JR東日本は、2021年3月13日におこなわれるJRグループ一斉のダイヤ改正の内容を発表した。
この記事では、首都圏の東部(千葉支社と東京支社)の改正点をまとめます。ただし、東京支社のリリースは公表されていませんので、本社リリースにあるもののみです。なお、この改正で実施される終電繰り上げについては、過去記事をごらんください。
●総武線・内房線:利用状況に応じた減便。上総湊発着は大幅増
総武線快速と内房線の千葉−木更津間は「ご利用状況にあわせて」運転本数を見直す、と発表された。減便と思われるが、千葉支社リリースにはこれ以上の説明はない。
内房線木更津以南、外房線上総一ノ宮以南と鹿島線では、新型車両E131系によるワンマン運転が始まる。これにともない、日中の外房線は上総一ノ宮で系統分断となる。木更津−上総一ノ宮間を安房鴨川を越えて直通する列車が運行される。
一方、夕方には、内房線の上総湊発着の列車が大幅に増える。現行でも1往復設定されているが、これが6往復に増える。15〜19時台の君津−上総湊間は、毎時2本運転となり、この区間の利便性は大きく向上する。
●常磐線:土休日の我孫子−取手間の各駅停車は廃止
常磐線の我孫子−取手間は、同線の複々線区間の末端で、快速に加えて朝夕のみ各駅停車(緩行線)が運行されているが、土休日については運行を取りやめる。
●山手線:朝ラッシュ時に減便
山手線は、外回り、内回りともに、朝ラッシュ時に運転本数の見直し(減便)をおこなう。
(千葉支社)
https://www.jreast.co.jp/press/2020/chiba/20201218_c01.pdf
(JR東日本本社)
https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201218_ho01.pdf
(2021年3月13日のダイヤ改正に関する記事一覧はこちら)
この情報は、ななさん、夏海さん、ライジングさんよりいただきました。ありがとうございました。
日経によると山手線内回り・外回りとも朝ラッシュ時1時間あたり22本を1本減便
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO67500010Y0A211C2TJ1000
内房線の減便は総武快速直通の巌根駅停車と引き換えに、と思ったのですが、
ホームの延伸が遅れているのか、来春のダイヤ改正ではまだ停車しない可能性もありそうですね。
(千葉支社の発表でも特に触れられていない)
減便が日中なら、現行の3本→2本になりますが、
巌根駅通過が継続されるようだと、巌根駅は1時間に1本しか止まらなくなるので、地元の反発が大きそうです。
・常磐線各停について
土日の我孫子〜取手間廃止は残念です。
これに伴って、昼下がりの松戸発取手行き1409Kも廃止されそうです。
また、メトロ車と小田急車のJR線内走行距離が短くなることから、
平日も含めて大幅な運用の持ち替えが行われる可能性がありますね。
・山手線について
ムーンライトながら族様の仰る通り、今回の減便は内・外回り各1本(1周)のようですね。
つまり朝ラッシュ時の運転間隔が現行より5〜10秒程度延びることになります。
しかし、この減便によって2運用削減ですから、投入したてのE235系は、早くも予備車過剰の状態になるわけで、勿体ない気もします。
京浜東北線のE235系化が現実のものとなって、まずは、乗務員訓練から始まって、順次本格投入して、E233系の転用が始まるのでしょうか、といった話は、当サイトの領域を超えそうなので、
今回の計画は、上野東京ラインの利用状況や、渋谷駅の並列化を踏まえて、(コロナとは無関係に)今後の車両計画を見据えて、もともとこのタイミングで実施することを計画していたものとも考えられます。
しかしそうだとしても、今のコロナの状況を踏まえると、宇都宮線上りの削減もそうですが、密を加速する方向での改正は、残念です。
終夜の内回りの品川止まりは、廃止されました(大崎ー品川間は、27分繰り上がっています)。おそらくは、羽田空港直通線の工事に向けて、田町の引き上げ線を廃止するのだと思います。
一方で、田町4:39の外回りは残りました。廃止するなら、本改正に乗じて、というのが一番楽だったのでしょうから、おそらくは、それなりの利用客がいるので、残存させざるを得ないということだったのでしょう。そうすると、また、「どこから来るの問題」が生じるのですが、総武緩行線御茶ノ水始発の三鷹行きと同様、池袋からノンストップで、延々回送されてくるのでしょうね。(板橋電留線完成を受けた現ダイヤで、既にそうなっている可能性も十分ありますね。それが故に残置できたのかも。)
取手は東京から43.2q(乗車人員27千人)、天王台は39.8q(19千人)です。乗降者数などが似たところを拾うと、
東北線では、白岡43.5q(13千人)、蓮田39.2q(21千人)
高崎線では、桶川42.1q(26千人)、北上尾40.2q(16千人)
中央線では、豊田43.1q(27千人)、日野40.8q(36千人)
一方停車本数を、7時台上り/12時台上りでみると、
取手・天王台 24本(快速線17+各停7)/6本
白岡・蓮田 14本/6本
桶川・北上尾 14本/5本
豊田・日野 16本/10本
なので、快速線だけでも他線並かそれ以上です。これでバランスが取れようになるというところなのでしょう。
それより、高崎線の利用者が不遇なことがうかがえます。かつての上尾暴動の反省で、重点的にテコ入れしてきたのかと思っていましたが、そうでもないようです。
https://www.jreast-timetable.jp/2012/timetable/tt1077/1077020.html
→「見直す」という書き方するときは、間違いなく減便ですね。
総武快速も数本、内房線も数本の減便でしょう。
2年前まで日中の木更津以北は毎時4本だった内房線は、昨年度の改正で1行路減らして毎時4本と毎時3本の時間帯が交互するようになりましたが、来年の改正で更に1行路減らして日中はすべて時間帯で毎時3本(君津発着の総武快速1本、君津発着の各停1本、木更津発着の各停1本)になるでしょう。
分割し多少手を入れて、総武快速・横須賀線で使う手はありませんか。まず最初に検討しそうな気がします。
元に戻るとは到底思えないものの、安直にすぐ転用して足りなくなった、とかよりはマシだと思います。
まあ、もし転用するとしても横須賀線系統じゃなくて京浜東北線じゃないですか?
