イブニング・ウイング号の全列車が、新たに京急蒲田、京急川崎、横浜に停車する。快特の停車駅と揃う格好になるが、いずれも乗車専用の扱いで、乗車にはWing Ticketが必要になる。降りることはできない。
また、現行ダイヤでは一般車に併結されているイブニング・ウィング14号・16号は、他と同じく8両編成での運行に変更となり、一般車併結は解消される見通しだ。
一般列車での変更点は、深夜0時台に羽田空港第1・第2ターミナル始発品川ゆきの快特が増発される。土休日には、早朝に金沢文庫始発羽田空港ゆき、深夜に羽田空港始発金沢文庫ゆきのそれぞれ急行が増発される。
大師線の下り終電が15分程度繰り下げされる。現行では京急川崎0:03発だが、0:17発となる。リリースでは「お客様のご利用状況に鑑み」と記されている。
ここから私見。地味ですが、大師線の終電繰り下げは興味深いと思いました。終電繰り上げが一つのトレンドとなってきた中で、逆張りをするのですから。沿線の住宅開発の進展と、それを京急側が歓迎している空気があるのだろうと思います。
https://www.keikyu.co.jp/company/news/2024/20241022HP_24100TE.html
この情報は、ななさん、夏海さん、シンデレラハネムーンさんからいただきました。ありがとうございました。
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イブニング・ウイング号は、停車駅追加で、事実上「全席指定の快特」になりますね。
追加駅、特に横浜からの乗車がどのくらいあるのか、は気になるところです。
羽田空港発着列車が増えるのは、インバウンドが好調な現状を踏まえると妥当な変化だと思います。
終電はコロナ禍以降、繰り上げがトレンドでしたが、今回大師線で繰り下げとなり、特急から乗り換えられるようになるのは大きいと思います。
一方で、久里浜線内の一部の駅で停車目標が追加されたことから噂されていた、
日中時間帯の京急久里浜〜三崎口間の系統分割については、記載がなかったので噂止まりであって、
実施はされないものとして理解…してよいものと現状では考えます。
イブニング・ウィング号の変更と回帰が目立つ改正ですね。
14号・16号については、珍しい運行体系も相まって複数のYouTuberがこぞって取り上げていましたが、どの動画を見てもそれなりに混雑している様子でした。
品川の出発時刻が21時に近いとはいえ、4両では足りなかったのかもしれません。
深夜早朝に料金徴収列車走らせるのも一考。
最初は品川から上大岡の無停車の快適性が損なわれ従来の客はサービスダウンになるかと思いましたが、どうやら途中3駅から利用できるのは2両だけが割り当てられるみたいですね。
要は他の6両は品川乗車のみの客で固定され上大岡までドアは開かず列車がただ停車するだけ、現在の快特連結のウイングと全く同じ状態ということ。所要時間はほぼ変わらないので、一般種別との差別化が崩れるという価値観の問題を除くと実用的には影響はほぼ無いと言っていいでしょう。
京阪も同様に特急停車駅そのままでライナーとして運行してますし。
ただ2両分座席が品川乗車分から減少になりますからそこの懸念点が残ります。蒲田川崎横浜からの利用がどれ程あるのか注目ですね。
羽田空港から(金沢文庫・横須賀中央、久里浜等の)上大岡以南に行く(帰る)場合、直通リムジンバスがないから必然的に京急線しか選択肢がなく、現ダイヤにおいて夕方の混雑時でも確実に座るには(21時台と22時台の特急2本を除いて)あまり速いとは言えない逗子・葉山行の急行を利用するしかありません。
(蒲田から快特や特急に乗るのではまず座れない。どうしてもイブニング・ウィング号を利用したければ品川まで戻る必要があるが、遠回りなので羽田空港発の急行より時間を要するので無意味。羽田空港〜横浜駅東口はリムジンバスあるけど横浜駅東口に到着後に地下街(PORTA)を通って乗り換えるのが面倒だし、横浜駅から乗る快特や特急はまず座れない)
夕方の混雑時でも羽田空港から確実に座って行く(帰る)選択肢に「(蒲田乗り換えだけど)イブニング・ウィング号という着席保証の速達種別」が加わるのは上大岡以南の羽田空港利用者にとって朗報だと思います。
大きな荷物を持っていることの多い空港到着客は、座りたい気持ちが特に強いので蒲田からの需要は見込めると予想します。
ただ一方で蒲田、川崎、横浜から乗る人でかつ着席需要を求める人を潜在的に見つけられたので、今回すべてのWing号を上記3駅に止めたんじゃないのかなと推察します。
また、増結車でのウイングでは文庫以南への利用に難があったのが解消されるのも大きいでしょう。
一方で、ウイングの横浜通過は、横浜でJRや東急に乗り換えるのを防止し、品川経由の定期券を選択させる意味合いもあったと推定します。
乗換検索の浸透によって最低運賃経路での定期支給の会社や、コロナ以降テレワーク等で定期券を使用しない会社が出ていること、みなとみらい開発等で横浜勤務者が再度増加しているのか等、様々な要因の影響が考えられそうです。
長期的にみて、品川経由の減少なのか、横浜を勤務地とする利用者への三浦半島居住アピールになるのか等、京急線の利用選択に与える影響も気になります。
