2023年01月03日

[JR西日本]奈良線複線化で城陽−京都間増発。新快速Aシートは6往復に拡大(2023年3月18日ダイヤ改正・8)

 JR西日本は、2023年3月18日のJRグループ一斉ダイヤ改正の内容を発表した。京阪神地域の各線は、多くの路線で減便となった前回(2022年春)の改正と比べて、小幅な変化にとどまるようだ。
 なお、同日に開業するうめきた新駅(大阪/北梅田)関連およびおおさか東線の大阪延伸については、こちらの記事をごらんください。

 奈良線では、複線化工事の進捗に伴い、京都−城陽間、山城多賀−玉水間が複線となる。対向列車待避の時間がなくなるため、所要時間短縮と運転間隔均等化を図るという。
 日中の「みやこ路快速」は両方向とも所要時間が44分となる。
 平日朝7時台前半に城陽発の普通1本、区間快速1本を増発する。このうち普通1本は、宇治始発列車を延長する。
 
 JR神戸線、JR京都線、琵琶湖線では、有料着席サービス「Aシート」車両を備えた新快速を、現在の2往復から6往復へ拡大する。姫路・三ノ宮−大阪間の朝晩の通勤時間帯に合わせた列車が増発されている。
 「Aシート」は2019年春にはじまり、当初は自由席だったが2022年春から指定席となっている。

 JR宝塚線では、平日夜に大阪21:15発普通新三田ゆきを宝塚止まりに短縮する。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(JR西日本)
https://www.westjr.co.jp/press/article/2022/12/page_21495.html
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221216_00_press_daiyakintou.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 09:55 | Comment(12) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [JR西日本]奈良線複線化で城陽−京都間増発。新快速Aシートは6往復に拡大(2023年3月18日ダイヤ改正・8) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022-23年越しの終夜運転。首都圏ではさらに縮小

 コロナ禍以前は年越しの恒例となっていた首都圏各線の終夜運転。2022年大晦日から2023年元日朝までの今回は、一部の会社のみで、前回(2021〜22年)よりもさらに縮小しての実施となった。
 今回、首都圏近郊で終夜運転を実施したのは、JR東日本、京成、京王と多摩モノレール。1年前は一部の区間で実施した東京メトロと都営地下鉄は今回一切実施しなかった。
 京成、京王と多摩モノレールは1年前とほぼ同じだが、JRでは、1年前は実施した埼京線、湘南新宿ライン、高崎線、宇都宮線については今回は実施せず、総武本線・成田線や横須賀線などは運転間隔を延ばすなど、縮小傾向がみられた。

▼2022-23年の年越しで終夜運転を実施した首都圏近郊各社とその区間
(終電繰り下げ、初電繰り上げをおこなう各社および区間もありますが、このリストでは省略しました)

JR東日本
山手線 内回り・外回り
京浜東北線 桜木町−大宮間
中央・総武線各駅停車 三鷹−千葉間
中央線快速 三鷹−高尾間
総武本線・成田線 千葉−成田間(上下2本ずつ)
横須賀線 横浜−逗子間
青梅線 立川−御嶽間(上下2本ずつ)
https://www.jreast.co.jp/press/2022/tokyo/20221201_to01.pdf

京成電鉄
上野−成田間、押上−金町間
https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/IVMUCMp2.pdf

京王電鉄
新宿−高尾山口間、新線新宿−笹塚間
https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20221208_shuuya.pdf

多摩モノレール
全線
https://www.tama-monorail.co.jp/221212_pressrelease.pdf

この情報は、ライジングさん、ななさん、銀千ハイパワーさんにいただきました。ありがとうございました。今回は事後になった上、今回も首都圏近郊のみの記事化となりましてすみません。それ以外の地域の情報を寄せていただいた皆さま、申し訳ありません。
posted by Uchio at 09:31 | Comment(4) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - 2022-23年越しの終夜運転。首都圏ではさらに縮小 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月27日

[東急]田園都市線で平日朝ラッシュピーク後の準急2本を急行に。深夜は減便(2023年3月18日ダイヤ改正・7)

 東急電鉄は2023年3月18日に、世田谷線、こどもの国線を除いたダイヤ改正をおこなう。来春開業に向けて準備が進む東急新横浜線の開業日も同日とすることを発表した。
 この記事では、田園都市線、大井町線、東急多摩川線、池上線について取り上げます(東横線、目黒線については、全貌が判明したあたりで記事化しようと思います)。

 田園都市線では、平日朝上りで、ラッシュピーク後となる時間帯(渋谷着8:50〜9:10)に、準急2本を急行に変更するほか、準急2本、急行1本も種別は据え置いたまま所要時間を短縮する。一方、渋谷を9時台前半に到着する各停1本を削減する。
 平日夜下りでは、23時台と0時台にそれぞれ各駅停車を1本ずつ削減する。
 土休日には、渋谷発23時台の各駅停車1本を準急に変更する。

 大井町線では、田園都市線の改正に合わせた時刻変更をおこなう。

 東急多摩川線では、土休日の日中の本数を毎時10本から9本に削減する。平日朝7〜9時台には、両方向ともそれぞれ4本を削減する。

 池上線では、平日朝ラッシュピーク前後に本数を削減する。たとえば、6時台には雪が谷大塚から蒲田方向(下り)が1本、9時台に五反田方向(上り)が1本など、上下あわせて6本。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-3.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 17:32 | Comment(3) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [東急]田園都市線で平日朝ラッシュピーク後の準急2本を急行に。深夜は減便(2023年3月18日ダイヤ改正・7) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月26日

[都営]新宿線急行、平日朝夕に4本新設。日中の8本は全廃(2023年3月18日ダイヤ改正・6)

 東京都交通局は2023年3月18日、都営地下鉄新宿線と三田線でダイヤ改正をおこなう。

 都営新宿線では、平日日中の急行が全廃となる一方で、朝に上り3本、夕方に下り1本の急行が新設される。
 新宿線の急行は2022年3月までは日中に毎時3本(20分間隔)運行されていたが、3月のダイヤ改正で大幅に削減され、特に平日は上下それぞれ4本にまで減っている。今改正で、それらはすべて廃止される。代わりに、朝3本、夕方1本が新設される。朝は上りで、7時台に大島発1本、9時台に大島発、本八幡発それぞれ1本ずつ設定される(各停からの置き換え)。夕方は下りで17時台に新宿方面からの1本が設定される(本八幡ゆきと思われる)。
 土休日も、リリースによると、11〜15時台の急行は廃止される。朝上りと夕方下りにも急行が数本ずつあるが、こちらは残りそうだ。
 そのほか、平日・土休日ともに早朝5時台に大島発本八幡ゆき各駅停車1本を増発する。

 都営三田線では、早朝6時台に白金高輪折り返しの列車1本を東急直通とする。そのほか、東急新横浜線、相鉄線との直通運転が開始される。日中は毎時2本(30分に1本)、相鉄直通列車が走るという。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(東京都交通局)
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022121610732_h_01.pdf
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022121610729_h_01.pdf

この情報は、ななさん、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 16:51 | Comment(13) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [都営]新宿線急行、平日朝夕に4本新設。日中の8本は全廃(2023年3月18日ダイヤ改正・6) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月25日

[京王]井の頭線は朝夕に減便。京王線は深夜に微減。京王ライナーは増発(2023年3月18日ダイヤ改正・5)

