※追記 11/15 19:30:JR北海道から正式に発表されたので、その点を追記しました。
北海道新聞は、JR北海道が2024年3月に実施するダイヤ改正の概要を報じた。
札幌都市圏の変化については、まず「エアポート」が日中毎時6本(現行は5本)になる。9時から16時は新千歳空港発が10分間隔となる。一方で、北広島−新千歳空港間で各駅停車となる「区間快速」が新たに新設され、「エアポート」のバリエーションがさらに増える。2020年に新設された「特別快速」も今改正で増便される。
追ってJR北海道から正式発表されたところによると、日中のエアポート毎時6本の内訳は、特別快速が1、快速が3、区間快速が2。区快の登場によって、北広島−千歳間は普通の運転がなくなり、札幌−北広島間の普通毎時2本が代わりに運転される。苫小牧からの普通は千歳発着となる。
また、桑園に快速が新たに停車する。
特急関連では、「北斗」「すずらん」「おおぞら」「とかち」が全車指定席となり、自由席は廃止される。「ライラック」「カムイ」は自由席車を4両から2両へ減らす。
ここから私見です。JR北海道としては攻めた内容のダイヤ改正になりそうですね。新千歳から10分間隔になるとは驚きました。増発を可能にしたカギは区快の導入でしょうか。新聞がダイヤ改正の内容を事前にスクープすることは時折ありますが、都市圏ダイヤについてここまで詳細なのは珍しいですね。北海道新聞は無料登録で記事を読むことができました。
(北海道新聞)
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/939412/
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/939413/
(JR北海道)
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231115_KO_airport.pdf
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231115_KO_reservedseat.pdf
この情報は、ななさん、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
2023年11月11日
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特急列車の指定席増加の流れがJR北海道にもやってきましたね。気になる点は3つあります。
1つ目は企画券の扱いです。北海道フリーパスは普通車指定席に6回限定で乗れるおとくなきっぷですが、道南か道東を中心に旅行するとなると、6回では足りないような気がします。この制度をそのまま放置すると、旅程が組めないことも出てくるでしょう。訪日外国人向けの企画券と同じく回数無制限とするのか、別の策を出すのか、はたまた6回で十分とされるのか、気になるところです。
2つ目は1つ目と被るところですが、Sきっぷの扱いです。このきっぷは普通車自由席に乗れる割引率の高い往復タイプの企画券ですが、おそらく指定席化の支障となるきっぷです。とはいえ、高速バスとの競争に必要なものでしょうから、今後の処遇が気になるところです。
3つ目はuシートの扱いです。カムイとすずらんには設備をグレートアップした普通車指定席のuシートが連結されていますが、これが今回の拡大する指定席にも広がるのか、というところが気になります。北斗・とかち・おおぞらは自由席もuシートに相当する席ですから、カムイ・ライラックも同じようにするのでしょうかね?
千歳線は快速エアポートが15分間隔の時代から過密なダイヤですが、さらに増発できるとは驚きです。区間快速が普通を一部代替するのでしょうかね?千歳発着の普通を北広島発着にして、そこに区間快速を通すという感じでしょうか?
早期記事作成本当にありがとうございます。
さて、JR北海道グループの長期経営ビジョン,中期経営計画(下記(1))で大きく取り上げられていた「新千歳空港アクセス」(同20ページ目等)の強化に再び踏み込むということですね。
(1)https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20190409_KO_plan.pdf
千歳線は空港関連需要だけでなくエスコンフィールド(ボールパーク)来場者の輸送も担っており、輸送力増強は急務だったかと思います。
千歳線増発の大きな足枷となっているのが札幌貨物ターミナル発の貨物列車との平面交差です。「JR貨物とのダイヤ調整による千歳線の輸送力拡大の検討」(上記(1)37ページ目)という項目がありましたが、調整がついたということでしょうか。
銀千ハイパワー様もおっしゃっている普通の北広島発着化ですが、現状北広島で折り返すには3番線を使うしかないということで、列車によっては島松折返しもあるかもしれません。
※なお、ボールパーク新駅事業に関連して北広島2番線でも折返し可能とする計画があります(下記(2)参照)。
(2)https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20230913_KO_Kitahirosima.pdf
苫小牧発着の普通も一部苫小牧〜千歳間の折り返し運転に変更でしょうか。
また、区間快速はもしかするとサッポロビール庭園か島松での待避が発生しているかもしれません。
このあたりは続報を待ちたいです。
それにしても、ここまでくると千歳線の輸送力はほぼ限界かと思いますので、先述の長期経営ビジョンで挙がっていた「7両化」や「新千歳空港駅スルー化」にも期待したいところですね。
さまざまな課題をどのように解決したのか興味深いです。近い内に、どこかの鉄道雑誌、たとえばジャーナル誌あたりで解説記事が掲載されそうですね。
自分は札幌・千歳・旭川のホテルに連泊して移動することが多いので8回じゃ足りないです。
せめて座席未指定扱いしてくれないと、帯広で途中下車もできなくなってしまう。(特急券買えば乗れるだろという話はおいといて)
Sきっぷの代替はえきねっとトクだ値でしょう。
それより、かよエールはどうするんでしょう?
