JR四国は2024年3月16日のJRグループ一斉ダイヤ改正において、徳島駅を中心とした各線で「タクトダイヤ」を導入する。
タクトダイヤとは、パターン化された複数の路線が相互に接続するようなダイヤのことで、たとえば中心駅に各方面から列車が集まり、相互に乗り換えを済ませた後に、また各方面に出発するダイヤなどだ。タクトとはドイツ語で指揮棒を意味する。
今改正では、徳島が中心駅となり、各線が相互に乗り換え可能となるダイヤが組まれる。列車が集まるのは毎時2回。最初の回(毎時7分〜30分)では、高徳線、牟岐線、徳島線、「うずしお」が相互に乗り換え可能。2回目の回(毎時42分〜00分)では、牟岐線、徳島線、鳴門線、「剣山」が相互に乗り換え可能となる。
さらに、牟岐線と高徳線・徳島線・鳴門線との直通列車も11本から30本へと大きく増やす。
JR四国はここ数年、各線区で日中のパターンダイヤの導入を進めてきた。今改正では、高徳線高松−引田間、土讃線高知−伊野間で新たに日中時間帯のパターンダイヤを導入する。徳島線ではよりパターンが精緻になり、徳島発の時刻を夕方以降も完全にパターン化する。
19:15 訂正・当初、伊野を「井野」と書いておりました。修正しました。ご指摘いただいたライジングさん、ありがとうございました。
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2023%2012%2015%2003.pdf
この情報は、ななさん、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
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パターンダイヤとタクトダイヤの導入によるメリットとしては、
発車時刻が揃うことで覚えやすく、利用しやすいダイヤになることと、
乗り換えがしやすくなることが挙げられます。
徳島地区の路線はどの路線も単線で、交換可能駅の配置などを考えれば、
パターンダイヤの構成は難易度が高かったのではないかと推測しますが、
それを上手いこと組み上げた担当者の方々には敬意を示したいです。
このダイヤにより、利用が少しでも増えることを願うばかりです。
JR四国もまとめていただきありがとうございます。
城端線,氷見線に関する議論の中で挙がっていた「タクトダイヤ」が、まさかこのタイミングで徳島に導入されるとは思いませんでした。
2019年改正で牟岐線にパターンダイヤが導入されて以降、JR四国管内はもちろん全国各地のローカル線でパターンダイヤが広がっていった印象があります。
今回の「タクトダイヤ」も、もしかすると四国内にとどまらず全国で導入が進むきっかけとなるかもしれません。
修正していただきありがとうございます。
個人的に、今から25〜30年前に高徳線のパターンダイヤ化を考えたことがありますが、当時は交換設備が乏しく、当時の設備ではパターン化はかなり難しいという印象でした。
その後、うずしおのスピードアップ等に伴い速度向上・交換設備増設がなされ、パターンダイヤ化も現実のものとなりました。
是非是非、全国の地方都市では標準的にパターンダイヤ、タクトダイヤ化してほしいです。
タクトダイヤは、スイス鉄道などで導入されていますが、ご当地ではそれにより需要喚起に成功したとか。
単線の多い線区ではダイヤ構成に苦慮すると思いますが、必要により行政が動いてパターンダイヤ・タクトダイヤ導入を促進するための助成金(交換設備増設、速度向上・部分複線化等の費用捻出)を一部でも出すといったスキームを創設しても良いのではと思います。
実施されると聞いてとてもうれしい反面、なんで気がつかなかったのと自分にがっかりです(笑)
https://www.u-toyama.ac.jp/wp/wp-content/uploads/20211214.pdf
(こちらにも貼り付けておいた方がいいと思いましたので)
https://www.jr-shikoku.co.jp/01_trainbus/jikoku_rev/