現状では、私の体感だと混んでいる列車でも窓側が埋まるくらい、乗車率50%くらいかと思います。
2両分の枠を減らしても満席になることは無いと思いますが、好きな座席を選びづらくなるかもしれません。
E657さんへ
確かに空港客の需要はあるかと思います。
しかし、今回は券売機の設置を省略している上で、ウィング・シートのような現金を払ってすぐ乗ることもできません。KQuickの登録が必要になります。
何度も利用するような、頻繁に旅行する人や出張族は使うかもしれませんが、ごくたまにしか羽田に行かない人には面倒と思われて敬遠されるかもしれません。
どちらかといえば、蒲田川崎横浜に勤めている人の着席需要を拾いたいのではないかと思います。
ななさんへ
久里浜線のワンマン化の噂は私も聞いたことがあるものの、いずれのサイトでも京急久里浜での系統分断が予想されていて、私には疑問符が浮かぶばかりでした。
簡潔に申しますと、京急久里浜の配線は2面3線かつ留置線・渡り線がない構造で、系統分断には向いてないと思うためです。
噂を解説するサイトは数あれど、ダイヤグラムが成立するかの検証は見かけませんでした。
京急の中期経営計画ではワンマン化が明言されていますが、ホームドアの導入計画で大師線の全駅導入も明言されているところを見るに、
久里浜線ではなく大師線でワンマン化するのが自然ではないかと思います。
もっとも、時刻変更を伴わない形でごく一部の列車のみの、試験的なワンマン化はあり得るかもしれませんが。
(以下は久里浜線ワンマン化についての私の愚考です。長くなりますので読み飛ばしても構いません。)
現ダイヤに沿ってワンマン化する場合、
ワンマン列車が4番線に入線→
上りA快特が接続を取って中線から発車→
4分後に下りH特急が中線に入線→
4分後に上りH特急が中線から発車→
7分後にA快特が中線に入線→
1分後に4番線からワンマン列車が発車
8分後にワンマン列車が4番線に入線
といった流れになるかと思います。(列車によって1分ほど時間が前後します)
現ダイヤにおいては、H特急は折り返しにかなり余裕を持たせた構成となっていますので、
その状況で4分折り返しを設定するのは考えにくいです。
乗務員が引き続き折り返し列車の乗務に就く場合は、下りに2分以上の遅れが発生した段階で上りに折り返し遅れが発生します。
久里浜で交代の乗務員を用意すれば、多少余裕は生まれますが、ワンマン化は乗務員を減らすための合理化ですので、施策が矛盾してしまいます。
また、平日通勤時間帯や観光の繁忙期は6両以下のワンマン列車では足りないでしょうから、
ワンマン運転の時間帯は限られてきます。
すなわち、久里浜線のワンマン化は、ごく一部の時間帯の乗務員(車掌)の数を減らしたいためだけに、現状よりさらに遅れやすいダイヤグラムの設定をする、ということになります。
それならば、全時間帯でワンマン化が可能な大師線でワンマン化を行う方が合理的ではないかと思います。
参考までに、京急久里浜での折り返し方法は以下の通りになります。
下り→上り
・中線を使っての折り返し
・三崎口よりの本線を使っての折り返し(いわゆるMST)
上り→下り
・中線を使っての折り返し
・4番線を使っての折り返し
私の最寄り駅のみ確認しましたが、大きな変更点は見受けられませんでした。
久里浜線に関する考察、ありがとうございます。
私もX(旧Twitter)で駅掲出時刻表を見ました。
リリースに記載がなかったもので、変わった点としては、
・平日夜、品川発堀ノ内行き普通は、わずか1年で久里浜行きに戻される
・土休日夕方、一部の快特と特急で行先入れ替え(快特が久里浜止まりとなり、特急を三崎口まで延長)
が目に留まりました。
平日朝の三崎口発京成佐倉行き、夜の久里浜発成田空港(アクセス特急)行き、土休日の三崎口発成田空港(アクセス特急)行きは維持されているようです。
そうなると各社間での運用持ち替えは、今回は少ないかも知れません。
・追加三駅からの需要を見定めるため(一般販売を求める要望がどれだけ来るか)
・半導体不足の影響(コロナ禍あたりから言われていたことが今も響いている可能性)
・Wing Ticket発売機を追加三駅に設置することで「次の改正で停車か?」などと事前に予測・察知されるのを避けたかった
あたりが考えられます。
本数が少ないモーニング・ウィング号でさえ全ての乗車可能駅で一般販売(発売機を設置)しているので、(需要次第で)追加三駅にも設置される可能性はあると思います。
荷物用に2席分チケットとるってのは違反なんでしょうか
単にチケットレスでの導入で初期投資を抑えたかっただけかと思います。クレカもスマホも普及率が9割近い今だからできることですね。
ウィング号の拡充は、モーニング・ウィング号(2015年)→ウィング・シート(2019年)の順ですが、この内券売機が導入されたのはモーニング・ウィング号の時のみです。
そのモーニング・ウィング号のための券売機も減少傾向にあります(例えば文庫は元々2機あったが現在は1機)。
どちらかといえば、ウィング号専用券売機はゆくゆく全撤去されるのではないかと私は思います。
1人で二席分チケットを取ってしまったことが発覚すると、1席分は無効扱いになると思います。