2022年04月29日

[東武]アーバンパークラインを6両→5両に減車。「適正な本数維持」のため

 東武鉄道は、東武アーバンパークライン(野田線)の車両数を今後、現行の1編成6両から5両に減らしていく方針を明らかにした。現在の利用状況をふまえた措置で、「使用電力量を削減しながら、適正な列車本数の維持に努める」としている。
 また、同線向けの新型車両を2024年度から導入する。新型車両も5両編成となる。鉄道チャンネルによると、25編成を導入し、そのうち18編成については4両を新造し、従来車両から抜いた1両を足して5両編成にするという。
 ここから私見です。ここ数年、急行運転や終電繰り下げなど、意欲的な攻めの姿勢が続いていた東武アーバンパークライン。今回の減車は後退になるわけですが、利便性の点でいえば、本数が維持されることのメリットは大きいですね。ただ、ラッシュ時も5両で足りるのかという懸念はありますが、そのあたりはさすがに考慮の上での決定なのでしょうね。

(東武鉄道)
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20220428101948xAjXttvVkCPcsLFY-1sKOQ.pdf
(鉄道チャンネル)
https://tetsudo-ch.com/12372062.html

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 20:25 | Comment(22) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [東武]アーバンパークラインを6両→5両に減車。「適正な本数維持」のため | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柏〜船橋の区間は利用客が多くて混雑率も高く、新鎌ヶ谷乗り換えで
成田空港アクセスのフィーダー路線としても役割を担っているので
急行と柏〜船橋の普通は、現在の編成数と運行本数を維持してほしい。
Posted by たかつ at 2022年04月29日 21:05
管理人様
記事作成ありがとうございます。

さて、東武鉄道は2022年度から2024年度を計画期間とした「中期的な事業計画」(下記)を策定しました。
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/disclosure_documents/20220428150711-udjz8jEWxdTPFS2nosCKQ.pdf
上記の「鉄道事業」の取組に「輸送力の適正化」として今回の「アーバンパークライン短編成化計画推進」が含まれているわけですが、「Remoteや改札機データに基づく」もの(※「Remote」=車上データ有効活用システム)としておりますので、様々なデータを集めた上で減車しても問題ないと東武が判断したのだろうと思います。
Posted by ライジング at 2022年04月29日 21:29
管理人様、記事ありがとうございます。

リリースを読む限り現行の運転本数を維持していくようですが、減車の衝撃は大きいですね。
Twitterなど見ていると、実際に同線を毎日利用している方からは、反発の声が多く見られます。
船橋、柏、春日部、大宮の前後の区間で、ラッシュ時の混雑がどう変化するのか、気になるところです。

一方で、今回の減車は、
「大宮駅にホームドアを導入するにあたり、ホームが狭い箇所があるので、5連化せざるを得なかったのでは」という見方も一部で出ており、
電力量削減以外の隠された理由も知りたいところです。

車両面では、同線から8000系と10030系が撤退することが確定したので、これらに乗車・撮影するのは計画的に行いたいものです。
Posted by なな at 2022年04月29日 21:40
5両編成化とは全く意表を突かれましたね。

ということは、60000系は1両抜かれて5両化されてしまうのですね。
60000系は6両だから60000系という名称になったと花上さんが以前トークイベントでおっしゃってましたが、まさか5両化されるとは。

21世紀になって20年以上経過しているので、8000系はいい加減駆逐されるべきですが、野田線に転属してきた10030系は再度本線に放出されるしか選択肢が無くなります。

南栗橋以北の栃木ローカルは20400系統一されましたから、館林以遠の群馬ローカルと越生・寄居ローカルの8000系(800系)駆逐のために10000系列が充てられることは明白です。

ただ、2・4・6・8・10両固定とバラエティに富んだ10000系列が、上手く編成組換なしで収まるかが興味深いですね。
Posted by pi at 2022年04月30日 00:11
ななさんの仰る通り、現在のアーバンパークラインには8000系が16編成、10030系が9編成あるので、すべてを新型車両にて置き換えることになりそうです。趣味的にはどのような車両になるのかが気になる所ですが(編成組み換えを伴うので60000系と似た車両になるとは思うが、60000系自体もまもなく10年選手になるので…)。電力量削減という理由も引っ掛かります。車両を置き換えるだけでなく減車を伴うことでどれだけの削減を見込むのか…モーター車の削減でもするのだろうか?

