東京メトロ(東京地下鉄)は、2016年4月に半蔵門線九段下駅で、無人のベビーカーをドアに挟んだまま列車が出発し、ベビーカーが大破した事故を受け、その再発防止策の検討結果を発表した。
駅停車から発車にかけての、車掌の安全確認業務に余裕が少ない点を問題視し、ホームドアのない路線について、駅の停車時間を、5〜10秒延長させる。対象は各路線の半数の駅で、現行では最も短い駅では15秒だが、すべて25秒以上とする。
東京新聞によると、まず来年4月に半蔵門線でダイヤ改正を実施する。さらに、銀座線、日比谷線、東西線、千代田線の各線でも、同様の見直しを含めた改正を今後行うという。
ここから私見。無人のベビーカーでよかった、という事故でした。個人的に最も恐ろしかったのは、車内とホームで非常通報ボタンが押されたものの、それでも列車は停まることなく、時速50キロでベビーカーがホーム柵に衝突したという点です。車掌は通報に気付いていたようですが、非常ブレーキの操作をしませんでした。これについては、非常通報ボタンが押されたら、車掌が必ず非常ブレーキの操作をするようマニュアルを改定されたそうですね。
(東京メトロ)
http://www.tokyometro.jp/news/2016/156546.html
(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201608/CK2016080502000143.html
この情報は、ぽちさんからいただきました。ありがとうございました。
2016年08月27日
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ホームドアを鉄道会社に任せておくには限界があります。
国がもっと補助金を出すとか、新型のホームドアの開発等、対策があるはずです。
ラグビーワールドカップ、オリンピック、パラリンピックも近いことですから、より良い対策を望みます。
鉄道会社がホームドアを整備するには限界があります。
国がもっと補助金を出すとか、新型のホームドアの開発に開発費を出す等、してほしいです。
ラグビーワールドカップ、オリンピック、パラリンピックも近いことですから、早急な対策を望みます。
もっともらしいけど、ドア閉めてから列車が動き出すまでの確認時間を長めにとることが安全の向上につながるんじゃないのかな?
いくら停車時間を25秒以上にしたって、例えば「ドア閉めるまで23〜24秒、ドア閉めてから1〜2秒で発車」じゃあまり安全性は向上しないと思うけどね。
地下鉄に限らず日本の電車は、そもそもドア閉めてから発車するまでの時間が短すぎる傾向が強いと思います。
停車時間を長目に取るのなら、半蔵門線では九段下・表参道・大手町が対象になるかも。
「非常ボタンが押された時点で自動的に停車するシステム」が良いのではないでしょうか。人の注意力だけに頼れません。人的に解決するのではなくシステム的に解決するのです。
また、ヤフーのコメントでは「駅員を配置せよ」という書き込みが見られましたが、駅員がいれば事故が防げるというものでもありません。
解決策としては、ホームドア設置が一番よいですが、ホームの強度等により設置するのに困難な駅もあります。そのような駅でも早急に安全性を向上させるため、当面、ドア付近以外の部分に鉄の柵を設置するのがよい、と考えます。
延長した分をドアを開けている時間ではなく安全確認の時間にしないとダメですよね。
(そのあたりは当然考えていると思いますが)
あと安全対策としてホームの非常停止ボタンが押されたら有無を言わさず緊急停止するべきですよね…。
車内のボタンと違いホームのボタンは基本的に「列車を止めたい」場合に押すものですし。
ただ、逆に車内のボタンの場合は下手に止まらずに次の駅まで行った方が良いのではないかと。
即停止しなければいけない緊急事態はあまり考えにくいですし、急病人などむしろ駅間で止めてしまった方が問題になる場合の方が多いでしょう。
その中には非常停止合図をATC連動させる仕組みの記述もありますし。
今回の対応はハード的な改修は年単位の時間を要する一方
それまで放置できないからソフト面で対応するって話でしょ?