 京王電鉄は2023年3月18日、各線のダイヤ改正をおこなう。

 井の頭線では、平日朝夕ラッシュ時に減便をおこなう。
 平日朝上りは、8時台を現行26本から2本減らして24本とする。7時台以前にも1本減便する。平日夜下りは、19時台に1本減らして19本、20時台は3本減らして15本、21時台は2本減らして14本とする。22時以降にも2本減らす。
 土休日も早朝と深夜に上下合わせて6本を減らす。

 京王線系統では、平日夜21〜22時台に減便をおこなう。上り下りそれぞれ3本ずつ減便となる。土休日も21時台に上下合わせて5本を減らす。いずれも、どの種別、行き先の列車が減るのかは不明だ。
 有料列車では、京王ライナーを平日朝夕に増発する。朝は八王子系統、橋本系統ともに1本増発する。いずれも新宿に8時台に到着する。夕方には、橋本系統を3本増発する。18〜20時台は毎時2本となる。
 土休日は京王ライナーの両系統、Mt.TAKAO号のいずれも増発し、初発を1時間早い時間とする。八王子系統は新宿16:00、橋本系統は新宿15:20、Mt.TAKAO号は高尾山口14:15がそれぞれ初発となる。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(京王)
https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20221216_daiyakaisei.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 09:20 | Comment(5) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [京王]井の頭線は朝夕に減便。京王線は深夜に微減。京王ライナーは増発(2023年3月18日ダイヤ改正・5) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月24日

[西武]拝島ライナーを朝に新設。池袋線は朝の清瀬始発を削減(2023年3月18日ダイヤ改正・4)

 西武鉄道は2022年3月18日に、多摩川線を除く各線のダイヤ改正をおこなう。
 今年(2022年)3月のダイヤ改正では、新宿線も池袋線も日中パターンの中で減便があったが、今回は日中の変更点は小さく、比較的小ぶりの改正となりそうだ。

新宿線■朝上りに拝島ライナー新設。夕方は優等列車を区間延長

 新宿線系統では、平日朝ラッシュ時に、田無発上り準急2本を新所沢始発に延長する。また、朝8時台に玉川上水発各停西武新宿ゆき1本を増発する。
 平日夕方から夜間には、下りの急行・準急の区間延長をおこなう。玉川上水ゆきはすべて拝島ゆきに、新所沢ゆきの一部を本川越ゆきにそれぞれ延長する。一方、17時以降の各駅停車の一部で運転区間を短縮する。
 有料列車関連では、「拝島ライナー」を平日上りに2本新設する。新設自体は発表済み(記事はこちら)だが、今回は新たに時刻が明らかにされ、拝島6:28発西武新宿7:20着、拝島8:00発西武新宿8:52着となる。夜の下りについては、小平での接続列車をすべて本川越ゆきにするという。
 特急「小江戸」についても、本川越を9:00までに出発する上り7本について、時刻を変更する。現ダイヤは最ピーク帯1時間20分を避け、その前後に設定されているが、避ける時間帯を約1時間に縮小する。改正後は「小江戸10号」は高田馬場8:23着となる。

池袋線■平日朝の清瀬始発を2本減。秩父鉄道との直通はさらに縮小

 池袋線系統では、平日朝7時台の清瀬発新木場ゆき2本を削減する。リリースには「ご利用状況に合わせ」とある。また、18時以降の池袋発の急行をすべて5番ホーム発に変更する。
 西武秩父線では、土休日の秩父鉄道との直通列車を変更する。朝の飯能発長瀞・三峰口ゆきを2本から1本に削減する。一方で、横瀬発長瀞ゆき1本を新設する(横瀬で特急と接続)。夕方の長瀞・三峰口発飯能ゆきは廃止する。2020年までは池袋からの快急も運転されていた秩父鉄道との直通列車は風前の灯火といった状況だ。
 狭山線では、土休日12〜15時について、現在は毎時4本だが、これを3本に減らす。
 特急関連では、平日朝に上り1本を増発する。西武秩父6:02発「ちちぶ12号」で、池袋には7:32に到着する。新宿線と同様、最ピーク帯で特急を避ける時間帯を縮小する。
 土休日朝の西武秩父ゆき「S-TRAIN1号」は、1時間弱繰り下げて、元町・中華街7:46発とする(現行は7:01発)。リリースでは「便利な時刻に変更する」としている。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(西武鉄道)
https://www.seiburailway.jp/file.jsp?newsroom/news/file/20221216_daiya.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 11:53 | Comment(10) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [西武]拝島ライナーを朝に新設。池袋線は朝の清瀬始発を削減(2023年3月18日ダイヤ改正・4) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月23日

[東京メトロ]有楽町線が日中毎時12→10本に減便。副都心線明治神宮前に通急停車(2023年3月18日ダイヤ改正・3)

 東京メトロは2023年3月18日に東西線、千代田線、有楽町線、半蔵門線、南北線、副都心線でダイヤ改正をおこなう。

 有楽町線では日中の本数を毎時12本から10本に減らす。池袋−新木場間の区間列車を削減する。日中の本数が12本になったのは2020年3月のダイヤ改正で、このとき10本から12本に増やし、6分間隔が5分間隔になった。増えた2本は西武線直通列車だったが、今年(2022年)3月のダイヤ改正で、池袋−新木場間の区間列車に短縮していた。
 そのほか、平日朝7〜9時台には、新木場方面4本、和光市方面2本を減便するほか、同23時台には和光市方面を1本削減する。

 副都心線では、明治神宮前に通勤急行を停車させる。同駅については、2010年に土休日の急行が停車するようになり、2016年からは平日も急行停車となったが、通勤急行は依然として通過していた。
 平日朝8時台に渋谷−新宿三丁目間で両方向とも4本増発する。東急線からの新宿三丁目発着列車が増えることになりそうだ。一方で、同区間は6〜7時台には新宿三丁目方向1本、渋谷方向2本を減らす。
 朝9時台には和光市から渋谷方面を1本増やす。
 一方で、平日21時以降は減便をおこなう。
 土休日には、渋谷−新宿三丁目間の早朝および19時以降で減便をおこなう。

 東西線では、平日朝5〜6時台に東陽町−中野間を1往復削減する。
 千代田線では、平日朝8時台に霞ヶ関発綾瀬方面ゆきを1本増やす。土休日19〜20時台には綾瀬−北綾瀬間で1往復削減する。
 半蔵門線では、平日朝9時台の押上方向を1本削減するほか、平日23時台には両方向あわせて3本減らす。
 南北線では、5時台の白金高輪発浦和美園ゆき1本を東急線内始発に変更する。
 南北線、副都心線では東急新横浜線、相鉄線との直通運転が開始される。日中については、副都心線は毎時2本が相鉄直通になり、南北線では新横浜発着の列車が走るという。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(東京メトロ)
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews221216_85.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 13:06 | Comment(6) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [東京メトロ]有楽町線が日中毎時12→10本に減便。副都心線明治神宮前に通急停車(2023年3月18日ダイヤ改正・3) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月18日

[JR東日本]総武線、中央線、山手線などで減便。京葉線西船橋口は増発(2023年3月18日ダイヤ改正・2)

 JR東日本は2023年3月18日のJRグループ一斉ダイヤ改正の内容を明らかにした。この記事では、公表された内容のうち、首都圏の一般列車を中心にまとめます。

 時事通信の記事によると、JR東日本は今改正で在来線の本数を124本減らすという。前改正(2022年春)は239本減だったため、昨年と比較すると減便の規模は約半分となる。

