記事によると、市原市では来年4月、過疎化の進む沿線南部の小学校4校を統廃合し、里見駅近くに小学校を新設する方針で、児童の多くが鉄道通学となる予定。これに合わせた施策で、市では通学定期の費用を全額負担するという。
ここから私見。小湊鉄道が都市鉄道なのかという点は置いておいて、昨今珍しい交換設備の復活という話を紹介したくなりました。実は日経新聞の記事が、新聞記事にしてはかなり詳しく、読み応えがありました。
<ソース:日経>
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO48132230W2A101C1L71000/
タグ:小湊鉄道
http://www.city.ichihara.chiba.jp/010kikaku/koutsu/koutsukaseika/documents/renkeikeikaku.pdf
市原市地域公共交通総合連携計画です。
P15に小湊鉄道に関する内容があります。
・新駅設置・交換設備増加・車両、駅施設の整備
総合的な交通計画ですので、非常に興味深い内容となっております。
それでは。
しかも新たに作るわけではなく、復活させるだけなのに……と思いますね。
しかしまあ、JRなどでは駅名を変えるだけで一億円とも言われますから、そのくらいはかかるのでしょう。
やはり今も昔も、鉄道というのはお金のかかるシロモノで、短期的に見るとペイできないように見えて、地方自治体などが敬遠しがちなのも無理はないのかもしれません。
このあたりでは総武快速も少なく、京成の千葉特急で上野直通で充分に対抗できるようになる。運賃面が問題だが、値下げして利用喚起するのが良いと思う。北総も値下げしたが、微々たる金額で値下げ感がない。京王みたいに大胆に値下げした方が良いと思う。
とりあえずはいすみ鉄道との相直が現実的だと思うし、ビュウコースターやノロッコのような観光列車を導入したりや旧車を使ったイベント観光列車も運行すればベターだと思う。
京成との直通、夢想としては私も望みたいところですが、ちはら台から小湊鐵道(海士有木?)への新設がいまの京成には過重でしょうし、第三セクターで建設するにしても沿線自治体がそれほど乗り気ではなさそうです。
実現すれば、上野発養老渓谷行き特急とか、いろいろ夢はふくらみますけどね♪
それより簡単そうないすみ鉄道との直通にしても、上総中野駅での配線をかなりいじらなければならない(現在は連絡線にプラットフォームが無く、本線同士はつながっていない)ため、一億円程度ではたぶん済まないと思われます。
それだけお金をかけるメリットが、両鉄道にも沿線自治体にも無いということなのでしょうね。
値下げの件ですが、京王は設備投資費を運賃に上乗せして徴収していたのを廃止したために値下げに見えただけなので、京成や小湊で真似をするのは難しいでしょうな。
景気がちっとも上向かない昨今、いずこもギリギリでやっているのだと思いますよ。
現在、上総牛久〜上総中野間はまったくすれ違いのできない「棒線」で、この区間はスタフ閉塞(実際の運用にはタブレットを用いているが)で保安しています。
また有人駅も養老渓谷のみで、このため早朝深夜の里見始終着列車はスタフ扱いをする上総牛久まで回送して対応しています。
このため、同区間を自動閉塞化するか、スタフ閉塞のままとしても、里見にスタフ扱いをする駅員が必要です。
朝だけ里見で閉塞扱いして当該時間帯だけ駅員配置、というのもありますが、そうしてもスタフは3種類必要になります。
また、タブレット閉塞自体が衰退していて、新規に入手する方法もほぼ無いでしょう。まぁ、今年3月にタブレット閉塞をやめた路線がすぐ近くにあるので、そこから手に入れるという可能性も無きにしも非ずですが。
牛久は高速バスが停まるので需要喚起に連携策が欲しいが、圏央道延伸で通らなくなりそうなのが……
バスは新IC付近にターミナルを作って結節するようだけど。
あと市原市の計画を見ると千原線ちはら台〜辰巳台の延伸は構想にあるようですね。
既開業区間は相対ホームで整備した駅を片面しか使わないレベルの惨状ですがどうなるやら。
無人駅が交換可能な有人駅に戻るきっかけが「沿線の過疎化」だってんですから。
# 管理人さんは省略してますが、日経によると駅員常駐だそうです。
里見駅が交換可能になれば始業時間ぴったりに合わせたダイヤの列車を
上下線同時に走らせられるわけで、その利便性を確保できれば工事や通学に
少々金を出しても長期的には国も市も小学校減らす分だけ得、小湊鉄道も
工事費や人件費を出しても新規需要の分だけ得、ということなのでしょう。
そういう意味では半島民さんが危惧するように、朝は里見駅ですれ違う
1本だけ増発ということは十分考えられます。逆に言うと午後のほうが
増発の可能性は高いかもしれません。小学生は学年によって下校時間が
違いますし、中学校も併設だそうなので。
大事なことなのでもう一度書きます。今回の措置は沿線の過疎化が原因です。
察しのいい方なら、わたしが何言いたいかわかりますよね。
私は「沿線の過疎化=(さらに進行したら閉校することになった場合)いずれ減便する可能性がある」と読み取りました。
私は沿線の過疎化が進み、利用客(主に学生)が減るとその赤字路線は廃止になる、と考えました。
これって、少子化?ですよね?
さらには、線路の維持を鉄道ではなくDMVで・・・。
16:00発にして、最終の上総中野行き
一両の気動車、ほぼ満席で五井を出た。
話し声の中に、通学もそうだが、病院通いのご年配の客も。千葉からわずか17分も、車内は地方特有のローカル線状態に。
少しずつ乗り降りのあった後、大多数の乗客が降りたのは、以降、棒線となる上総牛久だった。
何人と数えたわけではないが、一言でいえば、十中八九が下車。5〜6人乗って来た高校生を合わせ、10人くらいで、上総中野へ。
景色は、のどかな田園風景から山奥へ・・
各駅には、クリスマスのライトアップが施され、
夕闇の中、なんか駅に着くのが楽しくなる。
里見は、線路は残ってるが、1億円かかるという実感は、得られなかった。数人が降りた。
この衰退の一途といえる状態に、今回の学校統合と、行政とのタッグでの鉄道利用促進は、鉄道マニアからすれば、たかが、交換駅が1駅復活し、せいぜい1、2本の増発と、なんのパンチも無い話に聞こえるだろうが、市原市としては、かなり大変な事業と予算執行だったろうと思わされた。
ちなみに、その先のいすみ鉄道は、上総中野から、大多喜まで乗客は私一人、終点大原まで途中下車も含め、乗客 計4人。個人的に久々の貸し切りだった、と喜んでる場合じゃない状況だった。
管理人さん、ブログ風にして、ごめんなさい。
ご参考までに・・
上にも書いてあったが、保安設備をどうするか?
タブレットといっても、いまはどこもつくっていないし、
やむを得ず、板金屋さんに頼んで、作ってもらうか?
あるいは、一億円かかるとしたら、
保安装置を電子閉鎖にする考えがあるのかもしれない。
そういう保安設備の費用も入っているかもしれない。
長距離乗る人は少ない(今回の話も近くの小学校に通うのが目的)ので、
なかなかクロスシートにはしづらいんじゃないでしょうか。