ラッシュ時の部分で言えば、2020年度の混雑率調査結果を見ると、新船橋〜船橋駅間の101%が最高という点は気になる一方、どの区間でも輸送力過剰の様子が見られるので、その点を考慮されたかもしれません。現在の利用状況は分かりませんが、春日部市や野田市ではコロナ前より人口が微減傾向にあり、実際にこの地域では利用客数が横ばい状態で続いていたことも踏まえているのかもしれません。

【参考】https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001413552.pdf
(過去記事でライジングさんが提供して下さった資料です)
Posted by ポストJR at 2022年04月30日 00:18
野田線のことはあまり詳しくないのですが、東上線や本線から転属できなくなることによる車両運用の汎用性低下が気になるところです。
現時点では1路線の1両だけ減らしたいがために大掛かりなことをやっているように見えて、本当にコスト削減になるのかが疑問です。もしや他の路線でも5両編成にするとか?
Posted by 銀千ハイパワー at 2022年04月30日 16:24
6両から5両ということですが、昨今ではコロナ禍でのテレワークなどの進展もあり、乗客が2割以上も減りました。

2020年度で大宮方が9,772人(91%)、おおたかの森方で6,986人(84%)、船橋方で10,009人(101%)です。見た目で混雑がキツイとしてもほぼほぼ定員通りまたは定員内であり、最悪でも本数調整で修正可能なレベルだと思います。

この先、長期的には乗客減少が避けられないため、本数を確保しながら両数を減らすことは、東武以外でも常識的な削減方法として、普通に行われることになると思います。

さらには、将来のワンマン化の布石もあるかもしれませんね。
Posted by 新北総鉄道 at 2022年04月30日 18:00
5両編成化、新北総鉄道さんと同意見で、ワンマン化の布石だと思います。
5両編成になるなら、各駅停車の本数を維持して急行を増発してほしいですね。
急行は昼間帯は毎時2本ですが、毎時3本以上にしてほしいです。

毎時3本なら現状より輸送力大きくならないから非現実的でもなさそう。
1時間当たりの輸送力は現状では6両編成×(各停6本+急行2本)=48両ですが、5両編成化で急行毎時3本なら5両編成×(各停6本+急行3本)=45両ですから

急行毎時3本の良い点は、船橋〜大宮で必ず急行が最先着列車になることです。(毎時2本の現状では急行発車直後の各駅停車も最先着)
Posted by E657 at 2022年05月01日 09:26
 60000系はTc+M1+M2+T+M3+Tcの3M3Tのようですが、現在の所要時間の大幅な短縮を考えないなら、M3を抜いたTc+M1+M2+T+Tcで性能的には十分かと思います。そして抜いたM3と新造するTcとTを組み合わせて、Tc+M3+T+M3+TcとかTc+T+M3+M3+Tcといった編成をつくる気がします。さて結果はどうなるでしょう。
Posted by Bangkok at 2022年05月01日 16:53
日中の急行は空いてる状況ですけど、
沿線の価値向上を目指して宅地開発している以上、鳴り物入りで登場させた急行を無くす訳にはいかない、かといって各駅を減らすのもできないという判断なのかなと思います。

これで大幅な減便が避けられるのであれば良いかと。
あわよくば急行毎時3本あると狙わずに乗れる機会も増えるでしょうけど、わざわざ5両編成を新造するのに増便したら経費圧縮効果が薄れますからね。