サハ1両抜くだけで大した改造しなくて済むでしょうし。
横須賀線系統に持って行くとなるとトイレ設置、分割併合対応、グリーン車組み込みに伴う編成の大規模組み換えが発生するので、多少の手入れではすまないんじゃないかと。
それなら新造投入の方がコスト的に良さそうです。
この時刻表には各列車の編成数が記載されていますが、千葉口では外房線は8両編成(東金線直通は6両編成)となり、内房線も(朝の6両編成1往復を除いて)8両編成ほぼ統一されていることを確認できました。(夜間帯の京葉線車両による10両編成の運転は継続)
6両編成は総武本線や成田線での運用が中心となりました。
内房と外房の千葉口でほとんどの列車を8両編成以上にできたのは、外房線(上総一ノ宮以南)、内房線(木更津以南)、鹿島線のワンマン化で209系2100番台に余裕がでたからでしょう。10両編成は朝を除いて輸送力過剰でしたし、蘇我付近の混雑を考えたら千葉口の内房線や外房線での4両編成での運用が無くなったことは歓迎できます。
但し総武本線と成田線の千葉口で一部4両編成が残っているのは気になります(四街道〜千葉で混雑が激しい)
なお大網発着でも東金線直通でもない外房線で大原発着の1往復が例外的に6両編成ですが、これは千葉5:43到着後に6:04発の東金線直通(成東行)になるためでしょう。
内房線の木更津発着の1往復が6両編成で運用されているのも東金線直通が関係しています。(木更津発千葉行が千葉7:37到着後に8:00発の東金線直通になるため)
一部の例外があるとはいえ、千葉口の内房線と外房線の普通をできる限り8両編成に統一したいという意図が千葉支社にあることは明らかです
千葉には0:23に到着。繰り上がった緩行線津田沼最終(0:31)に間に合う時刻です
東金直通が6両化したのは嬉しいけど、内房・外房は昼間は8両でも空席ばかりでしょ
まあ増解結が面倒だからという理由だから終日8両にしたんだろけど、正直昼間は6両で十分運べる。
むしろ朝の混雑が増しているのが怖いよ。阪急みたいに思に8両だけど朝だけ2両増結で10両にしようとは思わなかったのだろうか。
正直昼間は6両で十分運べる。
⇒確かに昼間は6両で十分ですね。
昼間に走ってた4両は蘇我〜千葉で混みすぎでよくなかったけど、6両ならほぼ座れますし。
6両だと朝夕は混雑して足らないから全時間帯対応なら8両が最適だと思います。
阪急みたいに思に8両だけど朝だけ2両増結で10両にしようとは思わなかったのだろうか。
⇒209系2100番台は2両ユニットがないので、JRには8両に2両を増結して10両に仕立てるという考えはないでしょうね。
10両の運行には千葉駅で4両と6両に切り離し作業や連結作業が必要で手間ですし。
まあ増解結が面倒だからという理由だから終日8両にしたんだろけど、
⇒同感です。
朝夕は内房線も外房線も総武快速の15両や京葉快速の10両が多数設定されているので、その合間で運行する各停は8両で十分というのがJRの判断なのでしょう。
P.S
内房線の6両運転は1往復でなく2往復でしたので訂正します。
「幕張⇒(回送)⇒千葉 22:48⇒君津23:35⇒(回送)⇒木更津 翌5:00⇒千葉5:38/5:47 ⇒君津6:33/6:50⇒千葉7:37/8:00⇒(外房・東金)⇒成東8:47」
ダイヤ乱れの波及範囲を少なくしたかったら、内房線の折り返しを外房線や東金線直通に回すのは好ましくないですが、それにもかかわらず外房線各停(千葉7:33着または7:41着)ではなく内房線各停(7:37着)の折り返しを8:00発の東金線直通に充当しているのは、混雑の激しい外房線(特に鎌取⇒蘇我)の朝ラッシュには6両編成は不向きだからでしょう(鎌取でスムースに発車できなくて遅延の元になる)
内房線(浜野⇒蘇我)の混雑率は、外房線(鎌取⇒蘇我)に比べたら低いので6両を充当しても問題は少ないです。
JR東日本千葉支社が「B.B.BASE」に関し下記にて発表
https://www.jreast.co.jp/press/2021/chiba/20210727_c01.pdf
※上記によると、「9月より1・2号車の指定席発売を開始」、とのこと。