戸ゆきのうち1本を立川まで、2本を稲城長沼まで延長する。
南武支線では、現状の下り始電(浜川崎5:27発)の1本前に、小田栄5:01始発の列車を新設する。
鶴見線では、日中の時刻を平日と土休日で同一にする。現状では平日は20分毎、土休日は30分毎だが、改正後はどちらも20分毎(鶴見発10、30、50)となる。海芝浦ゆきは現状では2時間間隔だが、1時間20分間隔になる。扇町ゆきは2時間間隔のままで、変則的なパターンとなる。また、平日夕方に上り列車3本を増発する。一方で、土休日の朝・夕夜間で減便をおこなう。
■常磐線の輸送体系変更?中身は不明
なお千葉支社のリリースによると、「常磐線の輸送体系変更」に伴うものとして、成田線と常磐線の直通列車が1本増えるとある。常磐線は東京支社管内だが、ウェブサイトを持たない東京支社のプレスリリースは公表されていないため、詳細は不明だ。
東海道線では、6時台に品川発小田原ゆき1本を増発する。土休日はその20分後の東京発熱海ゆき1本を廃止する。熱海発小田原ゆきの終電を、国府津まで延長する。国府津では御殿場線山北ゆき最終に連絡するという。
なお、同様にウェブサイトのない横浜支社のリリースについては、鉄道新聞が記事でリリース画像を掲載している(この記事はそれを元にまとめました。鉄道新聞さん、ありがとうございます)。
■横浜支社管内で「運転間隔見直し」
ここ数年、JR東日本は首都圏でも末端区間の減便を進めているが、首都圏各社のリリースには特定の区間についての記述はなかった。唯一、横浜支社のリリースには最後に「列車の運転間隔をご利用状況に応じて見直します」とある。詳細は不明だ。
■JR東日本
https://www.jreast.co.jp/press/2019/20191213_ho01.pdf
□八王子支社
https://www.jreast.co.jp/hachioji/info/20191213/20191213_info001.pdf
□千葉支社
https://www.jreast.co.jp/chiba/news/pdf/pre1912_daikai.pdf
※横浜支社のリリースを報じた鉄道新聞
http://tetsudo-shimbun.com/headline/entry-1908.html
こちらの記事のコメント欄に情報提供いただいた皆さま、ありがとうございました。
個人的には武蔵野線の平日朝夕ラッシュの輸送改善を期待しましたが、何も触れられていないので数分程度の微修正で終わるのかと思うと残念です。
オリパラが終われば10両編成化や増発を期待したいですが、そこそこ大きな投資をしないいけないのでJRがどう判断するかを注視したいです。
ラッシュ時にある武蔵野線からの西船橋止まりはすべて京葉線の東京発着にすれば少しはましになるのかなぁとも思えますし。
「常磐線の輸送体系変更」というのは「常磐線特別快速1往復2便を廃止し、その救済を成田行快速で行う」と考えています。(具体的には上野発・土浦発共15時台を廃止し、前後の快速(グリーン付)を増結し、品川発着の「上野東京ライン常磐線系統快速(グリーン付)」に統合。取手〜土浦では1往復2便が事実上減便、上野〜我孫子間では成田行快速で現状維持、天王台駅は平日のみ下り1便減便)
よって、常磐線の上野駅発車時刻表(下り)は15時台も現行の16時台と同じようなパターンになると思います。
>西船橋折り返しは不要にも思えますが、
西船橋を超えて利用する乗客の方が多いので、特に平日夕ラッシュ時に存在する5本の西船橋止を京葉線に直通させればある程度混雑緩和に寄与するかと思います。
一方で全て東京直通にすると本数が増えても東京‐西船橋は8両なので劇的な混雑緩和にならない可能性もあります。また南船橋方面も東京方面とほぼ変わらないほど混雑しているので、他の列車のダイヤ調整も含めて西船橋止の列車をバランスよく京葉線のどちらかに直通させることが望ましいかと思います。