Posted by のび at 2022年05月01日 19:44
この件に関しては、前回コメント時にも書いた通り、沿線の方の不満の声が多く見られます。
その「不満の声」を色々と見た結果、意見表明している方で最も多いのは、新船橋〜船橋間を利用している方だ、と分かりました。
(実際この区間は、コロナ禍にあっても乗車率が高いですね)

5連化によって1列車あたりの定員は17%減るので、「積み残しが出るのでは?」という懸念もよく分かります。
そこで、これを解消する方法はないものかと考えた結果、
「柏〜運河間を1往復減らし(運転間隔を広げる)、船橋〜柏間を1往復増やす(運転間隔を詰める)」形を取れば、
多少は改善されるのではないか、と思うに至りました。

その理由ですが、同線が5連になる時期に、
運河駅が最寄りの東京理科大学野田キャンパスにおいて、薬学部が葛飾キャンパスに移転します。
理工学部が引き続き野田キャンパスに残るので通学需要はありますが、
通学の利用者が薬学部の分だけ減るので、柏〜運河間で1本減らしても混雑率が大幅に上昇することはないだろう、
というものです。

ここに述べたことはあくまで個人的な空想に過ぎませんが、東武が5連化にあたってどのようにダイヤを組むのか注目されます。
Posted by なな at 2022年05月02日 16:44
ななさん
>「柏〜運河間を1往復減らし(運転間隔を広げる)、船橋〜柏間を1往復増やす(運転間隔を詰める)」

現行のダイヤでやるとなると、全線通しで運行される急行がかなり厄介な存在になりそうなので、急行の本数を減らすか、運河〜柏駅間を各駅に停車させるかのどちらかは必須になりそうです。あるいは白紙改正をやって徹底的に輸送力の適正化を図るか。東武も難しい判断を迫られますね。

東京理科大学の野田キャンパスは理工学部が大学院を含めて6200名程度、薬学部は1200名程度の学生が在籍しているようなので、単純に考えると通学客は15%程度の減少となりますが…
【参考】https://www.tus.ac.jp/about/data/number_students/gender_ratio/
Posted by ポストJR at 2022年05月02日 23:31
沿線開発がまだまだ進む状況であることを踏まえると、単純に5両化するだけでなくワンマン化して1列車あたりの運行コストを下げて、乗車率が下がっても(余程のことがない限り)本数を維持する前提ではないかと思います。

運河付近と柏〜船橋とで輸送量に差があるのならば、柏〜船橋ではその分急行を増発し(毎時2→3or4本化)、運河付近では、(沿線価値が下がらない範囲で、やむを得ない最終手段として)急行を毎時2→1本に削減するといった形に落ち着くのではないでしょうか。
Posted by pi at 2022年05月03日 21:11
ポストJR様
仰る通り、東武の戦略が問われることになりますね。

なお、昨日のコメントで触れた本数調整ですが、「毎時」ではなく「朝ラッシュ時」を想定しています。
ただ、改めて考えてみたところ、
朝ラッシュ時の柏〜船橋間の急行を普通に格下げし、同区間を等間隔(5分間隔)に変えれば、
運河〜柏間、柏〜船橋間ともに本数を変えることなく、新船橋の停車本数を増やせるので、
船橋口の混雑対策に照準を当てるなら、そちらの方が良いかもしれません。
Posted by なな at 2022年05月03日 22:37
ななさん
>なお、昨日のコメントで触れた本数調整ですが、「毎時」ではなく「朝ラッシュ時」を想定しています。

こちらでは日中を想定していたので、話がずれてしまいました。大変申し訳ありません。

自分自身、アーバンパークラインとは縁がないエリアの人間なので、現在の状況は一切不明ですが、船橋〜柏間で朝ラッシュ時に運行されている急行がどの程度の効果があるのか気になります。減車が決まった以上、一列車当たりの輸送力を上げることを考えると、すべて普通にした方が都合が良いのは確かなので。
Posted by ポストJR at 2022年05月04日 20:07
柏〜船橋に関しては高柳以北は柏へ、六実以南は船橋への流れ。その為、新船橋→船橋が一番混むので、新船橋の救済策として朝の船橋行き急行に限って新船橋停車にしてしまうのはどうですかね。