山手線■平日に35本減便

 時事通信などによると、山手線の運行本数は平日1日あたり35本減るという。

総武線■快速が日中に減便。各駅停車も本数見直し

 総武線快速は日中の時間帯に減便をおこなう。成田空港発着の快速は現在毎時1〜2本だが、これが毎時1本になる。減便となる快速の代わりに千葉−成田空港間は普通列車が運転される。なお、該当の快速が、千葉発着に短縮されるのか、東京−千葉間は削減になるのかははっきりしない。
 総武線各駅停車(緩行線)も、「利用状況に合わせた運転本数の見直し」をするとしている。
 総武本線では、横芝ゆきの終電(千葉23:50発)は成東止まりに短縮となる。代わりに22時台に普通1本が成東−横芝間を延長となる。
 成田線(千葉口)は深夜の上下1本ずつを減便する。

京葉線・武蔵野線■一部の快速を各停に変更。西船橋発着を増発

 京葉線では、新習志野−海浜幕張間に新駅・幕張豊砂が開業する。各停のみ(武蔵野線直通列車も含む)が停車する。
 平日朝ラッシュ時に西船橋始発の東京ゆきが2本登場する。いずれも10両編成。さらに、現行の東所沢発東京ゆき1本を、海浜幕張ゆきに変更する。
 同じく夕ラッシュ時18時台に東京発西船橋ゆき、海浜幕張発西船橋ゆきを1本ずつ増発する。こちらもいずれも10両編成。
 一方で、千葉支社のリリースには「東京−蘇我間の一部の快速を各停に変更するほか、運転本数を見直す」とあり、上り快速の運転時間帯は18時台で終了になるという。現行では、平日上りは19〜21時台に毎時2〜3本の快速が運転されている。
 その上でさらに「東京−蘇我間は利用状況に合わせて運転本数を見直す」という文言もある。
 千葉日報は、京葉線のダイヤ改正について、快速は夕方以降の上りを中心に減便し、一方で東京−海浜幕張間の各停を増やすと報じている。

常磐線■中電の一部を10両から15両化

 常磐線では、日中から夜間にかけて、品川−土浦間の上下各6本(一部は上野発着)について10両編成から15両編成に変更する。
 上野発21時台の土浦ゆき1本を減便して間隔を調整する。
 特急「ときわ」は、全列車が柏に停車するようになる。

(水戸支社の公表した内容のみです)
※追記・訂正:当初、東京支社うんぬんと書いておりましたが、組織変更により東京支社は現在、首都圏本部と名前が変わっているそうです。その部分は削除しました。ライジングさん、ありがとうございました。

高崎線・両毛線■前橋発着の高崎線を削減

 高崎線・両毛線では、上野(もしくは東京以南)−前橋間の列車の一部が、高崎または籠原止まりに短縮となる。対象は下り7本(土休日は6本)、上り4本。高崎−前橋間が別の列車として運行される場合もあるが、単純な削減の場合もある。
 特急「草津」は「草津・四万」、「スワローあかぎ」は「あかぎ」にそれぞれ改名する。「草津・四万」は全車指定席になり、「あかぎ」は新たな着席サービスが導入され、異なる料金体系となる。

京浜東北線■夕方以降に減便

 京浜東北線は、朝日新聞によると夕方以降に減便となる9路線の一つとして名前が挙がっている。

東海道線■東京始発の快速「アクティー」廃止

 東海道線では、数少ない東京始発の下り列車だった夜の快速「アクティー」2本がなくなる。19:48発は上野始発の普通に置き換わり、20:48発は単純に廃止となる。快速「アクティー」は東海道線の快速列車として長く運行されてきたが、2021年春の改正で日中の運転がなくなり、夜間だけの運転になっていた。

中央線■「全面的に列車本数見直し」

 中央線では、利用状況の変化に合わせて「全面的に列車の本数を見直す」としている。
 具体的にあがっているのは、平日朝ラッシュの最ピーク時に、時間あたり29本から28本に減らす一方で、早朝帯は1本増やすとしている。
 夜間も減便をしつつ、行き先を延長して利用しやすいダイヤとするとしている。

青梅線・五日市線■日中に中央線直通増加

 青梅線では、日中に中央線との直通列車を増やす。平日は上下計35本、土休日は上下計40本。
 一方で、朝ラッシュを含めて本数の見直しをおこなう。
 青梅で系統を完全に分断する。御嶽・奥多摩方面はすべて青梅発着となる。「ホリデー快速おくたま・あきがわ」については、改正後は「おくたま」は東京−青梅間と青梅−奥多摩間で別々の列車となる。また、「あきがわ」については廃止し、改正後は「おくたま」から拝島で五日市線列車と同一ホームで乗り換えができるようにするという。
 五日市線では、青梅線立川直通の列車を増やす。

南武線■朝に小田栄始発を増発

 南武線支線では、朝6時台に小田栄始発の尻手ゆきを増発する。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(JR東日本)
https://www.jreast.co.jp/press/2022/timetable/
(時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022121601057&g=eco
(千葉日報)
https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/1009542
(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/DA3S15504410.html?iref=pc_ss_date_article

この情報は、えむえす・あっぷさん、ななさん、夏海さん、京浜東北線利用歴45年さんからいただきました。
posted by Uchio at 19:50 | Comment(17) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [JR東日本]総武線、中央線、山手線などで減便。京葉線西船橋口は増発(2023年3月18日ダイヤ改正・2) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[東武]東上線の優等停車駅再編。快速廃止、準急が上板橋停車、快急が朝霞台停車で志木通過に(2023年3月18日ダイヤ改正・1)

 東武鉄道は2023年3月18日にダイヤ改正をおこなう。大きな変化があるのは東上線系統で、優等列車の停車駅が全面的に再編される。東武スカイツリーライン系統は、既に発表済みの特急南栗橋停車と、JR・東武直通特急の本数削減・一部臨時化だ。

東上線優等再編■Fライナーは快急に変更。急行は朝霞にも停車

 東上線では、優等列車の停車駅が再編され、日中の構成も変わる。
 まず、準急の停車駅に上板橋が追加される。
 急行の停車駅に朝霞が追加される。
 快速急行は、現在は和光市−川越間で志木にのみ停車しているが、改正後は志木は通過し、代わりに朝霞台に停車する。そして川越市以遠は各駅停車となる。
 一方で快速は廃止される。快速は2013年に急行を超える速達列車として新設され、特急や快速急行が限られた時間帯のみの運行だったのに対し、日中に毎時2本走って存在感を示しているが、ちょうど10年で消えることになる。
 日中のパターンも変わる。東京メトロ副都心線・東急東横線直通の「Fライナー」は、現在は東上線内では急行だが、改正後は快速急行に変わる。
 具体的な本数がリリースで明らかになっているのは、川越市−森林公園間で、現行では毎時8本(うち2本は通過駅がある快速)走るが、急行4本、快速急行2本の6本となり、ほぼ10分間隔となる。
 ここから私見です。大胆な再編ですね。日中の川越市以南についてはリリースには記載がないのですが、仮に優等の本数に変化がなければ、急行4本、快急2本のほか、川越市発着の準急4本があるということになるでしょうか。上板橋の準急停車は、京急や京成でもみられる近郊区間重視の流れでしょうね。

東上線朝晩その他■朝夕ラッシュ時は本数見直し、上り終電は繰り下げ

 朝ラッシュ時は減便をおこなう。現在最ピークの1時間に24本のところを22本にするという。
 夕ラッシュ時も、東上線と越生線で利用状況に合わせて種別や行き先、本数を見直すとしている。
 また、川越市以北の上り終電が大幅に繰り下がる。森林公園から川越市ゆきの終電(現行23:48発)は0:39発に繰り下がり、川越市到着は1時を越える。また朝の志木以北の初電も6〜7分繰り上がる。
 川越特急は増発となる。平日午前下りに2本増やして4本に、土休日午前下りも1本増やして3本となる。また、夕方から夜間の上りが大幅に増える。夕方のTJライナー用の送り込み列車が、快速急行から川越特急に変更になる可能性がある。
 TJライナーは平日朝上り1本、夕方下り1本が増えるほか、土日の朝上り列車が新設される。本数は3本で、池袋に9〜10時台に到着する。
 東急新横浜線開業で、東武東上線からも新横浜に直通する列車が、日中に毎時1本程度と朝晩に少々運行されるようになる。