特に札幌岩見沢間とか。
>> 北斗・とかち・おおぞらは自由席もuシートに相当する席
札幌に従来座席のキハ261-1200が残っていた気がします。(最新情報は未確認)
新夕張〜新得の特例は空席に座ってもいいとかに期待したいです
自分は全く考えてなかったですけど、札幌〜苫小牧直通の普通の一部千歳〜苫小牧に短縮は大いにあり得そうですね、その場合、一部室蘭方面との直通がないかは気になります(2両編成の新型車両に余裕があれば)
この毎時6本化によって小樽〜札幌の快速エアポートも以前のような30分間隔に戻ると予想するけど、そうなれば有難いです。
>自分は札幌・千歳・旭川のホテルに連泊して移動することが多いので8回じゃ足りないです。
やはり足りないですか。足りないと思う人がどれほどいるかは未知数ではありますが、客離れに繋がらないかちょっと心配になります。
>Sきっぷの代替はえきねっとトクだ値でしょう。
>それより、かよエールはどうするんでしょう?
チケットレス特急券への移行も兼ねてえきねっとトクだ値にするのはあり得そうですね。そして、かよエールの存在をすっかり忘れていました…。
FREX定期券のつばさ号みたく空席に座るシステムしそうな気がします。指定席にも座れるようにして指のみ券を発券するとなると不正乗車の温床になりそうで怖いですし…。
いずれにせよ、ダイヤ改正までまだ先の話ですから、私の心配事がすべて杞憂で済むことを祈るばかりです。
それならあずさ、ひたちみたいに座席上にランプがほしいですね、つざさ、こまちみたくランプがないと、予約者がいつ来るか分からず落ち着きません。
・JR北海道が快速「エアポート」増発等に関し下記(1)にて発表,一部特急列車の「全車指定席化」等に関し下記(2)にて発表
(1)https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231115_KO_airport.pdf
(2)https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231115_KO_reservedseat.pdf
JR北海道の発表内容も追記していただきありがとうございます。
特別快速を毎時1本設定するなど、ダイヤ上の制約が多い中でも頑張っている印象です。
ひよりら様のおっしゃるように苫小牧方面からの千歳折返し普通が737系を使用し室蘭線室蘭方面と直通するのかなど、千歳線以外の変更点も気になりますね。
不等間隔化にともなう続行運転が、増発を可能にする理由の一つかもしれません。どんなダイヤになるか楽しみです。
当面はuシートは繁忙期料金、元自由席車は閑散期料金にするとか言った方策が必要でしょう。
全席uシート化するのが筋でしょう。
電車特急に関して言えば、自由席主体で良いのではと思います。
789系4両が余っていますが、増結用に回すのかなあ?
使わないのは勿体無い気がします。はこだてライナーの指定席車として増結しても良いかもしれませんね。
グリーン車とグランクラス利用者は無料提供するとか活用法を見出すべきでしょう
>> uシートと元自由席車の格差問題
現行すずらんでも料金差はないですし、差をつけないでしょう。
いずれは全席グレードアップ座席に交換はしていくと思いますけど。
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20231213_KO_kitaca_area.pdf
まずはエアポートの増発方法。
まさか特別快速を入れてくるとは思いませんでした。そして私の予想に反して普通列車はすべて北広島までの区間列車になったため、停車駅パターンだけ見ると典型的な近郊型のダイヤっぽく見えて面白いです。ただ、小樽方面まで営業する列車が特別快速と快速が1本ずつ、というのは小樽方面の不等間隔がそのままにされているような気がしています。等間隔の方がいいんじゃないかと思うのですが…
次に特急列車の指定席拡大と企画券について。
自由席への乗車を前提とした企画券はえきねっとの商品に統合、は誰かさんのコメント通りになりましたね。自由席が残る区間でも発売ともなれば、ゆくゆくは全列車で全席指定席になるのではないかと容易に想像できます。
かよエールは空席に座れ、かつ3日前から指のみ券を発売できるという想像以上に面白い制度になりました。これなら不正乗車の温床になりづらいのではないかと思います。
ただ北海道フリーパスへの言及は無く、現状維持(忌憚なく言えば改悪)の可能性が…。今日の発表で何かしら言及があると嬉しいですが。
https://www.jrhokkaido.co.jp/daiya20240316/index.html
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240123_KO_otokunakippu.pdf
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240202_KO_nemurosen_daiya.pdf
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240221_KO_2024BP.pdf
※上記によると、「ナイトゲーム開催時」は「札幌方面」では昨年とほぼ同様の「臨時快速列車の運転」,「『特別快速エアポート』の臨時停車」のほか、「臨時普通列車」を「定期最終列車の後」に運転、さらに「千歳方面」で「列車の延長運転(千歳→苫小牧)」も実施、とのこと。
(1)https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240226_KU_kushirokaisei.pdf
・JR北海道が根室線(富良野〜新得間)バス転換後の新しい交通体系に関し下記(2)にて発表
(2)https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20240222_KO_Nemuro_Furano_Shintoku.pdf
https://www.jrhokkaido.co.jp/daiya20240316/index.html
先行列車が遅れているのかと思っていましたが、新札幌には定時に着きました。あれれと思って時刻表を確認すると札幌まで36分?で、停車駅が3駅多い快速より1分速いだけした。
朝晩は速いのかもしれませんが、ゆるゆる走らざるを得ない時間帯は1,2駅追加停車しても所要時間は変わらないでしょう。こんなことなら追加停車した方がいいと思いますが、停まらない方が早く感じるとか、沿線からの利用者を減らしてでも空港利用者に配慮するという考えなのでしょうか。
https://www.stv.jp/news/stvnews/kiji/st88212f9d5e27400e9b217c400c821542.html