最も影響が大きいのは多奈川線で、大幅な減便が行われる。平日は現行の46往復から26往復に減り、土休日は同じく37往復が23往復になる。多奈川線は、現行ダイヤでは朝夕は毎時3本、日中は毎時2本だが、改正後の本数からすると少なくとも日中は毎時1本に減りそうだ(詳しい時刻はいまのところ未公表)。大幅な初電繰り下げと終電繰り上げも行われる。リリースでは利用状況に応じたものだと説明している。
一方、空港需要が復調なことから、空港急行は8両編成の列車を増やす。ラピートも上下各6本を増やす。ラピートは現在日中に毎時1本の時間帯があるが、終日で毎時2本になる。
また、平日19時台の和歌山市発上り急行1本が、和歌山港発に延長される。
https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230915.pdf
この情報は、ライジングさん、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
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記事作成ありがとうございます。
さて、今回のダイヤ修正に関しいくつかコメントしますがまず特急「ラピート」に関して。
2/11から午前の3往復が増便されておりましたが(下記(1)=当時の南海電鉄の発表)、空港利用者の更なる回復を受けてさらに増便しコロナ前の本数に戻すということですね。
(1)https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230110_2.pdf
昨年11月から続いていた特急「泉北ライナー」のラピート車両による運行が9/30で終了しますので(下記(2)=南海電鉄の発表,下記(3)=泉北高速鉄道の発表)、航空機の冬ダイヤ開始を前にしたこのタイミングで「ラピート」の本数を戻せるようになったということでしょうね。
(2)https://www.nankai.co.jp/lib/traffic/information/pdf/230824.pdf
(3)https://www.semboku.jp/20220930-02/
そして、多奈川線に関して。
どうやら同線が所在する岬町では、昨年11月から今年3月にかけて鉄道の利用実態等を調査するアンケートが実施されていたようです(下記(4),(5)=岬町公式ホームページより)。
(4)http://www.town.misaki.osaka.jp/soshiki/matidukuri/kikaku/oshirase/4387.html
(5)http://www.town.misaki.osaka.jp/material/files/group/7/R504kekka.pdf
この回答結果(例えば上記(5)13ページ目や23ページ目など)も今回の減便に影響したかもしれません。
また、上記アンケートの回答に「コミュニティバス」という項目がいくつか見られますが、岬町では多奈川線にほぼ並行する形で(さらに東西に越える形で)コミュニティバス(基本路線)を運行しております(下記(6),(7)=同じく岬町公式ホームページより)。
(6)http://www.town.misaki.osaka.jp/soshiki/shiawase/kankyou/kotsu/900.html
(7)http://www.town.misaki.osaka.jp/material/files/group/33/kihonn_030401.pdf
多奈川線を減便しても地域交通の利便性を大幅に損ねるおそれがないともいえそうです。
例えばJR四国の牟岐線のような鉄道とバスのダイヤ連携などに期待したい部分もありますが、果たしてどうなるでしょうか。
よく廃止が取沙汰される汐見橋線ですが、撤去費や固定費に莫大な費用が掛かり都市部なので放置もできず、並行した道路も無いので細々と運行してた方が安く済むと聞いたことがあります。
廃止するなら高架化工事なんかしないと思います。
https://www.nankai.co.jp/traffic/jikoku.html
・南海電鉄が高師浜線の列車運行再開時期を下記(1),(2)にて発表
(1)https://www.nankai.co.jp/news/231221.html
(2)https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/231221.pdf
※上記(1),(2)によると、「2024年4月上旬から列車運行を再開」、とのこと。