スカイツリーライン系統■JRとの直通特急を減便

 東武スカイツリーライン系統では、JRと東武日光線を直通する特急(スペーシア日光、きぬがわなど)は、定期列車が減って2往復となる(現行は4往復)。

2023年3月18日ダイヤ改正の記事の一覧はこちら

(東武鉄道)
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216095003CgiPlyiMuAYy0ETMej1V2g.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 11:00 | Comment(26) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [東武]東上線の優等停車駅再編。快速廃止、準急が上板橋停車、快急が朝霞台停車で志木通過に(2023年3月18日ダイヤ改正・1) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月13日

[速報]2023年春の一斉ダイヤ改正、まもなく各社が詳細を発表

 2023年春(3月)のJRグループ一斉ダイヤ改正の発表が近づいてきました。直通運転の拡大で私鉄各社も同日に改正するところが近年増えています。例年、12月中旬の金曜午後が発表タイミングで、今年も同じだとすると16日になります。
 当サイトでは、今回はこちらの記事に速報をいったん集約したいと思います。
 コロナ禍を受けて、ここ2年ほど多くの会社で減便基調のダイヤ改正が続きました。来春はどうなるのかが注目されます。

▼みなさまにお願い
いつも情報提供ありがとうございます。来春の一斉ダイヤ改正についてのリリースや報道などがありましたら、この記事のコメント欄に情報をいただけますと幸いです。
なお、このコメント欄は、情報以外でも来春の改正全般に関する話や、まだ記事化されていないリリースについてのコメントを書いていただいても構いません

▼12/12の時点で発表済みの各社改正内容
[JR西日本]おおさか東線が2023年春開業のうめきた新駅に乗り入れ。直通快速はJR淡路にも停車
[相鉄][東急]新横浜線開業ダイヤの概要を発表。相鉄本線は目黒線に、いずみ野線は東横線に直通。東横線内は急行に
[西武]拝島ライナーを朝上りに新設。2023年春から平日に2本運行開始
[東武]南栗橋に特急の一部を停車。2023年3月のダイヤ改正から

▼主な鉄道各社のリリース
以下の通りです。皆さまコメント欄での情報提供ありがとうございました。

JR北海道
https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/221216_KO_2023kaisei.pdf

JR東日本
https://www.jreast.co.jp/press/2022/timetable/

JR東海
https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042444.pdf

JR西日本
https://www.westjr.co.jp/press/article/2022/12/page_21495.html

JR四国
https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2012%2016%2001.pdf

JR九州
http://www.jrkyushu.co.jp/news/__icsFiles/afieldfile/2022/12/16/221216_train_diagram.pdf

JR貨物
https://www.jrfreight.co.jp/info/2022/files/20221216_01.pdf

東武鉄道
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216095003CgiPlyiMuAYy0ETMej1V2g.pdf
https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/20221216101641Go94FEwyvvv0lIzRTs4AuA.pdf

西武鉄道
https://www.seiburailway.jp/newsroom/news/daiya/

京王電鉄
https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2022/nr20221216_daiyakaisei.pdf

小田急電鉄
https://www.odakyu.jp/support/dq40940000000mqk-att/2023daiyashusei.pdf

相模鉄道
https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-194-rcr.pdf
https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-192-31t.pdf

東急電鉄
https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221216-3.pdf

東京メトロ
https://www.tokyometro.jp/news/images_h/metroNews221216_85.pdf

東京都交通局
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022121610732_h_01.pdf
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/subway/2022/sub_p_2022121610729_h.html

北越急行
https://hokuhoku.co.jp/press/20221216.pdf




▼過去の発表日は?
当サイトの過去記事から、2010年以降の発表日を調べてみました。
2021年(22年春改正)→12/17 ※東武・京王は12/10
2020年(21年春改正)→12/18 ※JR北海道は12/9、東急は12/16
2019年(20年春改正)→12/13
2018年(19年春改正)→12/14
2017年(18年春改正)→12/15
2016年(17年春改正)→12/16
2015年(16年春改正)→12/18
2014年(15年春改正)→12/19
2013年(14年春改正)→12/20
2012年(13年春改正)→12/21
2011年(12年春改正)→12/16
2010年(11年春改正)→12/17

▼ちょうど一年前を振り返る
今年(2022年)3月の一斉改正についての発表記事はこちらです
posted by Uchio at 07:38 | Comment(81) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [速報]2023年春の一斉ダイヤ改正、まもなく各社が詳細を発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月09日

[JR西日本]おおさか東線が2023年春開業のうめきた新駅に乗り入れ。直通快速はJR淡路にも停車

 JR西日本は2022年12月9日、2023年春に開業する大阪駅のうめきたエリア新ホーム(通称・うめきた新駅。計画時の仮称は北梅田)に関する運行体系を発表した。
 うめきた新駅計画は、大阪駅の北側を走る東海道支線を移設・地下化し、新たなホームを設置するもので、開業時には新ホームは大阪駅の一部(大阪駅「うめきたエリア」)になる。既存の大阪駅とはやや距離があるが、改札内連絡通路が整備される予定だ。
 新駅には、おおさか東線が乗り入れる。おおさか東線は2019年に新大阪まで延伸したが、さらに延びるかたちだ。新駅の停車本数は上下各71本で、そのうち上下各4本は直通快速。現行の新大阪発着の本数と同じで、全面的に乗り入れることになりそうだ。
 なお、開業に合わせたダイヤ改正で、直通快速はJR淡路に新たに停車する。リリースによると、直通快速は現在は7両編成だが、8両編成のクロスシート車両に変更されるという。
 将来的には、新駅にはなにわ筋線(現在建設中)も乗り入れる予定だ。
 特急列車では、「はるか」上下各30本、「くろしお」同18本が停車する(おそらく全列車と思われる)。なお、現在は「くろしお」は朝上りの一部と夕方以降の下りは西九条に停車しているが、うめきた新駅開業後は通過となる。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/221209_00_press_unkoutaikei.pdf

この情報は、ななさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 21:03 | Comment(34) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [JR西日本]おおさか東線が2023年春開業のうめきた新駅に乗り入れ。直通快速はJR淡路にも停車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月04日

[阪神]12〜1月の金曜夜に有料定員制の臨時列車「らくやんライナー」を運転。梅田発青木ゆき

 阪神電鉄は2022年12月〜2023年1月の一部の金曜日に、有料定員制の臨時列車「らくやんライナー」を運転すると発表した。
 大阪梅田20:19発、21:43発の計2本で、いずれも青木ゆき。途中の停車駅は野田、尼崎、武庫川、甲子園、西宮、香櫨園、打出、芦屋。大阪梅田と野田は乗車専用で、それ以外の各駅は降車専用となる。
 予約などはできず、当日発車10分前以降にホーム上の係員から整理券を買うことで乗車できる。整理券は距離にかかわらず200円。6両編成全体で180人分を販売する予定で、このうち30人(1両)分が野田駅乗車用に割り当てられる。
 運転日は2022/12/23、2023/1/6、1/13、1/20の4日間。いずれも金曜日だ。
 乗車時に有料座席サービスについてのアンケートを実施するとしていて、今後の本格導入に向けた試験的な運行という位置づけのようだ。
「乗りものニュース」の取材によると、阪神電鉄は基本的にクロスシート車を充当させる予定だが、場合によってはロングシート車になる可能性もあるという。