鎌ヶ谷、馬込沢は野田線単独駅で上位の利用客がいるし、塚田も新船橋よりも多いので新船橋優先するのはどうなんだ、と言われればそうなんですけど。
Posted by のび at 2022年05月04日 22:13
普段は春日部〜大宮メインの利用者です

今回の減車は一番影響あるのは新船橋〜船橋よりも柏・春日部ではないかと思ってます。
野田線の階段・エレベーターの位置が基本的に1カ所に固まってることが多いので6→5両化自体はそこまで問題ないんじゃないかと思ってたりします(特に大宮)。

むしろ5両2編成併結で10両の伊勢崎線直通が見れるんじゃないかと期待してます。
Posted by VB at 2022年05月05日 12:52
VBさん

>むしろ5両2編成併結で10両の伊勢崎線直通が見れるんじゃないかと期待してます。

おそらくその可能性は低いのではないのでしょうか。
なぜならかつて東武は4+6両編成の30000系で伊勢崎線から東急田園都市線に直通していましたが、分割併合のできる編成では運転台が収容力を減らしてしまい混雑の激しい路線では不利ということで最終的に直通運用から撤退してしまいました。

分割併合は混雑路線ではダイヤ乱れの面でも不利ですので。
Posted by 埼京線ユーザー at 2022年05月07日 22:03
減車するなら朝ラッシュの急行を普通にするだけでまだなんとかなると思います。
将来的な人口減少を踏まえてでしょうが、このままだと新船橋は積み残しが出そうです。
Posted by kuzukuzuo at 2022年05月12日 14:46
昔からの野田線ユーザーですが、少し昔の朝ラッシュ時の野田線は…

・8000系に2両+4両の編成がそこそこあって、中間に運転台がある箇所は、当然ながら混雑度合いが増してました。
現在は8000系を含めて、全編成がフル貫通ですからね。幾分マシになったと思います。

・単線区間上では、相手列車との交換待ち合わせで3〜5分停車する場面がありました。
事例として、柏→船橋では六実で5分停車して、柏方面行きと2本の交換シーンもありました。
現在は柏〜船橋の全線複線化、梅郷と南桜井の構内複線区間の延長で、単線区間における時間ロスはかなり解消・短縮されました。
結果として所要時間の短縮になり、朝の利用列車の選択幅が拡大(例・7:30だけだったのが7:30と7:35になった)したユーザーが多くなって、結果的に混雑のピークが険しい山から緩やかな山になって、1列車あたりの混雑が分散されたと思います。

上記の事情も鑑みて、5両に踏み切ったのでは?と考えます。

Posted by 錠前 at 2022年05月15日 09:32
東武から、アーバンパークライン向け「80000系」の導入について発表がありました。
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202404161247115gFjCdYsG3H5MfjtzUEqxQ.pdf

2025年春から導入だそうです。
(同時並行で60000系の5連化改造も実施)

以前にコメントしましたが、5連化により輸送力が減少することから、
ラッシュ時の急行を普通に格下げするなど、ダイヤが変化する可能性があります。
少し先のことになりますが、注意深く見ていきたいと思います。
Posted by なな at 2024年04月16日 16:36
東武アーバンパークライン向け「80000系」の写真をよく見ますと、脇にJR東日本の「E531系のワンマン対応車両」に見られる「運転士用安全確認カメラ」が見えます。

よって、既存車両との置き換えが完了した後に東武アーバンパークライン全線で「ワンマン運転」を行う可能性が出てきたとも考えられます。

以上です。
Posted by えむえす・あっぷ at 2024年04月17日 12:07
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