東日本大震災で被災し不通となっているJR大船渡線の気仙沼−盛間について、地元自治体が現在のBRTの継続を受け入れ、鉄路の復活を断念したと、マスコミが報じた。震災による不通区間で、鉄道の廃止が決まるのは初めて。
これまで、JR東日本は、大船渡線と気仙沼線の不通区間について、BRT(バス高速輸送システム)を導入。一方で、鉄道としての復活は困難としてきた。2015年12月に開かれた沿線首長会議で、大船渡線沿線の大船渡、陸前高田、気仙沼の3市は、鉄道復活の断念と、BRTの継続を受けいれた。しかし、気仙沼線については、気仙沼市が態度を保留し、今春に結論は持ち越された。
一方、同じく不通が続き、JRによるBRT化も拒否してきた山田線宮古−釜石間は、JRが復旧工事などを完了後、三陸鉄道に移管されることが決まっている。
ここから私見。大船渡線沿線は、津波被害が特に大きかったところで、陸前高田駅では駅員が一人亡くなりました。復興の流れの中での決定は残念ですが、地元としては現実的な選択肢なのでしょうね。地元の公共交通はバスが中心で、BRTが便利になりすぎると、バスに影響するというジレンマもあるようです。
(河北新報)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201512/20151222_11021.html
(岩手日報)
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20151226_1
2016年01月15日
この記事へのトラックバック
震災で被災したのに、JR東本体は赤字じゃないため公費の復旧ができないというのは制約が大きすぎます。
鉄路は災害時にも大量輸送が可能なシステムだってこと、3.11で証明されたのに細切れにされていくのは残念です。
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201601/20160113_13036.html
三陸沿岸道路が開通すると、1時間20分とのことです。バスはもう少しかかるでしょうが。
http://www.thr.mlit.go.jp/Sendai/douro/seibikouka/sanriku/index.html
BRT化による増便、停留所の増設等利便性向上の評価は承知していますが、同様の被害を受けた三陸鉄道は国の支援で復旧した一方、JRは国の支援を受けられず鉄路での復旧を断念したことは鉄道ファンとして残念です
宮脇俊三氏「時刻表2万キロ」で、1977年の開業日の志津川駅等沿線での熱烈な歓迎ぶりが描かれていたことが印象に強く残っています
が、他の方も仰っているように、BRTになってから増便や停留所の増設がなされたようですね。利用客として以前より便利になったと感じる人が多かったのなら、それはそれで英断だったのかな、とも思います。
同じ被災路線で仙石線は一部路線移設や仙石東北ライン新設の上全線開通、石巻線も復旧済、山田線は不通区間を再建して三陸鉄道に移管予定、常磐線は帰宅困難地域の設定がある限り分断が続きます。気仙沼線のBRT区間も大船渡線BRT区間同様鉄道としての復旧は難しい旨の記事をサイトで見たことがあります。また、トピ違いですが、この改正で三重県の名松線も数年前の台風被害から復旧します。再建がどのような形になっても災害に遭われた方々の生活の支えとなって活躍できますようお祈り申し上げます。
これからも経費削減としてこのような形(運賃を含め)で列車をバスで代行する形でローカル線がバスになるなら歓迎します。
JR北海道とかも普通列車だけバス代行(転換ではない)すればある程度赤字を減らせるんじゃないかと。代行バスなのでそのバスは普通運賃で乗れることを前提とします。
そうすれば18きっぷも使えるししかも余計な普通列車を線路に走らせずに済むから保守コストも削減出来ることでしょう。
「災害による廃線」は他に例がありますか?
土質の問題で地下線にすることも厳しかったのでは。
只見線も長期運休が続いてますがJR東の本音は廃止したそうみたいですね。
また、仙台から八戸を海沿いで結んでいた臨時リアスシーライナーは復活不能になりますね
もし大船渡線も沿岸を通らず同自動車道や同街道と同じ陸側を経由していたら復旧はあったと思ってしまう
こうしたルートにしたなら陸前高田〜盛間はBRTの方が妥当かもしれない
ちょっと話がズレるが、もし復活するなら陸前矢作と盛の間陸前矢作駅から高田街道と盛街道を経由して南リアス線と直接繋がる形で盛駅に入るようにしていただきたい
線路とほぼ並行して国道が通っていることを考えると、鉄路の復旧は厳しいと感じました。
アンケート結果で「鉄道は復旧させろ、でも復旧しても乗らない」では赤字ローカル線に多額の出費をして復旧はしないし、自治体や政府も予算を出せない。
代行バスの乗降人員は分からないけど、ゆくゆくはJRバスか民営化されてしまうのではないでしょうか?
簡単にBRTを切り離すと、今後自治体はBRTを認めなくなりますよ。
と思うと、私道であるBRTの管理者、JRには道路整備のノウハウはないから、路盤悪化で整備にお金が必要になるころに専用道を返上して、県の管理になって一般道との区別がつかなくなって完全にバス転換・・・までの延命じゃないでしょうか?
どうせだったら、新たに敷きなおしたバイパスの中央分離帯に線路を敷いて道路と一緒に完全リフレッシュしたほうがいいと思うんですがね。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160318-OYT1T50156.html
仙石東北ラインの一部列車の女川駅直通運転を2016年8月6日に開始するとJR東日本仙台支社が発表。
女川 6:05→仙台 7:35
仙台20:23→女川22:18
停車駅
仙台、塩釜、高城町、野蒜、陸前小野、矢本、陸前赤井、蛇田、陸前山下、石巻〜女川の各駅
大船渡線や気仙沼線のようにBRTにならず、鉄路として残したのだから大切に育ててほしいです。
あと希望を言えば、もう少し本数が増えてほしい、と思います。
http://jr-sendai.com/upload-images/2016/06/sensekitohokuline.pdf
運用に余裕のあると思われる仙台行き始発、石巻行き最終を延長した印象です。
女川から仙台への通勤通学は便利になりますが、石巻駅での着席需要に影響でるかもしれませんね。ご存知の方がいれば、教えていただけると嬉しいです^_^
下りは石巻で約30分停車します。現ダイヤ踏襲で、女川行き最終なのでやむを得ないことは承知ですが、ちょっと残念ですね
ダイヤ改正で設定される訳ではなく、8月6日という中途半端な日から始めるという事は、今回の設定は試験的な意味合いもあるのでしょうか。
仙台~女川直通運転は望ましいですが、石巻までと女川までの利用者数に大きな差があるのが悩ましいですね
8月の設定から短期間での利便性向上に係る改正は、歓迎すべきことですね
・まちなか陸前高田駅開業
・気仙沼、盛での列車との接続時間短縮
http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1490677980_1.pdf
盛~一ノ関の所要時間は30~1時間程度短縮されています。
http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1492590740_2.pdf
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29098810W8A400C1L01000/
23日(土曜)は2往復の特別ダイヤ、24日から通常ダイヤでの運行となります
16日(土曜)と思われるJRの改正日とはあわせないようですね。高校(中学)の終業式後にしたのでしょうか
・専用線供用開始,新停留所設置による時刻変更
・前谷地~柳津の本数減
http://jr-sendai.com/upload-images/2018/06/20180608.pdf
http://www.jr-morioka.com/cgi-bin/pdf/press/pdf_1529302096_1.pdf