(阪神)
https://www.hankyu-hanshin.co.jp/release/docs/629d29286c930f222c8a4cbf6a112afb311c024e.pdf
(乗りものニュース)
https://trafficnews.jp/post/123094

この情報は、ライジングさん、サマンサさんからいただきました。ありがとうございました。
タグ:阪神
posted by Uchio at 22:03 | Comment(5) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [阪神]12〜1月の金曜夜に有料定員制の臨時列車「らくやんライナー」を運転。梅田発青木ゆき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[東京都]臨海地下鉄新線、ルートと駅の設置位置などの事業計画案を都が発表

 東京都は2022年11月、都心部と臨海副都心を結ぶ地下鉄新線の事業計画案をまとめた。
 この路線は、元々は東京都中央区が主導して「銀座−有明間」の地下鉄新線として検討されていたもので、2016年の交通政策審議会答申で採用され、昨年から東京都が本格的な検討を進めていた。
 今回の計画案では、ルートと駅の設置場所が絞り込まれた。都心側の起点は東京駅。駅の数は6カ所で、以下の通り(すべて仮称)。
東京……呉服橋交差点付近。東京駅日本橋口、半蔵門線三越前駅が近い
新銀座……丸ノ内線銀座駅の北側。有楽町、銀座一丁目駅とも近い
新築地……築地市場跡地。晴海通りよりも南
勝どき……晴海通りより1本海側。大江戸線勝どき駅との乗り換えを考慮
晴海……同。晴海郵便局付近
豊洲市場……ゆりかもめ市場前駅付近
有明・東京ビッグサイト……国際展示場駅近く。高速湾岸線の北側

 総延長は約6キロ。中央区が検討していたルートと必ずしも同じではないようだ。特に新銀座は、中央区案では銀座駅と東銀座駅の中間だったが、都の計画案では港区との境界線上になっている。勝どきと晴海はそれぞれに駅が設置される。
 概算事業費は4200〜5100億円。累積赤字は30年以内に解消できるとしている。
 今回の計画には含まれていないが、TX東京延伸との接続、有明から羽田空港アクセス線への接続については今後も検討をしていくとしている。
 東京都は今後、さらなる検討を進めるとともに、事業主体の選定に入っていく考えだという。
 なお、読売新聞によると、開業は2040年ごろの見通し。

(東京都)
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/bunyabetsu/kotsu_butsuryu/kentoukai.html
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/11/25/06.html
(読売新聞)
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221123-OYT1T50226/
https://www.yomiuri.co.jp/national/20221125-OYT1T50205/

この情報は、ななさん、ライジングさん、ムーンライトながら族さんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 22:00 | Comment(4) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [東京都]臨海地下鉄新線、ルートと駅の設置位置などの事業計画案を都が発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月24日

[相鉄][東急]新横浜線開業ダイヤの概要を発表。相鉄本線は目黒線に、いずみ野線は東横線に直通。東横線内は急行に

<お知らせ>
この記事はもともと、10/22に「[相鉄][東急]新横浜線開業ダイヤ、発表時期近づく。相鉄の担当者「本線・いずみ野線から東急に直通」」という見出しで公開した記事ですが、11/24に発表がありましたので、記事を書き換えた上で、タイムスタンプを直します。

 相模鉄道と東急電鉄は2022年11月24日、来年3月に運行を開始する「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線・東急新横浜線)の開業ダイヤの概要を発表した。この記事では、新線のダイヤと、既存各線への影響も含めて発表された中身をまとめます。

新横浜線ダイヤ■日中は毎時6本、朝は16本。東横線系統はすべて急行

 新たに開業する新横浜線を通る両社の直通列車は、朝ラッシュ時の一部を除いて、相鉄本線から目黒線、いずみ野線から東横線に、運行経路が固定される。
 東急線内では、東横線系統はすべて急行、目黒線系統は急行と各停で、いずれも新綱島は全列車が停車する。相鉄線内は、特急、通勤特急(いずみ野線の朝のみ)、各停。いずれも全列車が羽沢横浜国大に停車する。種別変更は新横浜で行われる(多くの列車が種別変更をすることになると思われる)
 日中は毎時6本。そのうち2本が、相鉄いずみ野線−東急東横線系統。2本が相鉄本線−東急目黒線系統。残る2本は、新横浜発着の目黒線系統となる。地域情報サイト「横浜日吉新聞」によると、目黒線の4本には急行も各停も含まれる(2本ずつ?)という。
 朝ラッシュのピーク時は1時間あたり16本。そのうち4本が東横線系統、12本が目黒線系統となる。目黒線系統のうち5本は新横浜始発となる。相鉄からの直通は同11本で、そのうち本線からは4本、いずみ野線からは7本となる。

東急■朝の菊名始発各停はなくなり、新線からの急行に

 東横線・目黒線ともに、朝ラッシュのピーク帯の運行本数は変わらないが、新線開業の影響で内容が変わる。
 東横線では、朝ラッシュ時の菊名始発各停(毎時4本)がなくなり、線内の各停の本数が減る。その分が、相鉄・新横浜からの急行に置き換わる形だ。東横線のピーク時の本数は現在は各停16、急行4、通勤特急4の合計24本だが、改正後は合計は変わらず、内訳が各停12、急行8(半数は相鉄・新横浜から直通)、通勤特急4になる。
 目黒線では、急行の退避駅を武蔵小山から奥沢に原則変更する。さらに、奥沢と武蔵小山の両方で各停を追い抜く急行を6本設定し、最大で5分の短縮をはかる。日吉始発列車は現状でピーク時に毎時22本あるが、10本となる。
 なお、両線とも日中帯がどうなるのかについては今回発表がなかった。とくに、相鉄からの直通列車(急行)が設定される東横線がどうなるのか、新線の列車の最終的な行き先がどこになるのか、今後の発表が待たれる。
 地域情報サイト「横浜日吉新聞」によると、記者会見で日吉への特急停車の予定は現時点ではないと回答があったという。

相鉄■いずみ野線に特急復活。横浜−西谷間の区間列車を設定

 相鉄は、新横浜線以外の変更点については今回は多くを明らかにしなかった。
 今回リリースで掲げているのは、本線での特急、いずみ野線の快速のそれぞれの運行時間帯を拡大するという点。また、横浜−西谷間の区間列車を新たに設定するとしている。
 さらに、いずみ野線では特急が復活する。2019年のJRとの直通開始を機に、特急はなくなっていた。ただし、東急直通列車に限られる。途中の停車駅はいずみ野、二俣川、西谷、羽沢横浜国大。

 ここから私見。東横線系統はかなり限定的なのかなと思っていましたが、日中も相鉄直通列車がしかも急行として走るというところに意欲を感じました。ただ今回、ダイヤの詳細は新横浜線部分だけで、東横線、目黒線の日中がどうなるか、相鉄の横浜発着系統やJRとの直通がどうなるのか、直通列車は東急のさらに先はどうなるのか、などについては次の発表ですかね。もう少し予想を重ねる日々が続きそうです。

(相鉄)
https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-178-p51.pdf
https://www.sotetsu-project.jp/
(東急)
https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20221124-1.pdf
https://www.tokyu.co.jp/railway/service/activity/network/chokutsusen/
(横浜日吉新聞)
https://hiyosi.net/2022/11/25/shinyokohama_line-20/