要はこのメトロの発表、暫定対策ってことです。
で、その対策について恒久対策の視点で批評するのは違うと思うんですよねぇ。
実際恒久対策は報告書に書かれてるんだし・・・
恒久対策がなされるまでの期間の対応として暫定対策を行うのは
リスクマネジメントとしては当たり前のことです。
都心部は人件費がかけられるが、地方路線はそうはいかないので。
駆込乗車や泥酔や歩きスマホとかは利用者に問題があると言っても過言ではないです。
鉄道会社側も事故を起こしたら損害賠償はいくらですというのも公表しておくのも一考かと。
青山の場合は点字ブロックの途中に柱があるのが問題だと感じます。
地方路線に高額なホームドア付けるなんて想像すらできないです。新規に建設する路線なら別ですが。地方路線こそ儲からないのでお金をかけられないです。また、利用者も少ないので緊急性が小さいです。
有人運転あるいは車掌付きにしたところで安全性が向上するとは思えません。機械で置き換えることができるものであれば、都心部であっても人件費を減らした方が良いです。
青山一丁目のケースですが、駅員が配置していれば事故が防げたとは限りません。盲人の方がスレスレのところを歩いていたところを駅員が見て危険だと放送したとしてもすぐに落ちていたかもしれません。
そもそもスレスレのところを歩く人がたくさんいる中で盲人であることを駅員が瞬時に理解して放送ができるのかが疑問です。
YouTubeの発車動画を幾つか確認したところ、他社ではだいたい4〜8秒くらいなのに対し、小田急では長い場合15秒以上かけているケースもありました。
(個人的にも、小田急を利用して結構印象に残っていることの1つです)
今回のメトロにしても延長分の停車時間の詳しい使い方までは書かれていないようなので、小田急のようにドア閉め後の停車時間を長く取るようにしてくる可能性もあると言えるのではないでしょうか。
(私の見落としがあったらすいません)
確かに小田急線は、「ドア閉め〜出発」の時間が長いと私も感じるのですが、それは偶然ではないでしょうね。
9年前のことですけど、東海大学前駅で「ホーム上の客がドアに指を挟まれたまま列車に引きずられて、列車とホームの隙間に転落した事故」が発生しているので、その影響もあるでしょうね。
http://www.odakyu.jp/csr/safety_report/2008/5.html
報告書によると、事故後に安全対策として「運転士による補助確認」「ホームの黄線より列車側に人がいる場合は、危険であり、列車を出発させない」などのルールが定められ、その結果、出発まで長めになっているのだろうと思いますね。
これが良くないんですよね。ホームドアに何億かかっていると思っているのか。色々理由つけられて中々費用を出さないですよね。
小田急のリンク先「安全報告書2008」を読みましたが、これはすごいですね。
「ホームの黄線より列車側に人がいる場合は、危険であり、列車を出発させてはならない」と明記されているところがすごいです。小田急は過密運転しているにもかかわらずここまで徹底しているのですね。
電車には車内放送はありますが、ドアの外にいる人へ呼びかける車外放送機能があると、このようなケースでも呼びかけられるので良いと考えます。
一般通勤車とロマンスカーのドアの位置がバラバラだから、新宿・町田等の主要駅には難しいかも。
下北沢・登戸・秦野・湘南台が対象になるのかも。
仮に、50000系の次期モデルを新造するのなら、ドア位置を通勤車と合わせなければならないね。
「東京メトロでは百八十数駅あるうちの、約半数ホームドアが設置されていますが、他はまだ設置されていません。障害者の声として●●という不安が出ており…」的な。
あれだけの路線網があって、大手一の輸送人員がありながら半分もホームドア入れているんなら大したもんだ。
ホームドアは転落事故防止には効果絶大ですが、戸挟み事故は防げません。実際、TXでは度々戸挟み事故が発生し、けが人も出ています。
また、地下鉄特有の事情として、駅構内で火災が発生した場合は臨時通過、列車火災の場合もすぐに停車せずに最寄り駅まで走行しなければなりません。非常ボタンが押されたからといって、脊髄反射のように止めれば良いというものではありません。
私もホームドアの早期設置を願っていますが、それだけで全て解決するほど安全対策は単純なものではないと思います。
ただ、ラッシュ時とかにこれをやられると、
通勤客の怒りを買うな。
ほかにも、ホーム近くにゴムの設けて、ブレーキの役目をするとか(逆にお年寄りとかがつまずくと危険のため、高さについて研究が必要)
あとは、都営大江戸線の一部の車いすの対応部分みたいに、上り勾配をつけて高くするとか、
電車のドアが無い位置には壁をつけるとか、
(この方がホームドア設置よりは安く済む)
線区により事情は異なるが、研究する必要がありそうですね。