千葉日報によると、京成電鉄は新京成電鉄を2025年4月に吸収合併することを決めた。新京成電鉄は現在、京成電鉄の完全子会社。
乗りものニュースによると、運賃などは現在の新京成の運賃を引き継ぐ方向で国交省と協議しているという。
新京成電鉄は、2006年から京成千葉線に直通運転している。
京成電鉄のIRによると、「千葉県北西部における事業基盤の強化及び地域活性化」、「経営資源の相互活用による競争力強化及び事業規模の拡大」、「スケールメリットを活かした効率的な協働体制の実現」といったシナジー効果の発揮を目的に、2022年に新京成電鉄を完全子会社化。今回の吸収合併については、「さらなる経営の効率化・意思決定の迅速化を図ることで、経営資源を最大限活用し、これらのシナジー効果をより早期かつ確実に発揮するため」と説明している。
(千葉日報)
https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/1124565
(乗りものニュース)
https://trafficnews.jp/post/129041
(京成電鉄公式)
https://www.keisei.co.jp/keisei/ir/
この情報は、ライジングさんからいただいておりました。ありがとうございました。
2023年10月31日
この記事へのトラックバック
これは完全に想定外だったので驚きました。
これで新京成線は京成の路線になるわけですが、ダイヤ面ではどんな変化があるでしょうか…。
(京成津田沼付近の配線の問題があるので、大きな変化はないかと思いますが、
松戸〜千葉中央間の片乗り入れが全区間自社に変わるので、本数が増える可能性はあるかと)
車両に関しては、新京成の車両が京成に転籍する形になるので、
運用のされ方次第では、京成本線を走る新京成車や新京成線を走る京成車が見られるかも知れません。
いち早く記事を作成していただきありがとうございます。
新京成は10/1に運賃を改定したばかりでしたが、京成に合併した後も現在の運賃を引き継ぐ方向ということで千原線のような形になりそうですね。
他に気になる点としては、まず線名をどうするのか(単に「新京成線」とするのか線名に何らかの地名を入れるのか)、そしてダイヤ面では将来的に千葉線との直通運転をさらに増やす(千原線まで直通する?)可能性があるのか、といったあたりでしょうか。
経営の良好な新京成は京成電鉄から見たら魅力的なのでしょうね。
車両といい運賃といい新京成は良い意味で独自性があるので、吸収でその独自性が無くなっていくとすれば残念ですね。
切符のデザインも一本化しないといけないですね。
京成電鉄が新京成を吸収合併するとは夢にも思わず。
千葉線直通以降は車体も京成グループ標準化されており独自色よりも共通化による経費削減の方向でしょうか。
既に運賃は変えない方針とのことですが、千原線のようにあまりなにも変わらなかった…ということではなく、千葉線直通拡大など乗客にもわかる変化があるのかも注目点です。
京成グループは今回の取締役会でオリエンタルランドの持分法適用維持も決定しており、経営方針としては大きな節目だったのではないかと思います。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC314QV0R31C23A0000000/
オリエンタルランド株の簿価評価を続ける以上はそのシナジーに見合う株価まで京成電鉄本体の資本効率を引き上げることも求められます。
新京成を含めたグループ再編も結果を求められるものとなるでしょう。
千葉急行電鉄(現・京成千原線)のときも吸収合併でしたね。
現在の京成線は、千原線と成田スカイアクセス線は別運賃となっているので、これに元・新京成線も加わると思われます。
新京成のN800形と80000形はそれぞれ京成3000形・京成3100形に組み込まれるのでしょうか。
一体化されると可能性が出る。
車番については、変更するとなると手続きが面倒だと思われるので、そのままだと考えます。
ただし、80000形の増備はこれで打ち止めとなると思います。
(合併後は8800形の置き換えも3200形で行うことになる…か)
bangkok様
現状の運賃は、津田沼で打ち切り別計算です。
報道では、新京成の運賃はそのまま引き継ぐとのことなので、津田沼で打ち切り別計算は変わらないでしょう。
ちなみに京成では、千原線や成田スカイアクセス線など、自社線であっても別計算になっている路線があります。
このニュースは大変びっくりしました。
どういう運用になるかは気になります。
成田スカイアクセス線が3150形をベースにしているように、
新路線も既存の新京成の車両が中心になるのかなと、
今のところは思っています。
あと、今後、車両の検査をどうするのかも気になりました。
大き目の検査の時は宗吾車両基地で行うということであれば、
車両を宗吾車両基地まで運ばなければいけません。
そうなった時に千葉中央もしくはちはら台から上野方面へ運行し、
折り返しで宗吾参道まで定期列車で運行するというのがありそうですね。
まだ、運用面についてもこれから協議ということですので、
注目してみたいと思います。
京成って興味深いですね。
京成千原線以外にも、純粋な自社線のみを直通運転しつつも、運賃は途中で分割して別計算という例はあるのでしょうか? こういうことには不案内で‥…
車番の変更が困難というのはそのためだと思います。
千葉ニュータウン鉄道の2000形が京急との重複を避けるために9000形に改番された過去があるので、N800形と80000形の改番は十分あり得ると思うのですが、実際はどうなるのでしょうか。
合併後にならないとわからないと思います。
>京成千原線以外にも、純粋な自社線のみを直通運転しつつも、運賃は途中で分割して別計算という例はあるのでしょうか?