この情報は、情報提供さんからいただきました。ありがとうございました。

追記 11/27 11:20横浜日吉新聞の記事の内容を盛り込みました。ご紹介いただいたたけのこの山さん、ありがとうございました。新線開業を機に日吉に特急停車という期待が地元では高かったのですね。



<お知らせ>
以下は10/22に公開した記事本文です

[相鉄][東急]新横浜線開業ダイヤ、発表時期近づく。相鉄の担当者「本線・いずみ野線から東急に直通」

 来年(2023年)3月に開業する相鉄新横浜線・東急新横浜線の運行体系の発表が近づいている。相模鉄道の担当者は地域紙の取材に「年内に発表したい」と回答。2019年11月の相鉄・JR直通線開業のときは、開業から4ヶ月半前に最初の発表があった。早ければ11月に発表される可能性もある。

 相鉄新横浜線・東急新横浜線は、計画段階では「神奈川東部方面線」と呼ばれ、2006年から事業化。JRとの直通計画と区別するために、着工後は主に「相鉄・東急直通線」と呼ばれ、たびたびの延期を経て、来年3月の開業が確定している。
 相鉄の担当者は、神奈川県などで発行される地域紙「タウンニュース」(10/13掲載)の取材に対して、「相鉄・東急直通線はいずみ野線からも直通列車を運行」「本線沿いのお住まいの方々にとっても都心への直通列車が増える」などと答えた。詳しい発表時期については、「年内に何かしらの発表ができればと考えています」と答えている。
 相鉄は9月、新横浜線の西谷−新横浜間を含むIC定期券を持っていれば、追加料金なく本線の横浜駅でも乗降ができるサービス「YOKOHAMA どっちも定期」を、新線開業に合わせて導入すると発表している。
 一方の東急電鉄は今年9月、新線区間に開業する新綱島、新横浜の駅ナンバーの公表に合わせて、新線を含んだ新しい全線路線図を公開した。新横浜線は目黒線をまっすぐ西に延長する形で描かれ、東横線からはそれよりやや細い線が延びて、目黒線から延びた太い線に合流している。新綱島と新横浜は急行停車駅をあらわす桃色のマークが塗られている。ただし、10月22日現在、このファイルは同社サイトから削除されている。8月に運賃について発表した資料でも、新横浜から渋谷・目黒など主要駅への所要時間について「朝ラッシュ時の急行列車の想定」と注記がされていた。
 東急の福田誠一社長は、東洋経済オンラインのインタビュー(9月掲載)に対し、新横浜線開業後のダイヤについて「東横線・目黒線はピーク時で1時間に24本の列車が走っている。ダイヤの詳細はこれからだが、さらに列車を増やすのではなく、最大24本の中で(新横浜方面と横浜方面などを)どう割り振っていくか、目黒線は日吉より先に運行をどれだけ延ばすかといった形で検討していくことになるだろう」と答えている。

<お知らせ>
正式な発表がありましたら、この記事を更新して日付を変更します。
なお、以下の記事のコメント欄でも、ダイヤの予想を含めて多くの方がコメントを寄せてくださいました。ありがとうございます。興味のある方はご覧ください。
[相鉄][東急]新横浜線開業は2023年3月、東武東上線とも直通。西武とは直通せず(2022/1)

(タウンニュース)
https://www.townnews.co.jp/0106/2022/10/13/645794.html
(相鉄)
https://cdn.sotetsu.co.jp/media/2022/pressrelease/pdf/r22-127-kuc.pdf
(東急)
https://www.tokyu.co.jp/image/information/pdf/k-info20220916-1.pdf
https://www.tokyu.co.jp/railway/service/activity/network/chokutsusen/pdf/tokyu_lines_miatomirai_line.pdf (路線図。現在は削除)
(東洋経済オンライン)
https://toyokeizai.net/articles/-/615067

この情報は、ライジングさん、たけのこの山さん、夏海さん、ピンクパンサーさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 12:05 | Comment(160) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [相鉄][東急]新横浜線開業ダイヤの概要を発表。相鉄本線は目黒線に、いずみ野線は東横線に直通。東横線内は急行に | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月17日

[Osaka Metro]「森之宮検車場に新駅設置」と読売テレビなど報じる。大阪公立大の新キャンパス前

 読売テレビなどの報道各社は、Osaka Metro(大阪メトロ、大阪市高速電気軌道)が、森之宮検車場の敷地内に新駅を設置する方針だ、と報じた。中央線森ノ宮駅からの出入庫に使われる線路を活用するという。
 検車場のすぐ近くには、大阪公立大学の新しいメインキャンパスの建設地があり、2025年の開設を予定している。読売テレビによると、これに合わせて2025年の駅開設を目指すという。新駅の名称には「大阪公立大学前」などの候補で調整中だとしている。
 ここから私見です。森ノ宮−新駅間が、営業路線として新たに開業する区間となりそうですね。中央線の支線という扱いになるのでしょうか。区間運転だけなのか、それとも本線に直通する列車もできるのか。気になるところです。

(読売テレビ)
https://www.ytv.co.jp/press/kansai/175008.html

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
タグ:OSAKA METRO
posted by Uchio at 20:43 | Comment(5) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [Osaka Metro]「森之宮検車場に新駅設置」と読売テレビなど報じる。大阪公立大の新キャンパス前 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月24日

[京成][北総]スカイライナーが新鎌ヶ谷停車。土休日に新鎌ヶ谷以東を上下20本増発。2022/11/26にダイヤ改正

 京成電鉄と北総鉄道、東京都交通局(都営浅草線)、芝山鉄道は2022年11月26日に、各線でダイヤ改正をおこなうと発表した。各社とも今年2月にダイヤ改正をしており、同じ年の2回目の改正となる。

(京急についてはこちらの記事です)

北総線■2月に続いて新鎌ヶ谷以東を増発。急行はこの改正で消滅か

 北総鉄道では、土休日に新鎌ヶ谷−印西牧の原(一部は印旛日本医大)間の区間列車の増発をおこなう。8〜10時台と14〜19時台で、上下それぞれ10本、合計20本が増発される。朝7〜9時台の上りは10分間隔、15〜19時台の下りは15分間隔になるとしている。
 北総は、今年10月の歴史的な運賃値下げを前に、今年2月のダイヤ改正で、平日を中心に新鎌ヶ谷以東のみの区間列車を増発した。今改正はそれに続くものだ。
 そのほか、平日下り19時台に運転されている急行2本を普通に変更する。現行ダイヤで残る急行はこの2本のみで、この改正で消滅することになりそうだ。

京成線■一般列車は時刻表の発表まで詳細不明

 京成電鉄では、スカイライナーの一部を新鎌ヶ谷に新たに停車させる。現在、毎時3本のスカイライナーのうち1本が青砥に停車している。この列車をさらに新鎌ヶ谷に停車させる。上野や青砥との料金も設定され、空港利用だけではなく都心側との行き来にも利用可能になる。京成は2019年に発表した中期経営計画でスカイライナーの「停車駅の再検討」を掲げていたが、新京成や東武の利用者にも便利な新鎌ヶ谷が選ばれたことになる。
 一般列車についてリリースで明記されているのは、一部路線のワンマン運転導入のみ。ワンマン運転は、金町線・千原線・東成田線・芝山鉄道で、9〜17時台の4両編成の列車の一部で導入される。これによる運行体系の変更などの説明はない。千原線は、千葉線とともに2018年のダイヤ改正ですべての列車が6両化されている。
 リリースの最後に「お客様のご利用状況にあわせて一部の列車の発着時刻や運転区間、種別等を変更します」とあるが、詳細は不明。京成は他社と比べてリリースで詳細を明らかにしない傾向があり、詳しいことは時刻表の発表が待たれる。都営浅草線(後述)が朝ラッシュ時に減便する予定で、京成にも影響している可能性もある。
 京成は今年2月の改正で、日中パターンを変え、特急を快速に変更しており、今回は小幅の変化の可能性もある。
 なお、京成は今も紙の時刻表を発行する数少ない会社の1つだが、今回も11/21から発売予定だという。

