先に発表されていた通り、直通特急、特急が、今改正から別府に停車する。
平日早朝には、東二見発山陽姫路ゆき特急の始発駅を西代に変更し、区間を延長する。朝ラッシュ時の霞ヶ丘発高砂ゆきS特急(3本)の運転時刻をいずれも13分繰り上げる。
夕ラッシュ時には、上りS特急(3本)の始発駅を高砂から山陽姫路に変更し、区間を延長する。
平日・土休日ともに、深夜時間帯に列車の増発をおこなう。山陽姫路発飾磨ゆき終電を4分繰り下げて、0:28発とする。
https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1733375694.pdf
この情報は、ななさん、急行Satさんからいただきました。ありがとうございました。
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【平日休日とも】
@終電延長 明石東二見間、飾磨姫路間 =新快速との連絡要望への回答?
JR新快速下り 0:03姫路着
→山陽姫路発 0:09飾磨行き
JR新快速下り23:58明石着・24:20姫路着
→山陽明石発 0:04飾磨行き
→山陽姫路発24:24飾磨行き
姫路での4分乗換は苦しいが、意志を持てばできなくは無いです。新快速が1分でも遅れたらダメでしょう。
【以下平日】
A早朝特急増便 西代→東二見→別府6:05(→姫路)
別府下車→神戸製鋼加古川製鉄所の三交替第1勤(事実上6:45業務開始)への通勤バス、と考えるとうまく行きそうなのですが、三交替は土日関係なく勤務があります。そこが解せません。
ただ東須磨あたりに送り込みしてまで特急を新設する理由は他に考えにくく、成績によっては休日にも特急が設定されると予想します。
B退勤時S特急増便 姫路→高砂(→神戸)
S特急は4両以下なので直通特急とは別に姫路へ回送する必要が発生。
→高砂・姫路市沿岸部のパナ、三菱重工、サントリー、関西電力等の通勤需要。
乗降客1万1千人の荒井→三宮まで1時間を超えるが、定期券ならルートは固定。「1分でも早く」ではなく「座って帰りたい」が本音。
ABは沿線企業からの要望の反映でしょう。
前回別府停車の記事にもコメントした通り、別府停車は私のような休日利用者には家賃などが上がるので嫌です。一方、別府や荒井や白浜の宮に毎日通勤してくる人には朝の5分10分が貴重です。
通勤通学以外での利用は多少視点が変わりますが、新快速と大阪姫路、大阪明石、神戸姫路、神戸明石、明石姫路といった区間でスピード対決は非現実的です。
私自身がマイカーを捨てて山陽電車を選んでいるのは「座れるから」です。明石より西では、敵は新快速ではなく自家用車です。神戸電鉄粟生線の轍を踏まないためにどうしたらいいか、山陽電鉄は必死に考えているはずです。
山陽と阪神のダイヤパターン調整の為とはいえ、停車駅少ない赤色直特に加えて停車駅の多い黄色直特と設定しているくらいですから、ハナから新快速への対抗意識を感じません。
明石で直特と新快速の到着や発車がほぼ同じなので、三宮や神戸が目的地なら明石での乗り換えも少ない印象です。
別府(べふ)の停車も荒井の部分停車も沿線の利便性を配慮があって好印象(朝夕の荒井駅は隣の高砂より利用者多いと思う)
神戸・三宮〜網干線方面の利用においても、新快速&姫路駅経由より直特&飾磨乗り換えの比率が高く、決して新快速に負けてない印象です。
座席面でも山陽の直特はごく一部の車両だけですが一人掛け転換クロスがお気に入りで新快速は使わず直特一択の利用者もいます。
運賃面でも三宮・姫路1dayチケットや阪神・山陽 シーサイド1dayチケットなどお得なきっぷ目当てで山陽電車を利用している人も多い。
以上のような事情で山陽電車は利用者が多くて神戸電鉄は粟生線のような廃線の危機は感じたことがないですね。
(本線は無論、網干線も通勤通学買い物で利用率は底固くて安泰な印象)
Bに関しては普通→S特急への変更と思われます。
普通車のダイヤに近い時間へ変更入りますし。
恐らくS特急は大塩で直特退避後は終点先着になりそうなので、
ある程度速達性も意識していると見えます。
E657さん
>ハナから新快速への対抗意識を感じません。
いや対応意識がないならそもそも直通特急なんか出さないでしょう。
震災復旧に時間を要したことによりJRに流れた
顧客を取り戻すことも直通特急の目的の一つです。
そのためには、新快速にも対抗する必要があったはずです。
それが年月を経た結果、優先事項が変わり停車駅が増えたと考えるほうが自然です。
実際、黄色直特が設定されたのは直通特急運行開始から
11年も経った2009年の話ですからね。
仰る通りJR(神戸線)からの利用者を取り込むのも直通特急の目的だと思います。
実際に明石以西〜三宮以東のJRの快速や各停の利用者の一部が直通特急にシフトしましたし、山陽明石での流出も減りましたので。
それにしても直通特急は運行開始当初は今より10分程度速かったので運行開始当初の山陽電鉄は新快速も意識していたと思います。
>Bに関しては普通→S特急への変更と思われます。
>普通車のダイヤに近い時間へ変更入りますし。
なるほど。普通列車のスジをS特急に置き換えて、神戸方面行きの普通列車を東二見発にすれば回送コストの増加は0ですね。
姫路から東二見まで各駅停車のS特急と別に普通列車を残せば、高砂まで直通特急から逃げないといけません。できなくは無いですが。
>対応意識がないならそもそも直通特急なんか出さないでしょう。
これは私が書いた「(大阪・神戸・明石・姫路間の)スピードでは」ということですね。しんさんも、E657さんも間違っていません。
ただし、歴史的に見れば:
・山陽特急は戦前の昭和9年運転開始。東二見・高砂・大塩通過。
・国鉄西明石以西の電化は1958(昭和33)年。1972(昭和47)年新快速姫路延伸の後も、西明石以西の各駅に停まる列車は冷遇され、線路保守のためなのか「午前10時の次は11時。ご注意下さい」という時刻表を西明石駅で35年ぐらい前に見たことがあります。
姫路から大阪を通勤通学圏にしたのが新快速。
その半世紀前に、姫路から神戸を通勤通学圏にしたのが山陽特急。
つまり山陽電鉄に言わせれば、現在でこそ「対抗意識」かもしれませんが、加えて「そもそも長年神戸と姫路を結んできたのは我々山陽電鉄。国鉄ではない!」という矜持があって、神戸高速鉄道建設、110km/h運転、直通特急ということをやってきたように思います。
現在の直通特急は、大阪姫路間の列車というより、
@大阪梅田―神戸三宮の特急電車
A神戸三宮ー板宿の地下鉄
B板宿ー明石ー姫路の特急電車
を繋げて乗換えを無くしたものと考えると良いと思います。