同じ京成ではありますが、京成成田空港線(成田スカイアクセス)も京成高砂を跨って乗車する際に計算を打ち切りますね。途中の北総線の駅や成田空港まで(から)乗り通す人が多いでしょうから、あまり気にする人はいないでしょうけれども。
新京成の運賃表は京成のと比べて、短距離で高く長距離で安いです。運賃体系も京成で統一すると運賃が高くなる区間がある(区間によっては100円以上も!)ので、容易に運賃体系の統合はやらないと思います。やるとしても乗継割引の拡大くらいでしょうか。
車両の検査についてですが、京成の長期計画では、
宗吾車両基地を拡張し工場建屋を建て替えることが検討されています。
建て替えが完成し、処理能力が上がれば、
恐らくは検査業務を宗吾に一本化し、くぬぎ山は車両の留置と日常点検に特化させて工場は閉鎖すると思います。
※建て替えについて触れた決算説明会の資料(21ページ)
https://www.keisei.co.jp/keisei/ir/library/dl/presentation/2020_2nd_kessan.pdf
ただし、宗吾工場の建て替えが着工されるのは当面先のようですし、
新京成オリジナルの車両には京成車が装備していない機器がついている関係もあるので、
合併後もしばらくの間は、旧新京成車はくぬぎ山で検査を受ける形になるのではと予想します。
ちなみに、京成の列車無線更新によって、
新京成車は一応、全系列が京成線内を走れるようになっています(8900形と80000形は入線試験が必要ですが)。
運用の変化にも注目ですね。
ただ、成田空港線は千原線と違って、第3セクターを含むいくつもの会社線をつないでいるので、純粋な自社線内の直通ではないと思うのです。
この流れもあるかな?と考えていた矢先で、
一部の方の指摘もあるかと思いますが、
(この掲示板では、東京特許許可局 様)
オリエンタルランドの株価絡みでの、
投資ファンドへの防衛策ともいわれております。
子会社にするとか、あるいは、
京成電鉄本体そのものを持ち株会社にして、
各社を事業規模や将来性を考えて、
そこにブラ下げる仕組みもありかと思っていたのですが、
今回は、それは取らなかったようです。
情報ありがとうございます。
最終的には宗吾車両基地に一本化して検査するのが運用面ではいいのかもしれないですね。
合併まで約1年半ほどですが、さすがに1年半で全部引継ぎは厳しいと思うので、
おっしゃる通り、しばらくの間はくぬぎ山での検査は継続して少しずつ移管する感じでしょうか。
車両の運用については今後の動向を見ていこうと思います。
もし運賃体系を統一するなら、京成の体系になるでしょう。これは、短区間が高い新京成に合った運賃をわざわざくずすことになるので、統一しないのはわかります。しかしながら、合併しても利用者にとって変わるのは駅の掲示とHPくらいというのもなんだかな〜です。
京成津田沼での乗り換えは、JRとの乗り換えなどに比べれば少なく、割引を拡大しても大きな減収にならないと思います。