<追記12/11 17:45>結局、京成の一般列車についてはほとんど変化なしでした。浅草線の朝ラッシュ時の減便も、押上始発の便の削減で京成には影響がありませんでした。コメント欄にて多くの方がご報告くださいました。ありがとうございました。

都営浅草線■朝ラッシュ時に減便

 東京都交通局のリリースによると、都営浅草線は朝ラッシュ時に減便を行う。
 押上から泉岳寺方向は、押上発8、9時台にそれぞれ1本ずつの減便となる。押上始発の列車かどうかについては不明。ここ数年あまり変化のなかった京成の朝ラッシュダイヤにも影響がある可能性がある。泉岳寺から押上方向は、泉岳寺発6時台と9時台にそれぞれ1本ずつの減便。西馬込−泉岳寺間は、泉岳寺方向が7時台に2本減便。逆も7〜8時台に2本減便する。
 今年2月の改正では、日中のエアポート快特の半数を快特に変更したほか、西馬込−泉岳寺間の日中の減便をおこなっている。

<お知らせ>
もともと9/24に、こちらに「京成と京急で11/26にダイヤ改正か」という内容を投稿しました。多くのコメントを寄せていただきましたが、京急の変化が大きかったため、記事を分離することにしました、以前の記事に京成についてコメントしてくださった皆さんすみません。ご不便をおかけしますが、今後はこちらの記事にコメントをいただけると幸いです。


(京成)
https://www.keisei.co.jp/cms/files/keisei/MASTER/0110/Aq5eJLly.pdf
(北総)
https://www.hokuso-railway.co.jp/topics/detail/19305
(東京都交通局)
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/pdf/2022/sub_p_2022102410650_h_01.pdf
(芝山鉄道)
https://www.sibatetu.co.jp/news/2022/10/post-495.html

この情報は、ななさん、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 23:13 | Comment(25) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [京成][北総]スカイライナーが新鎌ヶ谷停車。土休日に新鎌ヶ谷以東を上下20本増発。2022/11/26にダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

[京急]23年ぶりの大変化。日中の本線も空港線も快特のうち毎時3本を特急に変更。2022/11/26ダイヤ改正を正式発表

【お知らせ 10/24】この記事は、もともと9/24に「[京成][京急]2022/11/26にダイヤ改正か。京急はモーニング・ウィング号時刻変更、京成は一部区間ワンマン化をそれぞれ発表」というタイトルで公開しましたが、改正内容について正式な発表がありましたので、全面的に書き直した上で、タイムスタンプを変更しました。この記事では京急についてまとめました。北総・京成などは別記事にしました(京成などについてコメントくださった皆さんごめんなさい)

 京浜急行電鉄は、2022年11月26日のダイヤ改正をおこなうとして、その内容を正式に公表した。リリースで自ら「23年ぶりの大幅な変更」とうたう通り、日中のパターンが大きく変わる。京急・京成関係の各線は今年2月に続いて、同じ年に2度目のダイヤ改正となる。

日中■本線系統は浅草線直通快特が特急に。エアポート急行も半減

 23年前の1999年のダイヤ改正以来、日中の本線系統では、快特が毎時6本運転されてきた。今改正では、6本のうち都営浅草線直通の3本が特急に変更となる。快特と比べて横浜までに3駅、横須賀中央までに5駅停車駅が増える。
 空港線系統では、品川−空港間の快特が、現行では毎時6本運転されている(エアポート快特含む)が、このうち北総線に直通する3本が特急に変更になる。空港線内は各駅停車となる。
 つまり、両系統とも「快特と特急が1本ずつの20分パターン」になる(ただし空港線は快特の一部はエア快)。
 羽田空港−逗子・葉山間のエアポート急行(いわゆる南エア急)は現行は毎時6本(10分間隔)だが、こちらも半減されて毎時3本となる。ただし、文庫−逗子・葉山間については普通が代わりに設定される。
 蒲田以南の本線は、快特・特急・急行が20分に1本ずつという1999年以前のパターンに似たものとなる。
 リリースでは、京急川崎以東と空港線を「利便性が向上する区間」として挙げている。青物横丁や平和島では2012年10月の京急蒲田立体化ダイヤ改正以降、日中の優等列車停車がなくなり、近年では毎時6本の普通だけになっているが、今改正で特急が毎時6本増えて停車本数は倍増となる。さらに、平和島では普通と特急の接続も行われるようになり、リリースではわかりやすい図をつけて、梅屋敷から品川への所要時間が短縮されることがうたわれている。
 なお、これらの変更は平日はおおむね10〜15時台、土休日はおおむね10〜20時台に適用される。

平日朝夕■朝ラッシュ時の快特5本が特急化。文庫の4両増結8列車で取りやめ

 平日朝ラッシュ時は、品川8時台に到着する快特5本を特急に変更する。羽田空港ゆき2本を削減する。また、12両編成運転が削減され、上り優等の金沢文庫での4両増結を8列車で取りやめる(品川方面ゆき6本、羽田空港ゆき2本)。
 また、早朝下り1本、午前中上り1本のエアポート快特を、快特に変更する。
「モーニング・ウィング」号では、現在品川9:20に到着する5号を約30分繰り上げて、品川8:53着(三浦海岸7:28発)とする。
 平日夜間には、品川21〜22時台発の特急三崎口ゆき2本を、浦賀ゆきに変更する。

土休日■19時台以降の本線は特急6本体制に

 土休日は19時台以降、浅草線直通の快特に加えて、泉岳寺・品川始発の快特についても特急に変更する。また同じく19時以降、京急久里浜−三崎口間については、毎時3本に減らす(現行は毎時6本)。
 一方で、19時台以降、浅草線からの下りエアポート急行7本を快特に変更する。
 上り19時台のエアポート快特1本を快特に変更する。

終電繰り上げ■羽田→品川の終電を約10分繰り上げ

 羽田空港発品川ゆきの上り終電を、約10分繰り上げる。現行では羽田空港第1・第2ターミナル23:59発(平日はエア急で品川0:22着、土休日は快特で品川0:18発)だが、改正後は23:48発のエア急(品川0:10着)となる。

 ここから私見です。リリースも「23年ぶり」とわざわざ書いてしまうあたり、強い決意を感じました。賛否両論あるでしょうし、とくに現在快特を利用している方からは、特急化に不満もあるでしょう。ただ、これは2月の京成のダイヤ改正のときにも感じたのですが、京急や京成はこれまで優先順位の最も高い区間や駅にダイヤが最適化され、それ以外の区間や駅の中には不遇なところもありました。他線との競争が激しい2社にとっての戦略上の「選択と集中」だったのだと思います。しかし2月の京成、今回の京急の変化は、これから首都圏も人口減時代に突入していく中で、特定の駅よりも沿線のわりと広い範囲をバランスよくそれなりに便利にして、沿線の活性化をはかりたいという方針転換のあらわれなのかもしれないと思いました。

https://www.keikyu.co.jp/company/news/2022/20221024_22098TE.html
https://www.keikyu.co.jp/assets/pdf/20221024HP_22098TE02.pdf

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。

<お知らせ>
以下は9/24に投稿した内容です。

 京急と京成のダイヤ改正が今年(2022年)秋にありそうだ。これまでの情報だと、11月26日に行われる可能性が高そうだ。
 京成は、次回のダイヤ改正から、金町線・東成田線・千原線でワンマン運転を導入する予定で、改正前まで試運転を行うという案内を、駅に掲示した。対象となるのは、平日・土休日ともに9〜17時頃の一部列車。
 京急は、11月28日からモーニング・ウィング5号を現在よりも約30分繰り上げて、品川8:53着(現行は品川9:20着)に変更される旨の掲示をおこなった。この掲示は、11月分のwing pass購入者向けで、時刻変更の詳細は後日発表するという。8時台に品川に到着するモーニング・ウィング号は現在ない。
 この2つの情報から、11月28日の前の土曜日である11月26日に京急と京成、都営浅草線、北総、芝山鉄道のダイヤ改正が行われる可能性が高そうだ。
 各社とも今年2月に実施したばかり(京成京急)だが、コロナ前の2010年代は、秋に実施するのが基本だった。

 まだほとんど情報がない段階ですが、試しに記事化してみました。正式な発表があり次第、この記事の見出しと本文を直します。今年2月の改正は京成も都営浅草線も大きな内容でしたが、この秋はどうなるのか。

(京急=モーニング・ウィング号の時刻変更)
https://www.keikyu.co.jp/report/2022/_202211wing_pass.html

この情報は、ななさん、地場氏さん、銀千ハイパワーさん、Yさん、ライジングさんから情報をいただきました。ありがとうございました。


京成の直近の主な改正記事
[京成][北総]日中の京成本線特急を快速に変更。新鎌ヶ谷−印西牧の原間の区間列車増発。2022/2/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京成][北総]本線は日中40分パターンに。特急の半数が成田止まり快特に、快速の半数が成田空港発着に。2019/10/26のダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京成][北総]深夜の成田空港発を拡充、津田沼以西の本線上り最終が大幅繰り下げ。2017/10/28にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京成][北総]北総線に平日夜下りにも特急新設。京成はML、ELが船橋停車。2015/12/5にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース

京急の直近の主な改正記事
[都営][京急]浅草線のエア快の半数が各停化、西馬込口は日中9→6本/時に。2022/2/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急][京成]日中蒲田発着の普通は廃止。最終佐倉ゆきは平日も快速に。ダイヤ改正は2021/3/27に: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急]快特の座席指定「ウィングシート」を土休日40分毎に設定、2019/10/26にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
[京急][都営]平日朝の羽田発横浜方面エア急が増発。最終特急金沢文庫ゆきは、成田空港23:00発に。2017/10/28にダイヤ改正: 鉄道ダイヤ改正ニュース
タグ:京成 京急
posted by Uchio at 23:00 | Comment(122) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [京急]23年ぶりの大変化。日中の本線も空港線も快特のうち毎時3本を特急に変更。2022/11/26ダイヤ改正を正式発表 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月19日

[東京モノレール]下り区間快速が平日朝1本だけ復活、空港快速から変更。2022/11/7にダイヤ改正

 東京モノレールは2022年11月7日、ダイヤ改正(リリースではダイヤ改訂)をおこなう。
 平日朝9時台の下り空港快速1本を、区間快速に変更する。区間快速は2021年3月のダイヤ改正以降、早朝上り1本のみになっている。今改正で、1本だけとはいえ下り列車が1年半ぶりの復活となる。
 2021年以前の東京モノレールでは、日中は12分パターンで、普通、区間快速、空港快速が1本ずつ走り、区間快速は空港−浜松町間を先着する種別として空港快速を補完しつつ、中間駅の利用者もひきつける立場にあった。2021年3月ダイヤ改正で大幅な減便が行われ、現在は基本的には普通と空港快速のみのダイヤになっている。
 なお、変更の対象となる空港快速は現状、一つ前の普通を昭和島で追い越すが、区間快速化でそれはなくなる。
 そのほか、平日20時台に上り普通を2本増発する。
 ここから私見です。現状ではバスの免許維持路線なみの本数の区間快速。とはいえ維持する以上、いつかは復活することを想定しているのだと思っていましたが、まさかの1本だけ。本数やダイヤの大枠を変えずに、回復しつつあるオフピーク通勤需要を満たすということでしょうか。この調子だと、今後柔軟に増えていきそうな気もしますね。

http://www.tokyo-monorail.co.jp/news/pdf/press_20221018.pdf

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 19:01 | Comment(5) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [東京モノレール]下り区間快速が平日朝1本だけ復活、空港快速から変更。2022/11/7にダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月14日

[山陽]17時台に上りS特急を2本増発、「沿線企業の勤務時間変化」で。終電繰り上げも。2022/12/17にダイヤ改正

 山陽電鉄は2022年12月17日に全線でダイヤ改正をおこなう。
 平日夕方17時台に高砂発の上りS特急を2本増発し、既存の1本と合わせてこの時間帯に3本運行とする。沿線企業の勤務時間の変化に伴うものとしている。
 平日・土休日ともに、荒井・白浜の宮への直通特急の夕方の停車時間帯を30分前に倒し、17時から20時半とする。朝については従来通り。こちらも同じく沿線企業の勤務時間の変化によるものという。
 同じく早朝5時台に東二見発山陽姫路ゆき特急1本を増発する。
 また、多くの区間で終電の繰り上げもおこなう。一例を挙げると、新開地発の山陽姫路ゆき終電は現在は23:38発だが、23分繰り上がって23:15発になる。新開地発の最終は現在24:16発山陽須磨ゆきだが、改正後は7分繰り上がった上に東須磨止まりとなる。ただし、上り最終の東須磨ゆきは東二見で後続の特急の到着を待つことになり、現在より5〜6分繰り下がる。

https://www.sanyo-railway.co.jp/media/1665550599.pdf

この情報は、ライジングさん、やぎさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 19:15 | Comment(3) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [山陽]17時台に上りS特急を2本増発、「沿線企業の勤務時間変化」で。終電繰り上げも。2022/12/17にダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月13日

[Osaka Metro]堺筋線の平日日中は毎時12→9本に。朝と深夜も減便。2022/12/17にダイヤ改正

 Osaka Metro(大阪メトロ、大阪市高速電気軌道)は2022年12月17日、堺筋線のダイヤ改正をおこなう。直通する阪急の改正に合わせたもの。多くの時間帯で減便(運行間隔の拡大)が行われる。
 平日日中は、現在毎時12本(5分間隔)だが、これが3本減って毎時9本(6分40秒間隔)になる。直通列車は現在は半数の毎時6本(10分間隔)だが、阪急側は日中の本数に変更がないため、運転間隔がなんらかの形でずれることになりそうだ。
 朝ラッシュ時も、現在は1時間あたり20本(3分間隔)のところが、17本(3分30秒間隔)になる。
 平日・土休日ともに深夜帯で10分間隔のところは、12分間隔に広がる。
 減便される本数は平日が上下各25本、土休日が同4本。
 そのほか、ホーム柵の設置にともない、各駅の停車時間を5〜10秒延ばすという。

https://subway.osakametro.co.jp/news/news_release/20221012_sakaisujiline_dia_kaisei.php

この情報は、ライジングさんからいただきました。ありがとうございました。
posted by Uchio at 22:30 | Comment(1) | TrackBack(0) | ニュース はてなブックマーク - [Osaka Metro]堺筋線の平日日中は毎時12→9本に。朝と深夜も減便。2022/12/17にダイヤ改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする